2018年4月14日土曜日
午前11時5分
身長7.5cm  体重10g
妊娠期間12週2日(86日間)



破水してから、時間をかけずに

静かに産まれてきました。



待望の我が子は無脳症(無頭蓋症)でした。




男の子か女の子かわからないくらい
小さな子でした。


看護師さんの話によると

おしりの方から見るとちょこんと
突起のようなものがあるので

もしかしたら男の子かもしれない
だけどはっきりわからないということでした。


そうか。

男の子かもしれなかったのか。







お産が終わり
1番に夫が来てくれました。

人生で1番痛かったこと。

人生で1番つらかったということ。



隣の分娩室から赤ちゃんの産声が聞こえて来て

でも私は、私の赤ちゃんは産声がなくて悔しくてやりきれないこと。



悲しい気持ちを夫にぶつけました。

夫は受け止めてくれました。




夫が
もしかしたら、隣の人は今までに流産経験があるかもしれないよ。

悲しい経験を乗り越えて、今日無事出産できたのかもしれない。

もし、次自分の番が来て出産したら、同じように
悲しい出産をして隣で泣いている人がいるかもしれないよ。

となぐさめてくれました。




今回のことで
夫の会社の人の奥さんが〜
友達のおばあちゃんが〜とか

流産を経験した人は意外と周りにたくさんいた。



流産は誰もがあり得ることだ。

みんな、ただ言わないだけなんだと、

私だけじゃないよと。




これから悲しさをどうやって乗り越えていけば良いのだろうか。

私には乗り越えられるのだろうか。






体調はみるみる回復しているのがわかった。

おなかはそんなに痛くないし
つわりがぴたっとなくなったし
体もだるくない
胸も張りがなくなった


大量に出血はしているが
手術の2時間後には
驚くほど健康的だった。



人間って不思議だ。


そして、
母乳をでないようにする薬と
子宮を縮小する薬と
抗生物質を飲んだ。



母乳って出るんだ

本当に人間って不思議だ。



何よりつわりがなくなって
体は楽になっている気がした。


赤ちゃんがいなくなった代わりに、健康的になったのか。
やりきれない気持ちになった。



いや、ちがう。
健康は赤ちゃんからのプレゼントだと思おう。

ママは生きなくちゃダメだよ

と言われているようだった。




その後、私の祖母、お義母さん、お義姉さんがお見舞いに来てくれました。


病室に看護師さんが来て

赤ちゃんに会われますか?と言われ

夫、お義母さん、お義姉さんが赤ちゃんに会いにいきました。


私はやっぱり、見るのが怖かった。



戻ってきた夫たちに赤ちゃんの様子を教えてもらった。

夫は赤ちゃんを抱っこ(というより手のひらにのせてもらえた)できたこと

小さなおててで指もしっかりあること

あばら骨も背骨も肩甲骨もしっかりあって

目も鼻も口もあって
人の形になっていること


かわいかった?と夫に聞くと

かわいかったよ。と教えてくれた。

うちの子はかわいいに決まってるじゃん
と、笑いあった。


お義母さんが

赤ちゃんはするんと出てきてくれたらしいよ
麻酔なしで痛がっていたから
術後すぐ鎮痛剤の点滴をしたんだってね

そう、看護師さんに聞いたらしい。


そうなんだ。知らなかった。


この時に、もしかしたら男の子かもしれないということをお義母さんから聞きました。



看護師さんが来て

葬儀屋さんに頼むか
自分で市役所に死産届を提出して、火葬許可証のコピーを頂けないと退院できないと言われました。

例えば、もし、勝手に庭に埋めるなどした場合、遺体遺棄になってしまうそうです。
なので、ちゃんと許可を取ってから退院してくださいとのことでした。



そこで
お義姉さんが葬儀屋さんに電話して料金や日時はどうなのか、

自分でする場合、火葬場の料金や日時や個人の予約は取れるのか電話してくれました。



葬儀屋さんや火葬場に必ず何週目の赤ちゃんか聞かれていて、全てお義姉さんが対応してくれました。

私の口から
私が手配するのは
ついさっき、お産したのに、火葬の話なんて
絶対にできなかったと思う。

お義母さんやお義姉さんに頼れてよかったです。



祖母は私に世間話や入院に必要なものを持ってきてくれたり、夫のことを心配してくれた。

祖母はとても心強い味方だ。



誰1人
私のことを責めなかった。

私のせいなのに


私は家族に恵まれている。

夫と結婚できてよかった。


でも、さらに
夫をパパにできなくて
悲しかった。


その晩
赤ちゃんの名前を考えた。

心がぽかぽかするような愛おしさ

でも悲しさが押し寄せてきて心が忙しい。



今更だけど
赤ちゃんにできることを
気が済むまでしてあげたかった。