軽度外傷性脳損傷(MTBI)の被災者の、労災認定にはじめて取り組むよこはまシティユニオンが、東京電力に脱原発を要求しています。

http://www.d2.dion.ne.jp/~yuniyoko/

 放射線によって、一番健康被害を受けるのは、原発労働者です。重層下請構造になっていて、特に末端の下請労働者・日雇い労働者(正社員ではない)に職業がんが発生しています。MTBIになったユニよこの組合員も、孫請労働者でした。

 ユニオンの東電への要求に、

「当ユニオンの組合員であった長尾光明さん(故人)の福島第一原発などでのひばくによる『多発性骨髄腫』について、貴社(東電)は話し合いにすら応じることもなく、裁判では主治医の診断や国の労災認定も否定してきたことも、忘れることができません」と書かれています。

 今回のような事故でなくとも、普段から労働者を犠牲にして、原発が建設・維持・解体されています。人類には、原発を制御する力はありません。途方もない規模の原子力であり、長尾さんのような犠牲者なしには稼動できないなら、複数の発電手段を検討し、原発をやめるべきです。

 ひと(労働者)の犠牲の上に、電力の利便をむさぼるのは、人間として間違っています。