30才目前で始めたフラメンコでスペインで生きる -36ページ目

30才目前で始めたフラメンコでスペインで生きる

フラメンコ踊っています☆ 

スペイン滞在の日記を中心に書いていきます☆☆

友人宅でカレーを作ることになった。


『炊飯器を買ったんだ!!!』と、嬉しそうな友人。

保温は出来ないみたいだけど、なべで炊くよりずっと楽だし、おいしく出来ると期待。


友人、嬉しそうに炊飯器から釜をとりだし、米をいれる。水をなみなみ注いで、ゆらゆらと洗濯機のようにただようお米。


・・・ああ、そうだよね。お米のとぎ方なんて、知らないよね。


『あのね、こうやってお米はとぐんだよ』と教えてあげる。

『へえ、なるほど!!!』


そして、といだお米に水を注ぐ。

『お米と同じ分量のお水だよね?』

『あ、ほら、お釜には目盛りがあるでしょ?これを目安にするんだよ。』

『ふうん。でも良く分からないし。これくらいでいいや。』

『いや、それじゃ多分足りないよ。目盛りを頼りにしたほうがいいよ』

結局、目盛りは頼らず目分量になる。


友人の炊飯器は、昔日本にあったようなもので、ふたも鍋のふたみたいに、ぱかっとはずす物だし、

出来上がったときは、トースターみたいにスイッチがポンとあがる。


。。。ところが友人、途中でふたを開けてしまった。

『ちょっと!なんであけちゃったの???』

『いや、炊けたかなと思って』

『自動だから。信用しなくちゃ。なべと違ってふきだすこともないからね。ご飯を炊くときは途中であけちゃダメなのよ』


・・・・ところが友人、再度開けてしまう。

『ちょっと!なんであけちゃったの???』

『いや、気になって』

・・・うん。まあ分かるよ。どうなってるのか見たいって気持ちは分かるよ。


さらに。

『出来てるみたいだから、スイッチあげちゃった』

『!!!!!!!!!』

そう、出来上がったらポンっとあがるスイッチを、友人は手動で無理やり持ち上げたのだ。


『な、な、なんであげちゃったのよ。なんで機械を信用しないの???』

そう、炊飯器の意味、全くナシ。むしろ鍋の方がいいだろう。

『だって、出来てるみたいだったから』

二人でご飯を食べる。


・・・・・・

・・・・・・・・・・・


『もう一回ボタン押そうか』

『無理よ。日本のみたいに優秀だったら途中からでもやってくれるけど、これじゃ無理よ』

結局、お湯を少し足して蒸らすことにした。


手ごわい、しかし手ごわい。

炊飯器の意味が全く無い。なんで炊飯器を買ったんだろう。

そして何故、好奇心に勝てないのだろう。


それでもなんとか、ご飯が出来て、カレーを食べる。半年振りのカレーはおいしい!ちなみに日本のゴールデンカレーよ。


『うわあああああああ』

『な、何?????』

『なんか、ついた。とって、とって~~~~~~』

見ると友人の口の周りに、ご飯の塊?がついてる。

あの、炊飯器のそこにつくでんぷんかなあ?なんか、白い薄い網目状のもので、ぱりぱりしてるけど、若干ねばっこいやつ。炊飯器の残ったご飯をつまんだら、ついてきちゃったみたいで、それが口に張り付いたらしい。

確かに、鍋で炊くとあれは出来ないから、珍しいのかも。

面白いから、とるのやめようかな。。。。


『とって~~~~。早くとって~~~~。』

『食べても大丈夫だよ。』

『やだあああああああ!!!!』

そうか、そんなに怖いか。私の中のSがニヤリと微笑むが、仕方ないのでとってあげる。


そして、あまったご飯を捨てようとするので、『冷凍保存をしなさい』と教えてあげる。

レンジでチンすれば、また食べられるんだよと。


ちなみに家には炊飯器がない。毎回鍋で炊くのは面倒くさいし、ふきこぼれるので、後片付けが面倒。出国のとき、荷物の問題さえなければ成田で購入しようと思ったくらい。

この友人がこの有様で使うなら、私がもっと上手に使いこなしてあげるのになあ。。。


スペイン人は、ピパと呼ばれる煎ったひまわりの種を食べる。殻つきのものを、上手に歯で割って、舌で中身を取り出す。一回にものすごい量を食べるのだと思うけど、公園のベンチの下とか、喫煙所とか、道端とか、まとまったひまわりの種の殻がおちていて、ちょっとびっくりする。


