【福岡・薬院・鮨】日本で史上最年少でミシュラン三ツ星獲得した行天氏氏 | Let Your Light Shine

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こんにちは!!

 

先日の鮨さかいさんの記事に記載しました、

福岡・佐賀・長崎でミシュラン三つ星2店の内のもう一つ鮨行天さん。

 

なんと!先日ご縁を頂き伺うことが出来ました‼︎

通常ですと1年待ちなので・・・嬉しすぎましたドキドキ

 


【鮨 行天】

食べログ4.15 【鮨 行天】

ミシュラン 3つ星

 

 

店主の行天健二氏は、鮨屋の家系に生まれ、

常に鮨が生活の一部であったそうです。


銀座「あら輝」で修行し、その後地元の下関で「鮨 行天」を出店、

2012年9月に福岡市薬院へ移転してきました。

 

それからたった2年後に、「ミシュランガイド福岡・佐賀2014」にて、

わずか2店舗しか成し得なかった三ツ星を獲得ビックリマーク

しかも、当時31歳という若さで、日本で史上最年少での獲得でした!!

 

店内にはミシュラン3つ星獲得の祝花がズラッとお出迎え。



正直、最初はピリピリな感じがして、ちょっと怖かったのですが・・・


食事の時間が始まり行天氏からいろいろお話を伺う中で、ただただ真剣であることを1つ1つの言動から感じました。

 

 

とても鮮やかな暖簾が目を引きました。

 

いくつか行天氏の人間性を感じるストーリーを記録として残したいと思います。

これは直接本人から伺った話と、他の情報源から得たものがあります。

 

まず、このインタビューはとても衝撃でした。

三ツ星を獲得した際、「世界的な店と肩を並べることになる“三つ星”とは、一体何なのか?」と、

疑問が生まれたそうです。

 

その答えを得るべく、パリの“三つ星”フレンチレストラン「アストランス」へ向かったそう。

すごい行動力です。

 

「アストランス」でコース料理をいただいた後、シェフのパスカル・バルボ氏に思いきって聞くと、

「My Way」のひと言の回答があったそうです。

そして、“三つ星”とは、自分の道をまっすぐに歩くためのPassportでもあるんですよ、と続けたそうです。

 

 

 

 

アルガブランカ クラレーザ 山梨勝沼酒造

葡萄品種「甲州」に拘り特化した、甲州ワインのトップブランド。ワインとの相性が難しいとされていた味噌、醤油、わさび等とも良く合います。

 


食事は、つまみと握りで構成された「おまかせコース」のみです。


その日の気温や湿度、ゲストのペースに心を配り、旬の素材を使って仕上げられる珠玉の品々。


「香りと温度は目で見る」とおっしゃっていたのですが、、、衝撃でした。この言葉、思わずメモを取ってしまいました😳


行天氏の知識、経験でしか分からない感覚ではないでしょうか。


1番ベストのタイミングでベストの厚さ(量)、温度、切り方をしているそうです。

シャリも、温かいものと冷たいものをネタに合わせて変えられていました。


1人1人のお客様を良く観察されているのを感じました。でも、観察されている感は一切無く、とても自然にスマートに。



 〜つまみ〜


1.のどぐろ しゃぶしゃぶ


2.15日間寝かせたシマアジ


3.雲丹とじゅん菜 酢醤油


4.雲丹のカマンベールと言われる雲丹、オクラ、あおさ

(この雲丹は、月500人にいらっしゃるお客様のうち、30人しか味わえないとのこと。なかなか手に入らない希少性の高いものだそうびっくり)


5.えだまめ


6.酢飯と塩イクラ


7.鮫鰔と海苔のソース

(取り扱いが難しく、間違えるとアンモニア臭が出るのでさめがれいというそう。無論、臭みゼロ)


8.鮑の肝と酢飯  


9.鮑


〜握り〜

 〜握り〜

1.中トロ


2.大トロ


3.いわし (骨は酢で溶け、トロトロでした)


4.こはだ  (発酵させていました)


5.かさご 


6.キャビアと卵かけ酢ご飯


7.うに

 

8.鮪の漬け

(醤油漬けすると塩分でネタが固くなる。とおっしゃっていたのが聞こえました。その先が聞こえなかったのですが、あくまで私の想像ですが、醤油洗いをしてるのかなと思いました。醤油洗いは、出汁の教室で教わったのですが、臭みを除いたり、下味をつけるために醤油をかける技です。漬けを口に入れると、鼻の奥でとても濃厚な鮪の香りがしました。臭みは一切ありません。ずっと深呼吸してました笑)


9.赤だし(この日使用した全ての魚から出汁を取っているそう。今まで1番美味しかったです)


10.さいまき海老

(天然の養殖の見分け方は色。

養殖の物は色が綺麗だそうです。

天然のものは、食べ物により色が変わり、

色により、岩場にいたなど海老の生活が分かるとおっしゃっていました。)


11.いか


12.あじ


13.あなご

(穴子を最後に出すは、長い魚≒これからも長いご縁になりますようにという想いが込められているそうです。)


以上


最後に卵が出なかったのは初めてかもしれません。

そして、こんなに野菜が出たのも初めてです。
行天氏曰く、生魚を食べる前に野菜や海藻を取ることで、しっかり消化出来る状態を作っているそうです。

4巻目に出てきたコハダは発酵させていましたが、これももちろん消化のため。

魚のことはもちろんですが、栄養(塩分や糖分の働きも含む)、体の仕組みにも大変詳しく、とても勉強になりました。

元々食材が持つ、塩分や糖分を活かすため、必要以上に調味料を使わない。
そして、水にもとても拘られていて、水のミネラル分も調味料として捉えられているとのことでした‼︎凄い。。。‼︎


また、社会貢献の一環として、子供達に食育を伝えられているとのことでした。

これから本物を残す為にも、本物が分かるように子供のうちから触れる機会を作られているのかなと思います。

本物を守るのもお金も労力もかかります。
金額という数字だけ並べられると、安いものを選択するのは易しいですが、その数字の裏にある背景を知り、想像出来る人で在りたいと感じました。


お話の中には、経営やチームワーク、職人としての心構え、想い、美学など幅広くお話し頂き、これもまた感銘を受けました。

お弟子さんは、お店に出る方は女性がメインで、行天氏の隣に着いたのは女性で外国の方でした!
もう9年目になるそうです‼︎

何度も辞める、辞めないの話があった中、今もこうして働いている。
私達は、ゼロから星3つまでに成って来たとおっしゃっていました。

鮨屋に生まれ、18の時に自分探しの旅に出たそうですが、印象的だったのは、自分が生まれた星に逆らわず、流れを大切にするということをおっしゃられていました。
女性や海外の方がスタッフに多いのも、その自然の流れからのご縁でしかない。とおっしゃっていました。

更に、食材は神からの恵みということも何度もおっしゃっていました。
そして、カウンターの裏(行天氏の真正面に位置する)天井には、立派な茅葺屋根の神棚が飾ってありました。


本質を大切にされ、日々丁寧に行天氏の鮨を作られていることをいろいろなお話から感じました。

また機会があったら是非再訪したいお店ですニコニコ