2月9日に、「似顔絵展覧会」を見に一宮市まで行って来ました。似顔絵を見るのがメインの目的ですが、サブの目的がありました。実は、「古墳」見学なのです。5箇所巡ることにしました。

 

5つの古墳を3回に分けてご紹介します。今回は「その2」、富塚古墳と石刀神社古墳です。

 

☆富塚古墳(とみつかこふん )

住宅地の中にありました。駐車場は特にありませんでした。隣接地の道路は狭いため、少し離れた場所の空き地を一部利用させて貰って駐車しました。

富塚古墳2

場所名を記した石碑の左隣に案内板があります。

富塚古墳1

 

要約しますと、径30m、高さ6.6mの3段築成の円墳です。近くに周溝跡も確認されているそうです。築造年代は不明ですが、周辺にある今伊勢古墳と浅井古墳の間に位置するものと考えられているそうです。

 

今伊勢古墳群に属する今伊勢車塚古墳は5世紀前半と考えられています。浅井古墳群に属する毛無塚古墳は古墳時代後期に属する古墳だそうです。

 

「3段築成」ということだそうです。下の写真を参考にして想像してみました。高所にある緑のシートを境に上が最上段、下が中段。低所にある緑のシートを境に上が中段、下が(写真には写っていません)最下段ではないでしょうか。

富塚古墳7

違う角度からも写真を撮りました。高所の緑のシートは写っていません。かわりに右端にベンチがあります。

富塚古墳3

 

墳頂はこのようになっていました。石とかコンクリートは何を表しているのですか。埋葬施設の所在?

富塚古墳4

 

せっかく高所(高さ6.6メートル?)に登りましたので、周辺の様子を写真に撮りました。

富塚古墳6

 

富塚古墳5

 

 

☆石刀神社古墳(いわとじんじゃこふん)

石刀神社古墳は、その名のとおり神社境内の古墳です。石刀神社の名前を記した石碑があります。境内は広そうな感じです。

石刀神社古墳1

上の写真を撮った背後の彼方に、参道の入口を示す鳥居があります。ちょうど、並樹の途切れた辺りです。

石刀神社古墳2

境内にも鳥居があります。これは何鳥居というのでしょうかね?神明鳥居(しんめいとりい)ぽい特徴があるんですけど‥‥‥?

石刀神社古墳3

ここでは、拝殿に向かって、なんと4対の狛犬が建っています。

石刀神社古墳6

 

手前のものから順に見ていきましょう。

石刀神社古墳7石刀神社古墳8

左は子取りの狛犬、右は玉取りの狛犬です。造られた年が記してありました。昭和9年製です。

 

手前から2つ目です。頭からして後ろに反り返っている感じです。こういう姿勢のを見たことがないです。左右共に口を開いています。

石刀神社古墳9石刀神社古墳10

造り自体も彫りが浅く、簡単なように思えます。特に尻尾が雑です。

石刀神社古墳11

製作年は記されていませんでした。

 

手前から3つ目です。少し顔が太っている感じがします。彫り具合は全体に浅いです。

石刀神社古墳12石刀神社古墳13

尻尾は、平べったい板状に見えます。葉っぱみたいにも見えます。

石刀神社古墳14

製作は明治45年です。

 

手前から4つ目、一番奥の狛犬です。1番目同様しっかり彫られているように思います。

石刀神社古墳15石刀神社古墳17

左の狛犬が珍しいように思えました。違う角度から撮った写真をもう1枚

石刀神社古墳16

子取りの狛犬なのですが、その子犬がさらに球を捕っているようなのです。

石刀神社古墳18

尻尾も手の込んだ彫り方がされています。

 

生きている神馬はいません。神馬はブロンズ製です。

石刀神社古墳5

でもね、裏に書かれた文を見ますと、この神馬にも悲しい歴史があるようです。

石刀神社古墳4

昭和18年、戦争遂行に必要な金属資源が不足し、「供出」されたようです。(昭和38年再建) 罰が当たりますよね……。

 

神社拝殿の屋根の上に跳び狛犬がいました。

石刀神社古墳19石刀神社古墳20

左の狛犬の表情がつかみにくいですよね。口を開いていて牙が左右共に見えます。右の牙の隣に穴が開いています。なんのための穴なんでしょうか。さらに話をややこしくするのは、その穴の大きさと、右の狛犬を参考にしていただければ分かりやすいですが、鼻の穴、目ん玉の穴が、全て同じぐらいの大きさなんですよね………。

 

いよいよ古墳です。ここで残念なお知らせがあります。古墳を見られません!

 

ネットの「古墳マップ」の中の「愛知の古墳マップ」で「石刀神社古墳」を探しますと、こういう記述がありました。

 

「石刀神社本殿の下にある古墳で、直径20m以上の円墳と言われていますが、本殿造営の際に頂部破壊を受けていて詳細は不明。現在本殿の横から周り込むと本殿下に僅かな高まりを見ることができます。」

 

直径20メートル以上の円墳だそうですが、その上に神社の本殿が建っているそうです。神社の拝殿の裏にある本殿は、一般人が立ち入らないように囲いがしてあります。

 

石刀神社古墳21

写真手前左手が拝殿です。廊下状のところを通って、高い屋根のある本殿へと繋がっています。地面を見ますと、本殿の建つところは、一段高まったところにあたります。どうやら、そこが円墳を利用してして造成された場所になるようです。

 

古墳自体は一部残っても、人目に触れない状態では、つまらんなと思いました。

 

 

☆似顔絵1日目

昨日、「似顔絵2日目」だった作品の続きを描こうとしたところ、作品を持ち歩いていないことに気付きました。そこで、新しい作品作りの作業を始めましたので、本日は、「似顔絵1日目」に変更になりました。

 

若い女優さんです。

私自身、意外な表情をしているなと思った画像を元にしています。今回は似るのかどうか心配です。