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税理士法人ミライト・パートナーズのブログ

ベンチャー企業のための「今さら他人には聞けない財務」

今回は「財務」とは少し離れた小話。

1000万円以上の給与所得者は全体(約45百万人)の約5.5
%(約2百万人)、つまり約18人に1人が1000万円以上の給
料をもらっています。
ちなみに、2000万円以上は1%、つまり100人に1人です。

さらに、1億円以上の純金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託
、一時払い生命・年金保険などの保有額(負債を差し引く))を持
つ世帯は約90.3万世帯(全体の約1.8%)、つまり約55世
帯中1世帯が1億円以上の純金融資産を持っているようです。

これに限らず、様々なデータ、情報を持っていることで自社のビジ
ネスをまた別の視点から見ることができるのではないでしょうか。

なお、前者は平成22年度民間給与実態統計調査の中の「1年を通
じて勤務した給与所得者」のデータに基づいており、後者は㈱野村
総合研究所が行った2007年の調査結果です。
コストには、

○キャッシュの流出原因
○売上の源泉

という二面性があります。
コストだからと言って何でもかんでも削減したら、売上の源泉まで
失いかねません。
「一律○%コスト削減!」というのは、無策で愚かなコスト削減の
やり方です。
売上に貢献するコストとそうでないコストを見極めて、後者だけを
削減して前者は削減しないことです。
逆に、前者を増やすことで売
上がさらに増えるなら、むしろ増やすべきです。

真っ先にすべきことは売上を上げることであって、次善の策がコス
トを下げることであるべきです。
経営においてコスト削減は真っ先
に取るべき策ではありません。

コスト削減は企業の成長にとっても、働く従業員のマインドにとっ
てもマイナスであるし、
一種の無駄(なコスト)があるからこそ従
業員同士の結束力も高まり結果的に仕事のパフォーマンスが上がる
ことだってあります。

目的はあくまでコストを減らすことではなく、利益を増やすことで
す。
コストを削減することが目的化しては本末転倒です。
以上、コスト削減についての私見でした(^-^)

銀行の格付けは、一般的に「定量評価による点数」+「定性評価による点数」の合計点で格付けされます。

傾向として、都銀は定量評価が中心となっているようです。



まず、定量評価は、直近23期の財務データ(決算書や申告書等)をもとに評価されます。

この意味でも決算書が非常に重要だということです。

たまに、「今は借入をする予定はないから決算書も別にどうでもいいよ」という社長様がいらっしゃいますが、「直近23期の財務データ」が必要だということは、その期の決算書等を基に仮に翌年度に借入をする予定がなくても、23年後に借入をしようとなった際に必要になってきますので「どうでもよくない!」のです。

今は借入をする予定がなくても、将来何が起こるか分かりません。

決算書等は1年に1度しか作成するチャンスはないので、先々のことも考えて、しっかり作成するようにしましょう!



次に、定性評価は、企業の潜在力、将来性、強み・弱み等、財務内容だけでは判断することができない内容を評価します。

特に中小企業においては、景気変動による影響を受けやすく、経営者の資質等によって、今後の経営実態が大きく左右される等、大企業と比較した場合に定性評価の重要性が高いとされています。

