○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●残り15時間
適度な睡眠を終え、朝一の温泉につかる。
湯につかりながら、任務の整理を行うことにする。
我々には今、書類(スタンプラリー)を手にしており、
そこに書いてあるイラストの名所や、食事、写真を撮ることがまず任務である。
その地を巡ることで、スタンプを貰えるようであり、集めていかなければならない。
そして、このボーグイという物の情報を知ることが重要な目的のようだ。
昨晩、罠にかけられたコンビニのこともあり、
このボーグイとはよほど重要な情報なのだろう。
危険な任務だが、相方の陽浜とともに遂行する必要がある。
我々エージェントにとって、任務こそが第一なのだから。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○● 8:00 残り13時間

朝食を終え、再び出発することにした。
赤いノボリのあるコンビニに向い、もう一度ボーグイについて問いたださなければならない。
そう、今度は我々の得意な方法で・・・・
コンビニの前に到着する。
ちょうど良く、昨日の夜に我々を罠にはめた店員が外にゴミ捨てにくるではないか。
陽浜と私は二手にわかれ、前から私で後ろから陽浜という形をとることにした。
私:「よう」
仕事に従事する店員に声をかけると、
店員:「いらっしゃいま・・・」
と言いかけ、驚いた表情をする。
店員:「なぜここに・・・」
そう言い終わるのを待たずに、後ろから陽浜が首を取り銃を突きつける。
私:「さあ、本当のことを言ってもらおうか。さもないと・・・」
どうやら店員の彼も同業者なのか、我々が脅しではないことを悟ったようだ。
店内に戻り、レジの裏から書類を取り出す。
どうやら地図と写真のようだ。
店員:「ボーグイはここだ・・・」
陽浜:「これはなんだ?」
店員:「さあな、詳しくは知らない。これがボーグイだということしか」
これ以上は聞いても無駄なようで、我々はその地図の先に向うことにした。
その先に何が待っているのか・・・
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●残り時間12時間
2012.1.9.09:00
ここか・・・
人里離れたその場所に、それはあった。

「ボーグイ」
そうか、これだったのか・・・
そこにあったのは、石碑のようだ。
記されている内容を読むと、
「明治から大正にかけ、この村の経済を支えた柱の一つに海運業があった。その帆船は最盛時には30数隻にのぼり、荒天の時など、これら棒杭に繋留したものである。今もこの半島には、20本近い棒杭が昔の姿のままに、土地の発展を見守っている」
なるほど・・・しかしこれが何なのだろうか・・・
ん?
棒杭・・・
ぼうぐい・・・
ボー・・・・
そうか!!
ボーグイか!!!!!
まさに海の町にふさわしい・・・
このシラハマになくてはならないものではないか。
しかし喜びもつかの間、
「パチパチパチ、おめでとうお二人さん・・・」
人気のいないはずが、ボーグイの後ろから、中年男性が手を叩きながらやってきた。
今までどこに隠れていたのだ・・・
その中年男性から衝撃の一言。
男性「まだ、終わりではないんだよ」
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●残り11時間
2012.1.9.10:00
私たちが向けている銃の先で、たくらんでいるように笑う男がひとり。
男性:「おいおい、いきなり撃たないでくれよ。まずは話を聞いてからにしろ。」
なかなか一筋縄では終わらせてもらえないようだ。
男性:「よくボーグイの秘密を発見できたな。しかし、まだ終わりじゃない。その書類を見てみろ。
スタンプが増えてきているはずだ・・・まだ気づかないか?このマス目の形をみて・・・」

マス目の形・・・?
縦に7マス、横に7マス・・・
ただスタンプを押すだけではないのか・・・?
横にいた陽浜がつぶやく。
陽浜:「・・・・ビンゴ」
ハッとした。
そうか、これはビンゴなのだ。宴会や二次会で活躍する、縦横ななめのラインを揃える・・・
定番ゲーム・・・
その名も・・・
「ビンゴ」
よく見ると我々のスタンプではまだリーチすらできていない・・・
しまった・・・そういうことなら、もっと計画的に名所を回ったはずなのに。
男性:「ようやくそこに気がついたようだな・・・
そう、これにはスタンプラリーとは別に、ビンゴという別の顔があったんだよ」
震える手を押さえながら・・・今からビンゴを揃えることができるのか・・・
そう自分に問いただすのだった。
男性:「さあ、急げ!任務完了までの残り時間は少ない。見事任務を遂行してくるのだ!」
ボーグイを後にして、次の目的地を急ぐ。
すぐさま、書類に目を通し、今後の行程を決めることにした。
まだリーチにもなってもらず、残りの時間でビンゴのラインを揃えようとするなら、
次の目的地をクリアしなければならない。
①三段壁へ行く
②シラハマでランチを食べる
③エネルギーランドに行く。
④パンダバスを発見する。
どれも厳しい行程ばかりだ・・・全部を見て回る・・・
いや、やらねばならないのだ・・・エージェントとして。
焦る気持ちを抑えながら、我々は出発した。
最初の目的地・・・三段壁へ。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●残り10時間
2012.1.9.11:00

絶景とはこのことである。
好天気に恵まれ、果てしない水平線を眺める。

高さ50mもある大岩壁で、まさに断崖絶壁といえるだろう。
ここが「三段壁」
観光もそこそこに、その場を離れる。我々には任務があるのだから・・・


その道中で温泉卵をいただく。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●12:00 残り時間9時間
よし、次はランチだ!
素早い指さばきで昼食先を検索し、スタンプを押してもらえる食事処を見つける。
「レストランビスコ」
厳選食材を使い、神戸の味を伝える老舗洋食店ということで、
こだわりつくした洋食をいただくことができた。
ランチメニューでは、メインも美味しいが特にサラダが最高であった。
地元の常連客も多いようで、店の雰囲気もオープンキッチンでとてもアットホームなレストランであった。
一瞬のことだったが、我々の書類を目にしたマスターは、
一言・・・
「頑張りな・・・」
そうか、このマスターも同業者だったのだろうか・・・
会話することもなく、そう感じてしまった。
おそらく凄腕のエージェントだったのでは・・・
心の中でアツく敬礼させてもらった。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●13:00
急げ!確実にゴールは近づいている。
エネルギーランドに行かなくては。
気持ちは焦っていたが、慎重に車を走らせていく。
すると、
突然運転中に、横にいた陽浜が叫ぶ。
陽浜:「あ!!」
何事かと横を見ると、すでに陽浜は信じられないスピードでカメラを構えていた。
そう、前方から近づいてくるのである。

陽浜:「・・・・・パンダバス」
いた。
確かに通り過ぎた。
なかなか見れないと思いますが、走っています。
そういったしらすなの女性の言葉を思い出す。
奇跡が起きた。
そして、通り過ぎることなく、見事にバスをカメラに収めた陽浜に感謝したい。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●14:00 残り7時間
2012.1.9.14:00
我々はパンダバスとの遭遇という奇跡をつかみ取った。
これで任務終了にリーチではないか。
そう、最後の目的地・・・
ここを制覇すれば、今回の任務は終了だ。
ここが・・・

そう白浜エネルギーランドである。

最後の目的地にきた感動と、これから始まる最後の戦いに向け、気を引き締めるのであった。