友の会の相談役・石橋医師は、特色ある人工関節を開発しました。骨頭面が楕円形で、一番売れているそうです。

 地球が球形でなく、楕円というか・西洋梨のようだということを発見したのは、東京天文台の古在由秀氏。

 由秀氏のおじさんが、古在由重さんという哲学者で、戦前侵略戦争に反対して投獄され、戦後も反核運動などに取り組みました。昨年、私もかかわって、由重さんの戦時中の翻訳・マックスヴェーバーのヒンドゥー教と仏教が出版されました。ヴェーバーは、中国の儒教と道教、インドの宗教、キリスト教とイスラム教のもとになった古代ユダヤ教と経済倫理の関係を詳細に分析しました。

 由重さんは、唯物論ということで、観念にとらわれることなく、客観的事実を大切にしました。

 外傷性脳損傷でも、カルテはいわば医師の観念ですから、それを絶対化せず、あとから正しく原因が究明されることを主張する必要があります。カルテに書かれていないのは、医師がきちんと検査していないからで、画像診断以外のことをせず、基礎的な神経診断学をはぶけば、本当の病気は見えてこないのです。