<新しい兄弟たち> | 詩的大和

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感謝感動の詩的日々-兄弟.jpg

兄弟はいないの?

「3人だね」
パイレーツが答える

「おれは一人っ子」
いないはずのストライク9の声

「TJは?」
ぼくは4人だよ
多いな
そうかもね

小さい頃はそういうもんだって
思ってた

四人で遊ぶことは少なかったけど
家はいつも
はちきれんばかりに
賑やかだったし

「あ、Oさんは?」
あたしは2人、お兄ちゃんがいるの
よくイジメられたな
今は結婚して優しいけど

「そっか‥」
なんだかさ、あの頃が懐かしいね
あの時にはわからなかったけど
今になってさ
兄弟って、不思議じゃない?

「そうだね。そういうもんだな」
ストライク9の声
パイレーツがバットを振りながら言う
「わかるわかる」

あの懐かしい日々の
濃縮された生活と
活気に満ちた夢の中で
ぼくらはどこに向かっていたんだろう

「その時にはわからなかったことって多いよな」
パイレーツがバットを置いて言う
Oさんはオレンジジュースを飲んで
幸せそうな笑顔
そして、消えてしまったストライク9

兄とぼくは手をつないで
父さんを追いかけて山道を
歩いていた
いつまでも蝉が鳴いていた
遠くまで来てしまった

おれたちもさ
ある意味で
「新しい兄弟みたいじゃないか」
ストライク9はかつて言った

そうだな
屋上ではいつのまにか
鳩が子供を産んでいた

ストライク9はいなくなったけど
ぼくとOさんとパイレーツは
ボールを追いかけていた
夕暮れになるまで
いつまでも