「確定申告をしなくちゃ。」

「でも、部屋が散らかりすぎていて、書類を広げたら、すぐにどこかへ紛れ込んでしまいそうだぞ。」

ということで、数日前から、室内の整理整頓をし、やっと、14日夜に確定申告を書き始めました。15日、提出最終日に税務署まで直接書類を持っていき、提出できました。その開放感から、映画を観に行きたくなりました。

 

最近、彼女の死期が近づいていたり、死ぬ可能性があったりという映画を続けて観ています。(半月間隔で公開ですね)
「雪の華」(登坂広臣、中条あやみ)‥‥2月1日公開
「フォルトゥナの瞳」(神木隆之介、有村架純)‥‥2月15日公開
「九月の恋と出会うまで」(高橋一生、川口春奈」‥‥3月1日公開
この流れで行くと、きっと映画を観に行くだろうと思い、
「君は月夜に光り輝く」(北村匠海、永野芽郁)‥‥3月15日公開
の似顔絵を、事前に描き始めていました。

 

結局、似顔絵ができあがったのも、確定申告提出日の3月15日でした。自分が描いているのは、予告動画から一番刺激のありそうな画像を選んだのですが、実際はどのようなシーンなのか気になり出しました。そこで、公開当日に観に行きました。
 

地方のシネコンの夕方5時台の上映でした。一番収容能力のあるスクリーンでの上映です。わたし以外の観客は、14名。男性は2名で、女性と一緒に来ていました。女性は12名でした。わたし以外、全て学生という感じです。1組のカップルは、TOHOシネマズお勧めの「ポップコーン × Coke 」の準備をして入場です。

 

映画の方は、ラストの予想としては、

A‥‥限りある期間を精一杯生きて、残念だけど亡くなる。

B‥‥危うかった彼女の死を、彼のがんばりで回避できる。

のAパターンだと思って見に行っています。そうすると、実際の映画は、ベタな展開で進んでいきますが、わたしとしては、このような展開は、

嫌いじゃない。」(「翔んで埼玉」の中で、このような台詞を伊勢谷友介さんが言っています)


永野芽郁さん演じる渡良瀬まみずは高校生。しかし、長期欠席のため、中学生の頃からの同級生である香山彰(甲斐翔真)ぐらいしか、同級生でまみずの姿を知るものは居ません。しかも、回復の見込みのない病気のようです。そのまみずの病室に、同級生の北村匠海さん演じる岡田卓也が、どうして見舞いに行くことになったのでしょうか。そして、発光病という奇病で、余命が限られていることを医師から宣告されているまみずに、その後、どうして継続して見舞いに行ったのでしょうか。さらには、心のつながりを深めていったのでしょうか。普通ならそんな同級生に関わっていかないはずじゃないですか。ところが、そうならざるを得ない事情がうまく設定されているんです。たぶん原作がいいのでしょうね。

 

ところで、少し脱線しますが、映画の中で、「岡田卓也」という名前が出たとき、「えっ!」と思いました。その名前、随分以前から知っているのです。

 

わたしは三重県出身です。戦後、四日市市にある呉服商岡田屋の七代目当主として、店の再建に立ち上がり、スーパージャスコ、さらに現在のイオングループの基礎を築いた人が、岡田卓也氏です。現在の衆議院議員である岡田克也氏の父親になります。わたしとしては、「岡田卓也」という名前には、そちらの印象が強すぎた訳なのです。

 

話を元に戻しましょう。似顔絵は、こんなのを描きました。

永野芽郁 & 北村匠海

2人だけのシーンで、ドキドキさせられるような盛り上がるシーンが、わたしは2箇所あると思っています。そのうちの最初のシーンです。まみずは、死が少しずづ近づいてきていることを悟ります。卓也の自分に対する気持ちが分かるだけに、このままでは、卓也を苦しめるばかりだと考え、ある決意をするシーンなのです。

 

ところで、また、余談ですが、このシーンを描いていて、思わず、

「芽郁ちゃん‥‥‥、胸がない‥‥‥。」

映画を見て確かめてきました。ありました、可愛らしいのが。匠海君の頭というより顔で(えっ、いいな~)、完璧に押しつぶされていました。どこかから

「いらぬお世話だ!」

と、声が上がりそうですが‥‥‥。

 

この映画、観ていて、映画の世界に引き込まれてしまいます。どうしてそうなるかと言いますと、芽郁さんの、台詞と台詞の間の間が、何とも言えません、いいんです。そのため、まみずの心からあふれてきた言葉の一言、一言を、じっくりと聞くことができるのです。芽郁さんが演技者としてうまいんでしょうね。

 

ところで、北村匠海さんはどうかといいますと、映画「君の膵臓をたべたい」の志賀春樹(これも、北村匠海さんが演じたものです)が、ここにも居るぞという感じでした。口数は少ないし、何かに打ち込んでいる訳ではなさそうだが、相手との関係が深まるにつれ、少しずつ相手のためにどうすればよいか考え、進んで取り組み、優しさを発揮していく、そういう青年です。

 

今まで、北村匠海さんがこれに出演していると、明らかに分かって観たことがある映画は、

「君の膵臓をたべたい」

「春待つ僕ら」

「スマホを落としただけなのに」(5秒間だけ)

と、この映画だけです。まだ、演技がうまいかどうかは分かりません。しかし、今回の映画のようなタイプの男性をやらすと、打って付けだとは思いました。

 

おまけとして、卓也がアルバイトをしている勤め先の先輩、平林リコを演じている今田美桜さんが目を引きました。メイドカフェでの接客態度、卓也に恋心を抱きながらも、少し控えめに様子をうかがっている雰囲気、いいですね。テレビドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」では、きつい女性を演じていました。しかし、出演するCM関係では、癒やしになる可愛らしい女性をいくつか演じていますね。参考までにYouTubeから

 

エンディングは、SEKAI NO OWARIの曲でした。誰の曲でもいいですが、わたしとしては、もっとじっくりと余韻を楽しめるような、落ち着いた曲がよかったです。しかしながら、エンディングの最中に、早くも席を立つ不心得な人は居なかったようです。

 

この映画「君は月夜に光り輝く」は、ベタな展開の悲しい恋愛映画が好きな人、永野芽郁さんのうまい演技に引き込まれたい人、イケメン北村匠海さんが好きな人には、打って付けの映画だと思いますよ。