私が7才前後の頃に

母が坂本九さんのチャリティーコンサートへ連れて行ってくれました。

 

ステージ上の坂本九さんの笑顔に、伸びのある声に、

幼い私もすっかり惹きつけられました。

 

その時、流行っていた

「ジェンカ」と言う

フォークソングのような踊りがありました。

 

 

 

レッツキッツ ほほ寄せて~♪

 

レッツキッツ 目を閉じて~♫

 

 

 

 

坂本九さんが、ステージに上がる子供たちを募りました。

 

私も手をあげたのか?

 

はたまた、「ほら、行きなさい」と

背中を母に押されたのか?

 

記憶はさだかながら

 

他の子どもたちと一緒に、

ステージに上がってジェンカを踊りました。

 

自分の前の子の肩に手を乗せて

列車のように

前の子と繋がって踊っていたら、

 

坂本九さんが、私のすぐ横に来て、

 

「通して」

 

と言う事を言われたのです。

 

でも突然の事で、

私は固まってしまって、

 

通せんぼをした形で

坂本九さんを通してあげられなかった。。

 

たったそれだけだけれど、

 

できなかった

 

意地悪した

 

幼心に

そんな思いが残りました。

 

 

できなかった思いって

できたことよりも思い出します

 

そして、

坂本九さんが乗っておられた、日本航空123便が墜落して

 

通せんぼをした事が

さらに忘れられなくなりました。

 

墜落から38年がたつのですね。

 

あれは事故だったのか

真相がわかったところで、大切な命は戻ってきませんが、

真実が表に出て、

亡くなられた、たくさんの魂が安らぐ事を祈っています。