村上作品とユニクロUTとのコラボ販売の記念キャンペーンで、「電子書籍のポイントアップ&非売品T👚当たるかも」との宣伝メール。

 

初心に戻るというか、原点回帰といおうか、もう一度この目で確かめておきたいことがあった。

これも巡礼かも。

満を持してとばかり、「村上さんのところ」コンプリート版を購入。

電子書籍は目にダメージ強く頸椎にも悪くて嫌いなのだが、コンプリート版は電子書籍しか販売されていない。

あれ?kindle版だと千円以下なんだ・・・kindle機なんてないから。

電子書籍は、2200円。昨日までに買うとポイントバックがつくし、初回購入ポイントも合わせるとkindle版以下の代金だった。

でもね、紙の本も持っているわけで、都合ずいぶん貢献させられたわね。

私にとって忘れられない幾つかのQ&Aメールは悉く単行本から割愛されていた。

 

「村上さんのところ」HPと比べ読みにくいこと夥しく、たどたどしく読み始めて記憶と突き合わせる作業を繰り返す。

 

単行本には載っていなくて、私の記憶にあるアンサーは、しかし、手直しされていた。

改ざんしてあるのだ・・・

 

私がはっきり覚えているのは、

「海外旅行に行ったことのない私です。今度夫婦で初海外旅行するのですが、お勧めの場所がありますか?」との質問に対する、「初海外旅行には、ドレスデンがお勧め」というアンサー。

コンプリート版には、当然そのQ&Aメールも載っているが、タイトルの「初海外旅行には、ドレスデンがお勧め」は削除されている

「最近、ドイツのドレスデンとライプティヒに行ったのですが、いいところですよ」と単にその地の観光スポットを紹介している。

初海外旅行にお勧めの行き先を訊いた質問に対して、「最近どこそこに行ったんですよ」と答えるのは不自然ではない。

 

「村上さんのところ」HPを読んだ時点で、私には、特別な意味を持って迫って来た地名ドレスデンであったが、なんの変哲もないただの場所に置き換えられていた。

 

そういうつもりなのね。

はぐらかし、ごまかし、改ざん。

 

熊本に住んでいるお友達の吉本由美さんというのも初めの方に出てくるし、作家の小川洋子さんとお会いしたとも書いてある。

もし自分が青山でジャズバーを開いた暁には、大西順子さんに、専属ピアニストになってもらいたいとも。

そうやって知り合いにHPを通じて呼びかけていたのだ。

集団を作ろうと。なんらかの団体を。

それが「村上さんのところ」の実態だったのだ。

 

まだ1/10も読んでいない。