また、この定性評価によって、財務諸表による信用力を補完する意味合いもあります。

金融機関担当者との何気ない面談・会話の中で判定されている可能性が大ですので気を付けましょう。



これら定量評価や定性評価が具体的にどのような項目を基に点数化されているかについては次回以降に発信します☆

勘定合って銭足らず・・・

つまり、黒字倒産。

何故こんなことになるのでしょうか。

それを防止するためには、まずは「利益」(損益計算書)と「儲け(キャッシュ)」(キャッシュ・フロー計算書)の違いを知る必要があります。


では、簡単に損益計算書(PL)とキャッシュ・フロー計算書(CS)の違い、つまり利益とキャッシュの違いを見ていきましょう。 


1.発生主義会計と現金主義会計

(1)発生主義会計 

取引の発生に基づいて収益や費用を計上する考え方。 

会社が商品を販売して引き渡した時に売上を計上し、

商品を購入し引き渡しを受けた時に仕入高を計上します。 


(2)現金主義会計 

現金の収支によって収益や費用を認識して計上する考え方。 

売掛で商品を販売した場合、すでに商品を相手に引き渡していても、

売掛金が入金された時点で収益に計上します。 


BSやPLは基本的には発生主義会計、

CSは基本的には現金主義会計であるため利益とキャッシュは一致しません。 


例えば、お客様に請求書を発行した月に売上を計上しますが(=発生主義→PLに計上)、

入金が翌月であれば、その翌月の入金時にキャッシュは動きます(=現金主義→CSに計上)。

このように、PLに計上される月とCSに計上される月がズレるので一致しません。


2.非資金損益項目 

資金の支出が伴わない経費については、PLでは費用計上されますが、

CSでは計上されないため利益とキャッシュは一致しません。 


例:減価償却費、固定資産除却損 


例えば、ある会社が100億円でビルを建て、その代金は一括で支払ったとします。

そして、その他にその年にかかった原価や経費などのコストが70億円で、

売上は120億円稼いだとします。 


キャッシュ・フロー=売上120億円-コスト70億円-ビル建設費100億円 

=△50億円 


ここで、このビルは5年間使えるものだとすると、

ビル1年分の費用は20億円(=100億円÷5年)と「認識」されたとします。 


利益=売上120億円-コスト70億円-ビル費用20億円(1年分) 

30億円 


キャッシュ・フローはマイナス50億円に対して、利益はプラス30億円。 


仮にこのビルが10年間使えるものと「認識」されたとすると、

ビル1年分の費用は10億円(=100億円÷10年)となり、 


利益=売上120億円-コスト70億円-ビル費用10億円(1年分) 

40億円 


となります。 

つまり、利益は、どのように「認識」するかによって変わってしまう曖昧なものです。 

一方のキャッシュ・フローはどのように「認識」したところで

マイナス50億円という「事実」は変わりません。


ちなみに、この「ビル費用」が「減価償却費」と言われるものであり

キャッシュが出ていかない費用であるため、利益とキャッシュの違いとなります。 

なお、ビル建設費50億円のうち10億円が初年度に減価償却費として計上され、

残りの40億円は資産としてBSに計上されます。 

そして、残り4年にわたって毎月10億円ずつ減価償却費として計上され、

4年後には資産に計上されているビルはゼロとなります。 


3.会計処理の違い 

(1)減価償却の方法

会計処理の選択肢としては、「定額法or定率法」が選択可能です。 


(2)棚卸資産の評価基準 

会計処理の選択肢としては、「原価法or低価法」の選択が可能です。 


(3)請負の収益計上基準 

会計処理の選択肢としては、「完成基準or進行基準」の選択が可能です。 


(4)繰延資産の処理方法 

会計処理の選択肢としては、「資産計上or費用計上」の選択が可能です。


以上のように、会計処理にはいくつかの方法があり、

どの方法を選択するかによってBSやPLは変わってきます。

つまり、モノサシがいくつもあります。 


一方、CSはキャッシュの「入り」と「出」という1つのモノサシしかありません。 

BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)をマラソンに例えると、

PL=ゴールタイム
BS=ゴールした時の体の状態

つまり、

PL=ある「期間」であげた「成果」
BS=ある「時点」における「状態」

せっかく頑張って2時間でゴールしても、それで足腰を痛めたら次
の日の仕事に差し支えます。
つまり、PLは過去の結果ですが、BSは未来につながります。
ですので、PLよりもBSが重視されてきています。

仕事をがむしゃらにやる(PLばかりを重視する)のではなく、健
康状態も気遣う(BSにも注意を払う)必要がありますね。

ちなみに、マラソンを無事完走するためには、体中に栄養や酸素を
送らなければなりません。
それには血液が必要です。
十分な血液がスムーズに巡らなければマラソン中に倒れかねません

会社での血流はお金の流れです。
このお金の流れを表すのがCS(キャッシュ・フロー計算書)です