MTBIの主な病態は、軸索の損傷です。
岩波ジュニア新書・脳科学の教科書にあるように、
・ MRIが把握できるのは、1mmくらいの大きさ迄です。
・ 神経細胞の大きさは、1mmの100分の1で、その部分である軸索はもっと小さく、血管より脆弱です。
ですから、軸索損傷、すなわち脳損傷を画像でとらえにくいのは、当たり前です。
2006年以前、アスベスト特有のがんについて、
アスベストによる胸膜の変化がなければ認めないことにしていました。
この変化はCTにうつることもあれば、解剖してはじめて見つかることもあります(私も、それを写真にとったことがあります)。
尾辻 厚生労働大臣は、解剖しなければ認めないのは残酷だから、ということで、胸膜の変化を認定要件からはずしました。
軸索の損傷は肉眼でもダメで、顕微鏡で見なければなりません。
画像に見えなければ認めないというのは、脳を解剖しろ、というに等しく、
無理難題としかいいようがありません。
脳損傷があるか・ないかは、神経診断学によってわかります。
手術のためには、脳のどこが損傷したかを確かめるため、画像が必要ですが、
補償するためには、脳か・脊髄か・末梢かがわかれば十分です。
脳損傷なのに、画像所見が認められないからといって、ねんざやむち打ちとするのは(末梢損傷)、誤診です。
厚生労働省が依頼した本省協議の医者は、
画像だけで脳損傷を否定し、WHOの定義に対しても否定的です。
監督署の段階、この医者によって脳損傷を否定され、
のちに審査請求で通ったかたは、前にTVに登場していました。
MTBIのTVをたどると、
2007.10.23 NHK首都圏 シリーズとどかぬ叫び――高次脳機能障害
2009 同 友の会結成のニュース
最近 関西の局が紹介