日本人は、そんな殻つきのピパを食べる習慣がない。。。と言ったら、教えてやるから食べてみろ、と言われた。


これがなかなか難しい。

まず、割れない。

『その方向じゃないんだよ。こうやって持って、歯の間にいれちゃだめだ。歯の上だ』


ところが、噛みすぎると木っ端微塵に割れるし、ゆるく噛むと割れない。

そして、割った殻から、舌を上手に使って、中身だけ取り出すスペイン人。

あの舌使い、どこかで見たような。。。。。


あ、うちの鳥(オカメインコ)だ。そういえば、ひまわりの種、大好物だった。

全く同じだ。あの舌使い。


『すごい!芸術だよ、それ』

『大げさだよ』


ところが、私がやると、うまく中身を取り出せない。

やっぱり、芸術だ。テクニックが必要なんだ。

食べようとすると、殻ごと全部食べてしまうか、殻を出そうとすると全部取り出してしまう。

『じゃ、君は、割ってから全部取り出して、手で中身を出しなよ』

・・・それは、らっかせいと同じですね。

でも、らっかせいはある程度大きさがあるから食べ甲斐があるけど、ピパは超小さい。

その労力に見合う食べ物ではない。


『僕は1分間に30個は食べられるな』

『すごーい。一体いつ学習するの?』

『小さい頃から食べてるからね』


その話が、別の友人宅にいるときに話題になった。

『よし、実際にやってみよう』

と、ピパを持ってくる。

大体、なんで一家に一つピパがあるんだ???どうして、すぐに出てくるんだ???


ストップウォッチできちんと計る。

いやいや、早い早い。

鳥だ。オカメインコだ。

『いくつだった???』

『15個』

『いや、家の中だからさ、殻を手で取り出す手間があるからね。これで殻だけ(すいかの種みたいに)プップッってふきだせれば30いけそうだよ』

確かにそのようだ。

今度は外でやろうということになった。


その後、お昼ご飯を箸で食べた時、オリーブを箸でつまんだ私は、口から種を出すときに箸でつまんで出した。

魚の骨を箸でつまんで出すみたいにね。


『そっちの方がよっぽど芸術だ』

『あれ、そう?』


習慣ってすごい。



スペイン人との間にまさかな出来事が起こると、『これは、文化の違い?男女の違い?個人の違い?』なんてことを良く考える。ずっと観察してきて、大分こちらの考え方を理解できるようになったと思う。理解してるだけで、別に同じことをしようとかそういうのではなくて、対処法を考えるために理解が必要なのだ。


でも、時に想定外なことが起きる。



先日、友人達と、とある公演を見に行った。市街から車で20分ほどの場所で、はっきり言って僻地(へきち)。友達に言ったら、車で連れて行ってくれることになった。

普通、多分日本人の私が考える常識だと、一緒に行くということは、一緒に帰るということなのだけど、それは暗黙の了解だと思うのだけど、ここスペインでは時にそれが覆される。

みんなで食事とかして盛り上がると、『私も送ってって~』な人が沢山出てきて、あれよあれよという間に制限人数を超えるので、近い人は歩かされて帰らされたり、電車で帰れる人は帰らされたり、『あっちの車にのって』と、全く知らない人の車にのせられたりする。

