さてさて。
いよいよスタジオのドアが開き、おばさまがたは場所取りに走る、走る!
私も、初めてで先生の動きが見えないと困るので、走りました!
結果、おばさま方を観察するのに最適のポジションをゲット!
ガッツポーズを決めたところで、
並ぶのに必死でストレッチしていなかったことに気づき
床に座りました。
あたりを見渡すと、後ろのほうの方たちは結構普通の方もちらほら。
30代、40代かな、という方もいらっしゃいます。
よかった、と胸をなでおろしつつ、
片や、最前列に目を向けると・・・
誰一人として座ってない・・・
アピールに必死です。
そして、みんな、スタジオに入って上着脱いだね?
衣装や肉体にびっくりしながら、もう釘付けです。
そのなかでもトップ3をご紹介しましょう。
その1
「シェール系おばさま」
結構スリムなボディにロングヘアー、加えて露出度高めの上下黒の衣装はシェールの趣。
しかし、お顔が「妖怪人間ベム」のベラでいらっしゃるところがとても残念!
しかも、クモの巣のようなショールを掛けていらっしゃるところがさらにベラ。
ここってスポーツクラブではなかったかしらん?
ショールはオシャレ?それとも「ズンバ」の小道具ですか?
鏡に向かってステップを一心不乱に練習していらしたのが印象的でした。
その2
「橋田壽賀子系おばさま」
黒のタンクトップに黒のぴったりパンツをお召しの橋田壽賀子さん(似のおばさま)。
その体型、女はとっくに捨ててるのでは?という印象ですが
やはり先生のラテン・フェロモンにやられてしまったのでしょうか。
胸は谷間くっきりで、唯一自慢のボインで先生を誘惑しようという魂胆です。
すごくストレートに感情を表現なさるので、
初めて会った人も「先生LOVE」なのが一目瞭然です。
レッスン中たえず身もだえしていらっしゃいました。
その3
「椿鬼奴系おばねえさま」
実は、私より年下かも??この方が一番強烈でした。
まず衣装が水色の上下なのですが、トップスがひらひらした逆三角形で
胸の他はおなかを少し隠しているのみ。
背中も露出度高水準です。
ここで山田優ちゃんのナイスバディを想像している方、幻想です。
真っ白なたるみきった三段腹をおしげもなく披露、
髪も、衣装を意識してか、ワイルドな感じのカーリーロングですが
とても残念なのは、山田花子の印象を薄くした感じのお顔だってこと。
そして極めつけは、本当にどこで買ったのか知りたい、
ラインストーンきらきらの細身のチェーンベルト。
胸から腰にかけて巻きつけていらっしゃるのですが
椿鬼奴のボン・ジョヴィネタをやるんじゃないかと思うようないでたち。
ずっと鏡の前で自分の姿をうっとりチェックしていらっしゃいました。
このほか、スタジオの8割は、ノースリーブのボンレスハムが占めていると考えてください。
最近中年太りを気にしている私が、
「もしかして私このなかではスタイルいい?」という錯覚に陥りそうです。
こんな濃ゆーい空間のなかで、急に先生がラテンな曲を掛け出しました。
アピールしたいおばさま方は、張り切って動き出します。
すると、先生が一人の生徒さんの手を取り、ダンスを始めたではないですか!
しかも、ううむ。この生徒さん、素人ではありません。
ぱっちりお目目の多分20代後半、きっとラテンダンスをやっていらっしゃる方だと思います。
このふたりが熱ーいサルサを踊り、まわりのおばさま方はぽーっと放心。
一部の「きーっ。あの子なんなの?」という雰囲気も感じなくもありませんが
とても素敵な雰囲気でダンスが終わり、スタジオ中が和やかな雰囲気で拍手に包まれたところで
やっとレッスンが始まりました。
はあ、ここまで本当に長かったよ。
面白かったけれどね。
「はーい。皆さん、こんにちは~。
今日も僕と一緒に熱く楽しくダンスする45分間
よろしくお願いします」
またもや光る白い歯に、おばさま方やられてます!
「それじゃ、早速一曲目、ウォーミングアップしましょう~」
の声で、ゆるやかなラテンのステップを踏む一同。
これなら、初めてでもついていけそう!と思って鏡を見ると
そこにはコマーシャルとは似ても似つかない集団が・・・。
更にアップテンポの曲になると、
隣の40代と思しきキャリアウーマン風のお姉さまが一心不乱に腰を振っています。
何がありましたか?大丈夫?とてもストレスたまっていますか?
怖い。
そして、もはやその一員になっている自分も怖い。
「ズンバ」の先生は、曲がかかっている間は、口を利いてはいけない決まりなのだそうです。
なので、ジェスチャーで指示を出すのですが、
ときには手とり、足とりで、ステップを教えてもくれます。
ひとしきり最前列にサービスした後、
件の「橋田壽賀子おばさま」の後ろに回り、
ランバダよろしく、後ろから抱きつくような姿勢での指導。
これには、橋田壽賀子(似)も大興奮!!
心臓発作を起こして死ぬんじゃないかと心配になりました。
おそらく60も間近の彼女が、少女のように頬を染めたのが印象的でした。
そんなのを見てしまうと、橋田壽賀子(似)も乙女なのね、と思ってしまいます。
しかし、この「ズンバ」。
やっているうちに、結構ハマります。
みんな自分の世界に入り込んで全く人のことは見ていないので、
下手だろうと何だろうと、思いきり踊れるのが楽しいし、
入り込んでしまえば、
自分もラテンドラマに出てくるような情熱的なオンナになった気分になれ
「ああ、激しい恋がしたいわ!」という、
回春ホルモンがでるような、なんだかとてもよい気分になります。
しかも先生は、とてもよい方で、最前列の熱烈ファンへのサービスも忘れず
更に後ろのほうの私たちも全員が楽しくレッスンを受けられるよう気を配ってくださいます。
先生曰く、
「誰かを恋するような気持ちを忘れないことが大事。
脳から若返ったり肌がきれいになったりするホルモンが出るんですよ。」
なるほど。
まさに、先生に恋しながら情熱的なダンスを踊る。
これ以上に、女性達のモチベーションを上げるプログラムはありません。
すごいぞ「ズンバ」!
来週も行こうと思います。