スタジオジブリ制作のアニメーション映画「アーヤと魔女」、公開初日の8月27日に観てきました。ジブリ初の3DCGアニメーション作品だそうです。

 

原作はダイアナ・ウィン・ジョーンズによるファンタジー小説だそうです。どうやら、雰囲気から行くと、アーヤのすむ社会は、普通の人間と魔法使いの共生する社会のようです。魔女であることを公言できるようだし、魔女であるがために、普通の人から仕事が舞い込むようです。

 

「アーヤと魔女」の主な登場人物は4名(3名と1匹)で、大部分、この4名で展開します。( )内は声優さんです。

アーヤ・ツール(平澤宏々路)

ベラ・ヤーガ(寺島しのぶ)

マンドレーク(豊川悦司)

トーマス(濱田岳)……黒猫

その他の重要な登場人物に赤い髪の女がいます。どうやらアーヤを孤児院の前に置き去りにした、アーヤの母親のようなんですけどね。

 

ところで、このアニメ、この赤い髪の女性がオートバイを疾走させているシーンから始まりました。ちょっと意外なオープニングです。ややふくよかだが、色っぽい感じの女性が、長い髪をなびかせ疾走していました。そのシーンで、思わず、昔のフランス映画「あの胸にもういちど」を連想してしまいました。疾走している事情は違うようでしたね。

 

アーヤは10歳です。孤児院で赤ちゃんの頃から育っています。大事に育てられましたが、そこには、アーヤの打たれ強くしたたかな一面が反映されているところでもあります。

 

 

※実際のアーヤより、顔の中の目の位置が高いです。目も少しつり目です。少し〝お姉さんぽい〟アーヤになってます。

 

アーヤは、けっこう可愛げのない表情をすることがあります。そこが子どもらしいと言えばそうなんですが、〝よい子〟というタイプのヒロインではなさそうです。でも、魅力的なキャラクターです。

 

自分が住んでいる環境を、居心地のいいところに変えてしまう、不思議な魅力を持っています。

 

ところで、ここまでは興味深い点を挙げました。次からは、心がモヤモヤとする点を挙げます。私、元来、疑問をもったにもかかわらず、解決できない点があると、モヤモヤして納得できず、ストーリーの世界に完全に入れ込めないことがあるんです。

 

①「12人の魔女に追われています。」と言って、アーヤを危険にさらさないためか孤児院に預けていった母親。いったい、仲間の魔女との間に、どんなことが起こっていたんだろう?

 

②表向きは孤児の里親になる素振りで孤児院に来たベラとマンドレーク。アーヤの素性を知った上で引き取ったのだろうか。そうでないなら、どういう基準でアーヤにしたのだろう(丈夫でよく働けそうだから?)。

 

③同居しているベラとマンドレークの関係は? 夫婦という雰囲気はしない。単なる同居人? しかし、怒ったときの怖さからか、上下関係があるように思えるが……?

 

④再び姿を現したアーヤの母親。追われている事情は解決したのだろうか……?

 

この辺の事情、皆さんは分かってますか? 私がたんに見落としただけ? それとも、皆さんは気にならない?

 

最後に、出てくる音楽がノリノリでよかったですね。ドラムはシシド・カフカさんですね。