朝方の微睡の中、いちばんに確認するのは傍らにあるはずの愛しい温もり、滑らかな肌、そしてすっかり馴染んだ匂い
しかし朝が弱い自分にとっては、オフの日にゆっくりとこの温もりを満足するまで堪能できる機会は少なく、目覚めてすぐにベッドを出て朝からactiveに動き回るPoがときどき恨めしい
「hey,Tiger…what's up?」
目の前に映るつぶらな瞳に声を掛ける
つれない恋人の不在を埋めるかのように隣に横たわるのは、かなり大きいサイズのホワイトタイガーの抱き枕
先日のオンラインファンミーティングでPoが「Phi,Mile=TIGER」と表現したのを聞いたPhi,Blackが、面白がってどこからか見つけてきてPoにプレゼントしたものだ
モフモフのそれをPoが気に入り、それからは我が家のメンバーとして存在を主張している
「Phi,Mile…起きてる?」
「あぁ…起きてるよ」
ドアをノックする音とともに、Poが顔を覗かせる
「good morning…babe」
「good morni…わっ!?ちょっと…っ!?」
ベッドのそばまでやってきたPoの腕を引くと、勢いそのままベッドへと引き摺り込んだ
「Phi…っ!!」
「何処かの誰かさんは起きてすぐベッドを出て行っちゃうから…」
「you miss me?」
「yes…I miss you very much,babe」
「ふふっ…だから代わりにtigerを置いておいたのに」
「TigerがPoの代わりになるとでも?」
腕の中に閉じ込めて愛しい存在の温もりを堪能する
「hmm…シャワー浴びた?いい匂いがする」
「hey!くすぐったいから…っ!Phi…stop!」
「you always smell good…」
洗いざらしの髪がサラサラと頬をくすぐる
パズルのピースとピースがピッタリ嵌るように、あまりにも自然に馴染むPoの存在
その温もりが匂いが心地よく安心感を与えてくれるまで時間は掛らなかった
こんなにも深い部分で繋がりを感じる相手に出逢えることは奇跡に近いと思う
「hey,Po…babe」
「ん?」
頬をそっと包み込んで、その美しい瞳を覗き込むと目の前の唇をそっと啄んだ
次の瞬間、頬を染めて胸元にぎゅっと顔を押しつけてくるshyなPoの華奢な腰に腕を回して首元に鼻先を埋める
「babe,あと10分だけこうさせて?」
「10分でいいの?」
「…じゃあ15分」
「15分でいいんだ(笑)」
「じゃあ、1時間!」
「それはダメ…Poがお腹空いちゃうもん」
「じゃあ30分!それからPoが大好きなフルーツたっぷりのパンケーキを作ってあげるよ…交渉成立?」
「yes,Tiger」
この日以来、Poが時々Phiを「Tiger」と呼ぶようになったのは二人だけの秘密