ターナー展(番外編) | 東京散歩 * Allons Nous Promener aux Milieux de Tokyo

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ハイセンスなヘアアクセサリーのセレクトショップMilieux de la Cultureのスタッフブログです。
新着商品情報のほか、東京都内を中心に管理人の独断と偏見(笑)で選んだMilieuxなスポットをご紹介します。

ここまで3回にわたって「ターナー展」についてお伝えしてきました。
今日は番外編です。

観光地としての魅力を保ち続けるために、各地でいろいろな試みがなされていますが、そういう意味で神戸はとても上手いなと思います。
たとえば今回の「ターナー展」でも、地元のお店とのさまざまなタイアップが企画されていました。


三つ折りになっていて、会場近くの飲食店の特別メニューやお得情報が載っています。

ターナー展タイアップ


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会場出口に置かれていたのですが、こういうのを目にすると、絵を見終わったあともついつい立ち寄りたくなってしまいますよね

PATISSERIE TOOTH TOOTH」も紹介されていましたが、その系列店のひとつ、会場出口のすぐ正面にある「TOOTH TOOTH maison 15th」も、お昼前にはご覧のとおりの行列でした。


さて管理人は、ターナーの回顧に浸るためのアイテムには「アフタヌーンティー」よりも、断然「フィッシュ&チップス」な気分だったので、こちらもフライヤーで紹介されていた「Bar & Bistro 64」に向かいました。


休日のお昼どきだったこともありましたが、お店の外にも長い行列ができていました。みなさん、ここのランチがお目当てのごようすでした。なんでもパンがおかわり自由だとか。

しかしランチタイムはランチメニューしか提供されないとのことで、どうしても「フィッシュ&チップス」を欲していた私は、夜に再訪しました。

照明を落とした店内は雰囲気があり、若い人たちで賑わっていました。


お預けになっていたフィッシュ&チップスにビールをオーダー。
ディップが「カレーマニア」だったターナーにちなんでカレー風味になっています。


ロンドンで供されるフィッシュ&チップスとは似ても似つかない一品。というより、ロンドンで食べるようなフィッシュ&チップスじゃなさそうだったから食べに来たといったほうが正しいのですが(笑)

ロンドンのパブでの定番はフィッシュ&チップスだと言われますが、現地で頼むと大ぶりの“お魚フライ”がどんと出てくるので、最初は揚げたてておいしくいただいていても、最後は胸やけしそうになります。衣が厚くて油を吸いすぎている場合もありますし、ポテトも油ものですし。
それに私が地元の人が多いパブばかり立ち寄っていたからかもしれませんが、ロンドンの人はビールの立ち飲み専門なんだなという印象を持ちました。それまでロンドンっ子はパブに行ったらみんなフィッシュ&チップスを食べるものだと思い込んでいましたので。


さて日本のフィッシュ&チップス。
指でつまめるさっくり揚がったフライが5~6切れと細めのポテトフライ。
私はこれで十分です。
特にカレー味のディップとお魚との相性が抜群で
胸やけすることもなく、ターナーとの思い出にしばし浸りました。

ところで。

観光地としての魅力を維持するには、「何度でも来たくなる」気にさせてくれるかどうかにかかっているのではないかと思います。そのためにも、街がいくつもの「顔」を持っていることがひとつのポイントかなと思っています。

横浜のベイエリアのあたりも街のブランドづくりが上手ですが、個人的には神戸のほうが地元密着型という印象です。横浜は整いすぎていて、観光地っぽくなりすぎている気もするんですよね。観光地でありながら地元密着、というスタイルなら、鎌倉のほうがうまく展開しているように思います。

たとえば今は地元のお店が撤退してしまって、どこにでもある全国チェーンのお店ばかりが並んでいる商店街も少なくないですが、神戸の商店街は老舗がまだ気を吐いているのがいいですね。中華街にぬける細い路地も雰囲気があります。

関西に住んでいた頃は何度も訪れた神戸ですが、あれからずいぶん様変わりしている様子、今度は路地裏めぐりに行きたいものです

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「ターナー展」は4月6日まで。神戸市立博物館で開かれています。