小学校から大学生まで、自宅で犬は飼っていたけれど、当時はなかった家の中で飼うという発想。
お散歩から帰ってきたときに、どのくらいの力で犬の足を拭けばいいのかとか、部屋の中で犬がどんなふうに過ごすのとか、よくイメージできなくてドキドキ。
まして、わが家で預かることになったウーキーは、多頭飼育崩壊からレスキューされた犬()。
レスキュー前は、他の多くのきょうだいと室内で暮らし、レスキュー後は他の犬たちと施設の中で過ごし、よく遠吠えをしていたというウーキー。
1匹となって、家庭の中に入った時、どういう振る舞いをするのだろう。。。
ウーキーが来るまでは、そういった心配や不安のドキドキと、久しぶりにワンコを飼えるドキドキやワクワクで、落ち着かない日々
預かりボランティアとしてウーキーを引き受けることが決まった後、レスキュードアニマルネットワークさんが手配してくれた去勢手術を経て、ようやくウーキーとわが家で再会。
ウーキーは、レスキュードアニマルネットワークさんの元で、「お手」や「ハイタッチ」、「お座り」をマスターし、人間に信頼を寄せることができていたこともあり、あっという間にわが家の一員に。
……というようなことが、「前編」までの話(ふり返りの話が長くなってしまった……)。
そして、わが家に迎えたウーキーは、私たちにとっても、愛おしくて大事な存在に。
自分が今までいた場所(投げ出した私の足の上)を横取りされて不満げなウーキー。
でも、すぐに仲直り
……そんな私たちのもとにウーキーの譲渡希望者が現れたのは、当然の流れ。
預かりボランティアとしての役目を果たせる良い機会が巡ってきた……
……頭では、そうわかっているのに、心がジタバタ……
そして、譲渡希望のSさんを、長男、次男、私と自宅でお迎えする日がやってきた。
長男、次男は、ウーキーにとってのベストな選択ができるようにと、真剣かつ気合を入れて。
私は、ウーキーと離れるかもしれないということに心が縛られた状態で
Sさんはウーキーを一目見るなり、可愛いと言ってなでなで。
ウーキーもそんなSさんにすぐ心を許し、甘えにいく。
それから、ウーキーのお世話やウーキーの性格についてお話ししたり、Sさんの飼育環境や、犬を飼うことに対する思いをお聞きしたり。
Sさんの思いやり溢れる人柄や、ウーキーをお迎えした後に思い描く暮らしぶりなどを知れば知るほど、ウーキーにとって良縁だと思わされる。
つまり、それが意味するところは、ウーキーとのお別れ……
……突然Sさんを前にして、私の目から涙が溢れ、堪えても堪えても、涙がとめどなく流れて始めてしまう……。
慌ててその場を離れた私を、長男と次男は追うこともなく、全て察した上で、冷静にSさんとの対応を続けてくれた。
続く……