友人宅でカレーを作ることになった。
『炊飯器を買ったんだ!!!』と、嬉しそうな友人。
保温は出来ないみたいだけど、なべで炊くよりずっと楽だし、おいしく出来ると期待。
友人、嬉しそうに炊飯器から釜をとりだし、米をいれる。水をなみなみ注いで、ゆらゆらと洗濯機のようにただようお米。
・・・ああ、そうだよね。お米のとぎ方なんて、知らないよね。
『あのね、こうやってお米はとぐんだよ』と教えてあげる。
『へえ、なるほど!!!』
そして、といだお米に水を注ぐ。
『お米と同じ分量のお水だよね?』
『あ、ほら、お釜には目盛りがあるでしょ?これを目安にするんだよ。』
『ふうん。でも良く分からないし。これくらいでいいや。』
『いや、それじゃ多分足りないよ。目盛りを頼りにしたほうがいいよ』
結局、目盛りは頼らず目分量になる。
友人の炊飯器は、昔日本にあったようなもので、ふたも鍋のふたみたいに、ぱかっとはずす物だし、
出来上がったときは、トースターみたいにスイッチがポンとあがる。
。。。ところが友人、途中でふたを開けてしまった。
『ちょっと!なんであけちゃったの???』
『いや、炊けたかなと思って』
『自動だから。信用しなくちゃ。なべと違ってふきだすこともないからね。ご飯を炊くときは途中であけちゃダメなのよ』
・・・・ところが友人、再度開けてしまう。
『ちょっと!なんであけちゃったの???』
『いや、気になって』
・・・うん。まあ分かるよ。どうなってるのか見たいって気持ちは分かるよ。
さらに。
『出来てるみたいだから、スイッチあげちゃった』
『!!!!!!!!!』
そう、出来上がったらポンっとあがるスイッチを、友人は手動で無理やり持ち上げたのだ。
『な、な、なんであげちゃったのよ。なんで機械を信用しないの???』
そう、炊飯器の意味、全くナシ。むしろ鍋の方がいいだろう。
『だって、出来てるみたいだったから』
二人でご飯を食べる。
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
『もう一回ボタン押そうか』
『無理よ。日本のみたいに優秀だったら途中からでもやってくれるけど、これじゃ無理よ』
結局、お湯を少し足して蒸らすことにした。
手ごわい、しかし手ごわい。
炊飯器の意味が全く無い。なんで炊飯器を買ったんだろう。
そして何故、好奇心に勝てないのだろう。
それでもなんとか、ご飯が出来て、カレーを食べる。半年振りのカレーはおいしい!ちなみに日本のゴールデンカレーよ。
『うわあああああああ』
『な、何?????』
『なんか、ついた。とって、とって~~~~~~』
見ると友人の口の周りに、ご飯の塊?がついてる。
あの、炊飯器のそこにつくでんぷんかなあ?なんか、白い薄い網目状のもので、ぱりぱりしてるけど、若干ねばっこいやつ。炊飯器の残ったご飯をつまんだら、ついてきちゃったみたいで、それが口に張り付いたらしい。
確かに、鍋で炊くとあれは出来ないから、珍しいのかも。
面白いから、とるのやめようかな。。。。
『とって~~~~。早くとって~~~~。』
『食べても大丈夫だよ。』
『やだあああああああ!!!!』
そうか、そんなに怖いか。私の中のSがニヤリと微笑むが、仕方ないのでとってあげる。
そして、あまったご飯を捨てようとするので、『冷凍保存をしなさい』と教えてあげる。
レンジでチンすれば、また食べられるんだよと。
ちなみに家には炊飯器がない。毎回鍋で炊くのは面倒くさいし、ふきこぼれるので、後片付けが面倒。出国のとき、荷物の問題さえなければ成田で購入しようと思ったくらい。
この友人がこの有様で使うなら、私がもっと上手に使いこなしてあげるのになあ。。。