「倍返し」「逃げ恥」「恋つづ」「鬼滅」「菅ちゃん」のブームに私は何かおかしなものを感じている↓と前回書きました。

 

 

それらに共通するのは現状維持、現状肯定です。懐疑も懊悩もなしに痛みから目を背ける姿勢です。それは「新家族制度」を批判、反発しないということです。

 

「そういう時代の趨勢から距離を置く三浦春馬さん」という私の確信を裏付ける言がありました。

巻頭に挙げたニュースで、「天外者(てんがらもん)」の監督が感慨を述べられています。私の論に根拠が与えらたように感じました。

 

 

しかし、こんなことになるまでは私としても春馬さんの心からなる発言を、「当たり前のことばかり言って」みたいに聴き流したり、バラエティに向いてないみたいにエラソーに思ったりしていました。

つまり、いつでも真摯な態度を保っている人を尊重しない風潮があって、私も平気でそれに乗っかっていたのは恥ずべきことだったと今にして思うのです。

 

なんとなしのインパクトばかり追い求め、物事の本質を見ない・・・そういえば渡部の不倫謝罪会見を延々論うワイドショーを見るに堪えずに消しました。

謝罪会見の意味はと言えば、以前の吉本社長の謝罪会見同様「桜を観見る会」洗い直しの隠ぺいでしょう。この時期の国会閉幕の意味を問うことせず、「桜を見る会」に言及しないニュースショーに存在意義はありません

 

「天外者」に主演された春馬さんは、懐かしい友人の三浦翔平や蓮佛美佐子を共演者に誘ったそうで、それが並々ならぬ思い入れを示していたようにも思われ、

この映画が春馬さんのエポック・メーキングに位置づけられますようにと公開前日に思いを致します。