30才目前で始めたフラメンコでスペインで生きる -17ページ目

30才目前で始めたフラメンコでスペインで生きる

フラメンコ踊っています☆ 

スペイン滞在の日記を中心に書いていきます☆☆

先日、フラメンコ界の巨匠、パコ・ロメーロが永眠されました。


聞いたときはショックはショックで・・・


パコとは、マドリード短気留学中からの縁です。
人柄的にもすごくいい先生で、大好きでした。

スペイン舞踊全般においての巨匠で、私は特にカスタネットを使ったクラシコエスパニョールや、
フラメンコを習っていました。

出来がいいと、満面の笑顔で”ムイ・ビエン!(良く出来ました!)”といい、
悪ければ地団太を踏んで「なんでできないんだー!」と、子供のような反応でした。

私の本名を何度聞いても覚えられないので、「君はサラ」と名前をつけ、ずーーっとサラと呼ばれ、
記念にもらった彼のサイン入りのポスターにも「親愛なるサラへ」と入ってました。

そのカスタネットの音や、美しいポーズに彼の芸術性が表現され、年を重ねてもその存在感だけでオレーと唸るほどでした。

最後に私が彼から習った”エル・ビト”と呼ばれるクラシコは、彼の生前の最後の振り付けだったように思います。それを習えてよかった。そしてその手ごたえが新しいうちに、私の生徒さんたちにも伝授しておいてよかったと本当に思います。
このエル・ビトの振り付けの間、どんどん振り付けを忘れてしまうパコ先生のアシスタントとして、振りを覚える”振り取り”として、私はクラスの始まる15分前に行き、彼の指導を受けながら振り付けを覚えていきました。とても貴重な時間だったと思います。


先生との思いではたくさんあります。



人が集らなければ、クラスをしない先生も多い中、彼はたった一人しかいなくても教えてくれる先生でした。
私がある日、スリにお金をとられた話をしたら、本当に心から案じてくれてレッスン代も徴収しないような先生でした。


その後すぐに“体の具合が悪いらいしい”ということでクラスはしなくなりましたが、まさかこんなに悪いなんて思ってませんでした。

実は、彼が亡くなる1ヶ月ほど前、スタジオの前で彼を見かけました。交通量の多い道路の反対側にいて、手をふってはみたのですが私に気がつく様子も無く、私も「あれ、調子よくなったのかな?」と思いそのまま通り過ぎました。


そのときの事が、悔やんでも悔やみきれない。


もっと、色んなことを大事にしようと思い直しました。


何の偶然か、彼の亡くなる数日前に「カスタネットを教えて欲しい」と依頼をうけ、それをきっかけにまた少しカスタネットも練習を再開してたのですが、このパコ先生の事をきっかけに、余計にやろうという気持ちになりました。

タナトリオと呼ばれる、お墓に入る前のお別れする場所に行き、最後の挨拶をしてきました。
その人柄にますます優しさが加わった、安らかな、きれいなお顔でした。


パコ先生、どうもありがとうございました。



スペインには、大道芸人がたくさんいるんだけど。
中には、ものすごくレベルの高い人達もいて。

ソル広場に行けば、シザーハンズの格好をした人がいたり、エイリアンがいたり。

今日はその中でも、私の個人的なお気に入りを紹介。

https://www.youtube.com/watch?v=6vYALUr1ado&list=PL56D03B9369C560A8

王宮広場で弾いてることが多くて、小さいけど舞台をちゃんと作っていて(ギリシャ風?)王宮にマッチしている。

私は技術的なことはわからないんだけど、旋律がとっても繊細で優しくて、心にシーンと染み込んでくる。

彼の旋律は、優しい雨の音がする。


お客さんもいつもいっぱい!!
こっちの人は、大道芸人にもきちんと敬意があるので、気にいるとチップを払う。
彼にはチップを払うお客さんも多い。

こういう形ってすごく素敵だなあと思う。

私は、芸術って本来無料で提供したい。沢山の人に、触れて欲しいと思うし、触れたいと思うときに触れて欲しいから。
彼は、毎日ではないけれど弾きに来て、彼の旋律に触れたいと思う人が、触れたいと思う時間だけ触れていく。そこに、お礼として心付けを払っていく。
彼は彼で、好きな音楽をただ弾いている。

これって、みんな幸せじゃん??ラブラブ
沢山の”ありがとう”が飛び交う。


本来の芸術の形のような気がする。



私は、ここで彼の演奏を聴くと、不思議な気分になる。
バックは王宮だし、どこにいるのかわからなくなる。夜、月が輝いてたりすると本当に幻想的で、自分がどの時代にいるのか、どうやって存在しているのかもわからなくなる。

寂しかったり、悲しいときは何度も救われた。

でも、周りを見れば、幸せそうに一緒に聞いているカップルや親子ずれもいる。

みんながそれぞれの思いで、感動しているのが分かる。

ちなみに、私もハープ弾いてみたくなったので調べたら高くてびっくり(°ω° )

こんなふうに私も弾いてみたいなあ。。。


https://www.youtube.com/watch?v=6vYALUr1ado&index=1&list=PL56D03B9369C560A8
スペインは、役所関係までもが、”人”次第だったりするんだけど。
同じ書類を持っていても、通る時と通らない時があって。
受付が同じ人でも、今日は良くても明日はダメ・・・なんて事もざらにある。

でも、それが電化製品にまで及んでたりする。
電化製品だって、立派なスペインなのだ。”エスパニョール”なのだ。


スペインの電化製品は壊れやすい。本当にあっという間に壊れる。

日本で一昔もふた昔も前で使われていたような電化製品が今でも普通に売られていたりもするんだけど、古いから壊れる・・・というわけでもない。

その壊れ方も、今日は使えないけど、明日は使えちゃったりする。



まさに、晴れときどき曇り。



壊れ方もよくわからない。


脱水がきかなかったのか、びちょびちょのまま出てくる洗濯物。同じ洗濯機を使用して、ものすごい勢いで絞られてる時もある。

冷蔵庫に入れておいたのに、シャーベット状になってなってしまったレタス。なのに、ある時は全く冷えなかったりする。

スペイン人に聞いたら、


「ああ、この暑さだからね。うまくいかないのよ」


・・・わかるけどさ。
暑いからって、冷たくできない冷蔵庫って、何の役にもたたないじゃんね???
暑いから、利用したいのにさ。

じゃあ、何?これは、倉庫か???

ということで、電化製品は是非日本製を使用したいところなんだけど。

スペインのすごいところは、”電源”も晴れときどき曇りなのだ。

初めて、日本から持ってきた電化製品が壊れたときは、当然、製品の方を疑った。
ああ、寿命かと。

修理に出そうと思ったとき、ふと違うコンセントに差し込んだら、見事に使えた。
不思議に思って、いろんなコンセントに差し込んだら、使えるところと使えないところがある。

今では、もう慣れたもので、壊れたかな?と思ったら、迷わずコンセントを変えてみる。

そのコンセントだって、今日は使えなかったけど、明日は使えちゃったりするのだ。


・・・ああ、日本製品をもってしても、スペインで使うなら結局スペイン製のそれと変わらない。


晴れときどき曇り。


郷にいれば郷に従えか??かなわないのか??

恐るべしスペイン。