マドリードの海事博物館で、コロンブスの絵に赤いペンキを投げつけたというニュースが流れました。背景は複雑そうですが、日本と周辺諸国と同様、いろいろな感情があるのでしょう。

 事件が起こった10月12日は、コロンブスがアメリカ大陸に到達した日で、スペインでは国の祝日で軍のパレードが行われます。

 国王陛下、皇太子殿下が軍装で参加されるのですが、殿下は御父上同様、兵役を経験されているので所作も様になっています。

 この方が女王として即位されるまで生きていられるかな・・・

 海事博物館は、スペイン海軍、そう、無敵艦隊と呼ばれたあのスペイン海軍の歴史などを展示した、私の大好きな博物館のひとつです。

 ここには、コロンブスのご子孫が代々いらっしゃるそうです。

 無敵艦隊、誰がそう呼んだのか? 別にスペイン人がそう呼び始めたわけではないのです。フェリペ2世は「Grande y Felicísima Armada」(最高の祝福を受けた大いなる艦隊)と呼んでいましたので。

 スペイン海軍を無敵艦隊と呼んだのは、イングランド女王の海賊の皆さんだそうです。(諸説あるそうです)つまり、イングランド海軍(実質海賊)は、無敵艦隊を倒したすばらしーーーい艦隊だと言いたのだとか。

 海事博物館では、そんな至福の艦隊の歴史を見ることが出来ます。アルへシーラス?に分館があって、フェニキアの船を展示しているはずです。

 スペイン語を習い始めた頃、もう25年以上前になりますが、テキストにコロンブスがアメリカを「発見した」のではなく、「到達」が正しいというエッセイがありました。

 なぜなら、アメリカは「既に存在していて、人間が暮らしていたから」とか、「発見というのは、ヨーロッパ人がアメリカを下に見ているからだ」といったことが書かれていました。

 確かにコロンブス以降のヨーロッパ、特にスペインとポルトガルの歴史を見ると、考えさせられるものがあります。

 これに関連して、機会があれば、トルデシージャスにあるトルデシージャス条約博物館も紹介したと思います。