それを聞いたAさんは、首をかしげました。
「『己を知る』って、自分のことなんだから、自分が一番よく知っているよ。人に言えない秘密だって、周りの人は知らないけれど、僕はちゃんと知っている。自分のことは自分が一番よーく知っているんだ。」
自分のことは自分が一番よく知っている
ウソをついたことも
手を抜いたことも
悪いことをしたことも
でも、それは自分だけの秘密だから、他の誰にも知られていない。
・・・と思っているようです。
でも、ほんとうにそうでしょうか?
このような人は、結構、独りよがりだったり、独善的であったり、
自己中心的であったり、意外と、浅はかだったり、・・・・
このような人は、体は成長して大人の体になっているのですが、
頭の中、心の中は、小学生と何ら変わらない、世間知らずな人になっていることを知りません。
だから、自分の言動にその人の本性が、はっきりと出ていることを知らないのです。
自分が思い込んでいる自分の姿ではなくて、
本当の、真実の己を知ることが重要なんです。
Fact-Finding(事実調査・事実を知ること)が重要なんです。
それは、自分以外の人が、自分をどのように評価しているのかを知ることです。
自分以外の人が、自分をどんな人間と捉えているのかを知ることです。
そのためには、仲の良い友達に聞いてみるのが一番早いです。
親に聞いてみるのも一つかもしれないですね。(でも、親だから、欠点は言わないかもしれないので、あまりあてにはならないかもしれない)
学生だったら先生に、会社員だったら上司に聞いてみるのもいいかもしれないでしょう。
でも、「こいつにホントのことを言ったら逆ギレされて後が面倒だ」と思われたら本当のことは言ってくれないでしょうね。
そんな場合は、
友人・知人・会社の同僚の、自分の発言や行動に対するリアクション(返事や顔の表情)を見逃さずに見るしかないですね。
自分が自分を思っていることと、他人が自分を思っていることには【差異】があることに気付かなければ、いつまで経っても「自分を知る」ことは出来ないのです。
「ジョハリの四つの窓」という考え方があります。
※サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリー・インガム (Harry Ingham) が発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」のことを後に「ジョハリの窓」と呼ぶようになった。 ジョハリ (Johari) は提案した2人の名前を組み合わせたもの
四つの窓の「他人がわかっているが、自分は分かっていない」部分を知ることが大事です。
若い人であれば、「他人も、自分もまだ未知の分野」を発見することが個性を発揮する方向を示す指標になります。
