TV局は権力ある出演者に媚び、そうでない出演者は「使ってやる」。

TV局の傲慢は、問題のある大手芸能事務所を付け上がらせた。

 

地方局プロデューサーだったパパは、自分が携わる番組出演者に惚れ込み、最大限演者の良さを引き出そうと尽力。私たちに出演者の話をするときはいつも笑顔。

それが仇となって…あんなことに…

いや、そうではなくて、パパの在り方・やり方が、採算重視のTV局の潮流に押し流されたのでした。

TV局は何を目的とした会社なのか?初期にはまだしも志を高く持っていたのではなかったか。

 

 

◆TV局と対峙して苦悩する原作者。

の行に話を戻すと、

お気の毒なことになった漫画原作者の方は、ドラマ化局側との軋轢に堪え切れないことがおありだったかとお痛ましく思います。

 

さて、半世紀前私が働いた映画会社の営業管理部長(50代男性)こそ吉本興業の正当な後継者であり追い落とされて東京に来たのだとか。

 

ダークスーツの上着を肩に羽織って粋に歩くその人には威張ったところが全然なくて、

「お前さん何かい?」みたいな言葉遣いからして普通の会社員とは一味違う。

全体の5%しかいない女性社員は皆懐いていて、「とても優しい人。一人で毎日舞台見に通ってて今でも勉強熱心なのよ」と先輩に聴かされた私は、渥美清のような私生活(他の芸能人と容易く交わらずストイックだってマスコミの語り草でした)を想像しました。

女子社員の他愛無い女子会トークに溶け込んでよく話に乗ってくれたのですから、

もっともっと傾聴すべきでした。

 

そういう人から跡継ぎの座を奪った吉本興業が変節しなかったわけはなく、今の吉本興業には創業の志はないでしょう。

 

(もっともしらべにその話をすると、「どういう場合でも世襲は良いと思えない」と一蹴されますが)