ふ～さま
さて ミツバチと言えば女王バチ。
みなしごハッチで言うならママですよ。ママ。
この女王バチってのは実は 一分間に２個のペースで卵を産みます。
だいたい１日で２０００個の卵を産みます。
それも毎日。
っていうか もう女王バチの役目は卵を産むことって感じ。
寿命も長く７年くらい生きます。
一方 働きバチってのがいますよねぇ？
よくサラリーマンが例えられるヤツね。
これも実はメスでして 文字通り働きます。
巣の維持から蜜集めから 女王バチへの食事の世話まで 色々と仕事をこなしています。
大変だね。
働きバチは大変ね。
ちなみに寿命は一ヶ月くらい。
・・・過労死じゃないのか？
で、そうなるとオスは何やってんの？って話になるわけですよ。
ミツバチのオスは何やってんだ？と・・。
これが 何もしてないんです。
ニートです。ニート。
「働いたら負けかな？」みたいな・・。
食事も働きバチから口移しで食べさせてもらうグータラです。
どうよ これ？
女の子（働きバチ）から口移しで食べさせてもらって 本人 無職。
まさにミツバチのオスはニートです。
ニートでヒモですか？
無職です。
あ、無職って言うと悪いかな？
仕事がないわけじゃないの。
唯一の仕事は子孫を残す事。
つまり女王バチと交尾する事が仕事。それだけです。
しかも女王バチって巣に１匹しかいないでしょ？
なのにオスは数百匹から３０００匹いるんです。
って事は もう取り合いなワケですよ。
サバイバルです。バトルロワイヤルです。
女王バチに言わせれば
「私のためにケンカをするのはやめて」ってなもんです。
で、たった１匹だけ女王バチと交尾できるオスが居るんですね。
それはつまり３０００匹のオスの中で もっとも強くて速いオスなわけで その遺伝子が残るって寸法です。
で 交尾を終えたオスは爆発します。
爆発？？
・・・。
爆発 って言うとよく解らんのでエイドリアン・フォーサイスの『性の自然誌』から抜粋。
「女王バチが腹部先端の刺針室を閉口させてオスを迎え入れるやいなや、オスは爆死し、その生殖器は破裂する手投弾みたいに飛び出していく」
・・・・・。
解りにくい？
つまり 生殖器がシャンパンのコルクみたいにポーンと飛び出して女王バチに栓をしてしまうんです。
他のオスがもう交尾できないように・・・。
これって凄くないですか？ 強いものの遺伝子だけが残るんでだってよ。
素早く行動し果敢に挑んだオスの遺伝子だけが残る。
出遅れたりした とろいオスは・・・ハイそれまでよ。
「死ぬの解ってて 誰が交尾なんかするかよ。」って考える頭のいいオスが居たとしても
そいつはやっぱり その遺伝子を残す事が出来ないわけで・・。
・・・・。
自然って 時には残酷。
ちなみに 交尾に成功したオスは爆死しますが
あふれたほかのオス共は どうなるかって言うと 巣から追い出されて餓え死にします。
だって食事も口移しで食べさせてもらっていたグウタラだもの。
だってニートだもの。
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