Didgeridoo奏者 GOMA が交通事故のため、軽度外傷性脳損傷になり、このたび「記憶」展をされるそうなので、ぜひご覧になってください。

http://kioku.gomadadidgeridoo.com/

 profileは、「単身で渡豪した、オーストラリアで数々のコンペティションに参加し入賞。なかでも98年にアボリジニーの聖地アーネムランドにて開催された『バルンガディジュリドゥコンペティション』では準優勝し、ノンアボリジニープレイヤーとしての初受賞という快挙を果たした。」というものです。交通事故に遭う前の、演奏のようすが動画で見られます。

http://www.youtube.com/view_play_list?p=353352198B8AD47E


 高次脳機能障害の診断基準に、記憶についてもしるされています。

診断基準
「Ⅰ.主要症状等
1.脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されている。
2.現在、日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である。」


 ただ、石橋医師によれば、脳卒中などの巣症状(そうしょうじょう。局所徴候)と、外傷性脳損傷によるびまん性軸索損傷は、やや病態をことにするそうです。

 石橋先生の、毎日新聞での説明。

「神経は神経線維の束で、電線を束ねたケーブルに例えられます。MTBI(軽度外傷性脳損傷)は、そのケーブルが外から衝撃を受けて、中の電線が所々切れている状態です。傷つき方は多様で時間がたつとともに進行します。一方、神経線維の損傷は微細であるため、画像装置ではとらえることができないのです。」