はい,皆さんこんばんは。

 実はお父さん,まともに被れる帽子を持っていません。

 国軍の軍帽とか略帽はあり,また,山散歩用の帽垂付き帽子(帽垂を取り外すことができれば,これでいいんだけど。)はあるのですが,街中で被れる野球帽的なものがないのです。

 

 母ちゃんが買えば?と言ってはいたものの,どうも欲しいと思える帽子がありません。

 そこで,夏休みの工作として作ったのがこちら

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です。御覧のとおり,国軍の略帽を模して作りました。日本軍装複製品の雄である篠原工房製の昭和17年型特号をメインのモデルとし,少々アレンジを加えました。ちなみに,ネットを探しても略帽の作り方なんてグーグル先生に聞いても知らなかったので,現物をメジャーで採寸し,だいたいの目分量で作っています。型紙も作ってないです。

 材料はダイソーの100円のジーンズ生地です。

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 正面から。顎紐の構造は,陸上自衛隊の作業帽をお手本にしました。

 国軍の略帽は上に向かって窄まっているイメージですが,こちらは天の部分をモデルより広くして,側面がより垂直に立ち上がるようにしています。戦後日本人は短頭化したということなので,その分を織り込んだわけです。

 鍔は,市販の樹脂芯を使用せず,布を重ねて縫ったただけのものを芯にしていますので,某中田商店のものとは違い,折りたためます。

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 側面から。

 側面と同様に,額のところもより垂直に近く立ち上がるようにアレンジしています。

 通気孔は開けるかどうか迷いましたが,夏だし暑いので開けることにしました。穴は本来かがり縫いをすべきですが,面倒くさいので,鳩目を使いました。妥協。

 ちなみに写真を撮り忘れましたが,鬢革は昔ルーズリーフのバインダーを作った際に余った床革を使用しています。貧乏臭いぜ。

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 後方から。

 サイズ調節の紐の合わせ部分は,篠原工房製のものを写そうとすると手数が増えるので,以前,人見広助さんに紹介いただき買い求めた古鷹屋さん(こちらも日本軍装複製で有名ですね)の昭和19年戦時特例略帽をお手本にしました。篠原工房製のものよりもだいぶ簡略化されており,自作に当たって非常に助かりました。

 紐は本来茶褐テップを使用すべきところですが,おどうぐ箱の中に保存されていた無印良品の布製品(多分枕カバー)を縛っていた平紐を発見したので,それを切断して活用しています。穴は鳩目は使わず,糸でかがっています。

 

 中学か高校の家庭科以来,実に四半世紀ぶりくらいでお裁縫をしてみましたが,夏休みの工作としては十分な出来栄えではないかと勝手に満足しています。

 しかしながら,母ちゃんや娘たちから,軍隊みたい(そりゃそうだ…)とか,北朝鮮みたいと言われて非常に不評であり,凹んでしまってまだ外出時には被っていません。やっぱり変かなあ?