日中は、暖かいけど朝夕は心地よい風も吹いてなんとなく気持ちの良い今日この頃。
そんな天気の中、あるオーナーさんが「自分の馬は白内障で目が不自由になってきたので、危険があったり、他の人に迷惑かけることになる前に、もっと酷くなったら考えなくてはならない=安楽死」等と言う言葉をかなり前に聞いたことがありました。
A君もまだまだ元気だし、力自体はあるけど段々と前肢が上がらなくなって引きずる事も増え、躓き易くなってきました。
先日も、厩舎の中であわや転びそうな位、顔が地面に付かんばかりの躓きをして、私の心臓にマタマタ皺と白髪が増えた事件がありました。
以前にもお話ししたように我クラブは、厩舎から馬場に行くのに道路を渡らなければなりません。
そんな最中にA君が転んだりしたら…
そんななって色々な人に迷惑かける前に、考えなければいけないのかしら??
なんて思って心が沈
 み暗くなっておりました。
み暗くなっておりました。
心がどっぷり沈んだ次の日、26歳の馬を持っているオーナーさんがいたので「何処で境界線を引くのか?」とか「人様に迷惑かける前に…って考えてる??」
とか聞きました。
彼曰く、「境界線は・食べなくなったら・歩けなくなったら・起きれなくなったら。ですかね」(これは私も同じように考えてます)
「他に迷惑かける前に…なんてぼくは全然考えてませんね。だって、わざと迷惑かけるわけではないし、それよりも「死」と言うことの方が大きい事だと思うから。」
その言葉で私の心の 雲が去り、すっきり
雲が去り、すっきり 晴れたことはいうまでもありません。
晴れたことはいうまでもありません。
そして、その次の日、今度はそのオーナーさんの奥様がお見えになっていたので「実は昨日ご主人の言葉に私救われたんですよ。」などとお礼を言いつつまたその話になったのですが、そしたら奥様も「そうですね。取り返しのつくこととつかない事が有りますからね」と…
またしてもその言葉がすぅぅう~私の心に入ってきて、たった一日だったけど変な事を考えて心を勝手に曇らせていた私の馬鹿さ加減をA君にお詫び致しました。
きっと、「人に迷惑かける」からじゃなくて、心のどこかにA君の倒れた姿などをもう見たくない。と言う恐怖心、逃げの心境だったのだと今思っています。
もっと乱暴に言うと「そうなる前に殺してしまえ」
うっっっ~。
そんなことはキットできないとは思っていても、人間疲れてくると心に悪魔が入り込むようですね。
上記のご夫妻には本当に感謝です。