しかし、ここは僻地だし、こんなところで一人にされたら、タクシーすら拾えない。だから、つれてきてくれた友人にあらかじめ釘をさしておいた。


『今日、一緒に帰れる?』『帰れるよ』『じゃあ、終わったらロビーで待ってるから』『オッケー。待っててね』


そして公演が終わったら、劇場内のカフェテリアで軽いうちあげが始まってしまった。

私は友人にちょくちょく顔を見せに行ったりしてたけど、そんなに知り合いが沢山いるわけでもないし、終わるまでロビーで待っていることにした。


時々様子を見に行ってたのだが、2時間ほどして、見に行くとさっきまでいた人がいない。カフェテリア、まさかの無人状態。

あっけにとられてると、出演者であり友人でもある人が出てきて、私に言った。


『あれ?君の友達もう、帰ったよ。』

『????!!!!!!』


あわてて電話をすると『今どこ~?』とのん気な返事。

『まだ劇場にいるけど。一緒に帰れるっていうから、待ってたんだけど。』

『だって、帰るときロビー見たら誰もいないから、帰ったんだと思ってさ。もう市街に戻ってきちゃったよ』

『なんで、いないと思ったら電話くらいくれないの?』

『だっていないから・・・』

『・・・・・・まじ、ありえないから。っていうか、迎えに来てくれない?』

『だってもう市街だし』

『へ?じゃ、私どうやって帰るの?タクシーもないんだけど。』

『じゃあさ、まだ劇場の近くに誰かいるか電話してみる』


っていうか、ごめんだろ!!!!謝罪はないのか????

え???私が悪いの???っていうか、これ想定内???

ってか、お前が迎えに来い!!!!


電話を切ったら、市街行きの最終バスが目の前を通り過ぎた。これを逃したら私は帰れない。

友人?もう信用できるか。

バスの前に無理やり飛び出し、無理やり留める。

運転手さん、大笑い。

『あぶないだろ~。』

『ごめんなさい。ちょっとせっぱつまってたから。ところでいくら?』

『全く、無理やりだよなあ。あっはっはっは』

そこへ、友人から電話がかかってくる。


『友達が見つかった。劇場の前で待ってるから、送ってもらって』

『もう、バスに乗ったからいい』

『だめだ。劇場に戻って。友達が待ってるから』

『だって、バスに乗ったんだってば』

『だめだ。戻って』


あ~~~~~もう!!!!めんどくさい!!!分かったわよ!!!!

すっごく効率悪いけどね!!!友人に電話して『バス拾ったみたいだから』って言えば済むと思うけどね!!!

それに、気を使うポイントが若干ずれてるように思うけどね!!!!

つっこみどころが満載だけど、分かったわよ!!!!


『ごめん、運転手さん、ここでおろして』

『おいおい、今度は無理やりおりるのかい?わっはっは』

『本当にごめんなさい』

『全く、甘いものでも食べて少し休むんだよ、気をつけなさい』


そして、無賃で二駅ほど通り過ぎた私は今来た道をもうダッシュ。


ところがここは僻地。おまけに夜。あっという間に迷った。

帰れるイメージが沸かない。もう泣きそう。

いや、しかし、いざとなったら歩けるだろう。帰宅難民だってなったことあるんだし、車で20分なら2時間くらいで帰れるだろう。。。。迷わなければ。強くあれ!日本女子!!!と奮い立たせる。


通行人が神様に見える。

『すみません。劇場に行きたいのですが・・・』

『なんて名前の劇場?』


あ。知らね。つれてきてもらったから。


そこへ友人から電話がかかってきた。

『今どこ?友達待ってるんだけど』

『バスで、二駅も通り過ぎたのよ?で、しっかり道に迷ってるとこ』

『あと何分かかる?』

『知らないわよ、迷ってるんだから』


ここで通行人のおじさんが『劇場の名前を聞きなさい』とアドバイス。


『劇場なんて言ったっけ?』


そして、おじさんにお礼をいって猛ダッシュ。


今度は道に迷いたくないから、途中で聞きながら猛ダッシュ。

みんな親切に中には、ナビで調べてくれる人もいた。


そして、走ってたら、車のクラクション。


いた!!!!見つけた!!!!!


ちなみに、私を迎えにきてくれた友人と、同乗者の方計3人は全員公演の出演者。

ごめんよ、本番後で疲れて、早く休みたかったろうに。。。。


『本当にごめんね、疲れてるところを待たせて。どうもありがとう』

『いいよ。見つかったんだしよかった。気にしないで。ところで公演の感想は???』

『え????』


ちなみに私はこのとき既に1KMは走っていたので、すごい息切れ状態。

車のガラスが私の熱気であっという間にくもった。ブーツで走ったので、両足に小さなマメも出来てる。

ゼーハーゼーハーしてたら

『いや、まず深呼吸からだね』


その後は公演の感想を話しながら、帰ったんだけど、何を話したか覚えてない。きっとスペイン語も超めっちゃくちゃ。

いや、しかしどこまで念を押したらいいのか。。。こんなことってありえるのか??


そして私は、スペイン人に置いてきぼりにされるという仕打ちをくらったけど、

また私を助けてくれたのもスペイン人達である。。。。


ご協力ありがとうございました☆