今日は、塗装する前にいろいろ整備したお話。
頭で描くレストアの目標スケジュールは、
・気温が下がらない内に塗装してしまう(10月初旬)
・雪が降るまでに保管できるように組み立てる(11月初旬)
DT90の分解後、錆びや汚れを落としながら点検整備するのはとても時間がかかる。
塗装前に必要な整備を優先して、地道な作業を進めた。
錆びの目立つマフラーから始める。
マフラーの全面が錆びているので、カップブラシを使い一気に落とす。
ついでにマフラー内部をバーナーで焼こうと思いきや、チャンバーの内蔵物が分からないのでエキパイのみ焼いてカーボン除去。
ボンスターでサイレンサーを磨いて見ると、穴明きを7箇所発見。
パイプのこちらの面は、腐食により薄くなっているようだ。
お金のかかる修理はなるべく避けたい。
排気漏れを止めるだけなので、持っていたエポキシ樹脂補修材で穴埋めしよう。
この補修材は、2液を混ぜている内に固まりだすので、穴埋めは5秒間が命。
余分に盛った部分は後で削る。
エンジン廻りは油汚れが酷いので、灯油をかけて真鍮ブラシを使いゴシゴシ汚れを落とす。
ついでに青棒とグライダーを使い、クランクカバー表面を軽く磨いた。
オフロードバイクなのでピカピカ光らない程度に。
クラッチの貼り付きが心配なので、塗装してから分解してみよう。
錆びたボルトやメッキ部品は、使い置きのタンク洗浄液に3日間漬けたら綺麗になった。
気になっていたステムベアリング。
よく見ると、レース面にボールとの打痕がある。
外すのが少々面倒なので、取替えるかどうか迷っていたけれど、
タガネでコツコツ叩いてみると、
うまく均等に隙間ができてレースが外れ、交換することにした。
今回、分解した時に・・・、
シートベースに付く蝶番の固定ボルト(M6)1本と、
リアフェンダーの固定ボルト(M6)2本が固着していて止む無く折れてしまった。
折れたものは仕方がない。
折れてネジ穴に残ったボルトを抜くため、初めて逆タップを買ってみた。
これ、大丈夫かなぁ。
ドリルで下穴を明けて、
ハンドタップで逆タップを緩める方向へ回すとーぉ・・・
はいっ、折れました。
結局、用意した逆タップは3本とも折れてしまい、余計な作業を増やすことに。
ネジの固着が頑固な場合、逆タップでは負荷に耐え切れず折れてしまう。
製品が悪いのではなく、頑固な固着には無理せずに使わないことか。(教訓)
仕方なく、5mmのドリルでボルトをもみ取り、M6のタップネジを切り直して終了。
あっ、最後の写真撮り忘れた。
このような地道な整備は1日3時間、10日間くらいかけて終えた。
いよいよ塗装の準備ができたので、天気と気温を見ながら塗装して行こう。つづく