大学五年生(※ミラモナは大学を留年している)の夏休み、高校の時の友達のチュンと山田の3人でインドに行った時の話。

【このシリーズは【海外旅行の話】のテーマ別でまとめて読めます】



まだ夜も明けないうちに、まだ暗いニューデリーの駅を出発して、タージマハルで有名な町、アーグラへ鉄道で移動した私たち。


鉄道で約2時間と比較的近いのだが、海外旅行での国内の鉄道の旅はいつだって、情緒深い。

乗り物が好きでなく(単純に暇になる)移動時間は短いに越したことはない派の私ですら、海外での鉄道やバスの移動は格別。

眠るのも惜しく、車窓から目が離せなくなる。




インドの大草原を太陽が昇っていく朝焼けの風景は、当時そんな言葉はなかったが最高に「エモい」

ちなみに窓に映り込むキティちゃんは当時の私が愛用していたキティちゃんのおもちゃみたいなカード型の四角いデジカメww(余談だがこのデジカメ、韓国とかでおじさんに大ウケだった。めっちゃ爆笑されてたw)


今みたいに一眼なんか持ってなくても海外の旅はいつだって最高に楽しかった。



ともすれば、泣きそうになりそうな大草原の風景に、私たちは釘付けだった。


真っ暗だった大草原に太陽が昇るにつれ、よく見ると、大草原の中、一定距離をあけて、ポツンポツンと無数の人がしゃがんでいることに気づいた。


そして、人の隣には必ず、ペットボトルが置かれていた。


「この人たち何してんの???」


と騒ぎ出す私たち3人。


ようやく、気づく


「野糞してる!!!」


日本では、犬のフンが落ちていることはあっても、野糞を見たことはなく、お嬢様の私たちはおそらく人生で初めて野糞を見たし「のぐそ」という単語を発する機会も初めてだったが、ものすごい勢いで自然に「野糞」というワードが出たのを記憶している。


おそらく、この時以降、お上品な私の口から「のぐそ」という言葉が出たことは一度もない。というか、言う機会もない。


本当に、これほど「野糞」といえるシチュエーションは、人生で最初で最後であろう。


面白いのは、大草原の中、各自ポジションは自由な気がするが、全員みんな同じ方向を向いていた(線路に向けて顔。やはり尻は隠したいのだろうか?それなりの距離があるし、スピードもあるので、オペラグラスでない限りはっきりとは見えないと思うけど…)




タージマハルに到着。写真は私。

(有名な観光地なので人は多かったはずだが、こんなベスポジをどうやって確保したのか謎。なお、現在、潔癖症の私はそのへんに寝転ぶポーズなど絶対取れないが当時は平気だった)




面白かったのは、タージマハルの水路に水が流れてるが、これでもかってぐらい絵の具で「水色」に染められた人工的な水色の水をひたすらジョウロで入れている人がいたことだ。

面白かったため、隣に近づいて写真を撮る私。




白い大理石で出来た美しい霊廟、タージマハルへ!


こちらは、靴を脱いで、使い捨ての不織布のフットカバーに着替えて上がります。


タージマハルの感想をいうと、まず、第一声が

「くっさ!!!!」

だった。


めちゃくちゃみんなの足が臭い。


日本の寺などでも靴を脱ぐところはあるがこんなに臭くないのでおそらくインド人の足は日本人より臭いのだと思う。


本当に、タージマハルのことを思い出そうとすると、足が臭いことを思い出します。




あと、めちゃくちゃ暑い。(今の東京の気候で思い出しましたよ)


涼しげな陰で休む私に近づくインド人家族の子供。

その家族はみんな私を見てニヤニヤしている。


日本人はインドで無条件に人気者になれる。


ていうか、この写真、なにげに撮ったけど、背景の大理石の彫刻とか美しすぎるw

キティのデジカメの私はこういうの、当時撮らなかったのよな〜


写真に残すことよりもっと大切なものというか、空気や風景、人との関わりが当時の私にはたくさん目の前にあった気がします。



タージマハルでは、

すごく無邪気なかわいい少女たちに、

「一緒に写真を撮ってもらえませんか?」

と頼まれて、一緒に写真を撮ったりもした。


チュンは

「うちら、舞妓みたい」

と言っていたが、舞妓のように人気者でした。



タージマハルは、海外からも人気だがインド人からも人気の観光地で、家族のほか、新婚旅行で来ている人たちもたくさんいた。


新婚旅行のカップルの奥様がとんでもないインド美人で、こちらから頼んで一緒に写真を撮ってもらったニヤニヤした一枚も残っているww

(beautiful!!beautiful!!と連呼して、旦那さんにシャッターを切らせたが、旦那さんも嬉しそうだった。美人は照れていた)



別のカップルの奥様はとても気さくな明るいインド人で、腕にたくさんの腕輪をつけていたが、一つずつ、私たち3人にくれた。

その奥様とバングルでポーズをとってはしゃいでいる私たちの写真も残ってる。




とにかく平気でその辺で寝転ぶ私。若い。


まあ、何が記憶に残ってるかというと、タージマハル、足が臭いんよ。


私は、ベネツィアとかは死ぬまでにもう一度行きたいけど、タージマハルは別に、いいです笑