今日は
過去を抱きしめる
をテーマにお届けします
ふと今朝
兄との
とある想い出が
脳裏をよぎって
思わず
(お兄ちゃんごめんね)
と言ってしまいました。
それが
どんな想い出か?
というと。
今から十数年前。
母が亡くなって
お通夜の時のこと。
それまで
母は
3ヶ月ほど
ホスピスに入院していて
その間
私は
仕事を
ほぼお休みにして
毎日
母のそばにいました。
兄も
週に3~4回は
来ていて
夜になって
病院を後にしては
二人で
近くのお蕎麦のお店に
寄り道して
ご飯を食べながら
色々な話をして
過ごしました。
あんなにも
母と一緒にいたことも
初めてだったけど
あんなにも
兄と一緒にいたことも
初めてのことでした。
母が亡くなる時は
私が左手を。
兄が右手を握って。
母の最期を
一緒に
見送りました。
その兄と
どんな葬儀にしようかと
話し合って
母が喜ぶように。
参列してくださった方が
知らなかった母の一面を知り
思いを馳せられるように。
色々と考えて
準備をしました。
そして迎えた
お通夜の時。
喪主だった兄が
ご挨拶を始めました。
そして
母のことを
振り返って
話していた時に
何がきっかけだったか
わかりませんが
プッと
吹き出したんです。
それまでの
しめやかな雰囲気が
(台無し!!)
そう思って
焦りまくった
当時の私。
(人前では
きちんとすべき)
(礼儀と常識は
大切にすべき)
そんな
「べき」を山ほど持っていた
私にとって
兄の
「プッ」
という吹き出しは
許しがたいことに
感じられたのです。
それで
お通夜を終えた後
喫茶店に入って
「一体何考えてるの!?
めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!
普通吹き出さないよね。
母親のお通夜で!!」
と兄に
めっちゃ怒ったんです。
あぁ。
今思い返しても
視野も心も狭い妹だったなぁ。。
お恥ずかしい。。
でも
それを聞いた兄は
「ミコはまじめだなぁ。
おかしかったんだから
仕方ないじゃないか」
そう言って
笑っていたのです。
それを見て
さらに私は
激おこ状態に(笑
「一体なんなの!!
お母さんが悲しむと思うよ!!」
「明日はちゃんとしてよね!!」
と言ってしまったのです。
兄は
「そんなに怒るなよ。
そっちの方が
母さんは悲しむよ」
みたいなことを
言っていました。
そんなシーンを
思い出して
(今の私なら
あの時どうしただろう?)
そう思ったら。
もしも
兄が「プッ」て
吹き出したら
一緒に横で
笑っただろうなぁと
思ったんです。
それって
たしかに
不謹慎かも
しれません。
でも
緊張して
噛んでしまって
気まずくて笑うことも
あるだろうし
そうじゃなくても
おかしければ
いつ笑ったっていいと
今の私は
思っているのです。
そして
怒ってる私に
兄が言ってたことは
ひとつひとつ
その通りだなぁとしか
思えないんです。
自分の考えが
正しいという思い込みや
自分はとても
常識的だという自負や
こうあるべきという
ルールの数々で
ガチガチだった私を
改めて
思い出すとともに
そんな自分が
だいぶ変化したのだと
いうことを
感じます。
なんで笑うのか
よくわからないところで
笑い出したり
四六時中
だじゃれを言い続けたり
目の前の人を
反射的に笑わせようとしたり。
そういうことをする
「余白」を
いつも持っていた
兄は
子供の頃から
変わることなく
長い間
私にとって
癒しの存在だったし
リラックスさせてくれる
かけがえのない人でした。
しかも
そんな兄が残してくれた
片鱗が
間違いなく
私の中に
根付いているらしく
ついこの前
花咲の村で
ノンストップだじゃれの
自分に遭遇して
昔から
おかしなことが好きな
自分の一面を
改めて
思い出させてもらいました
今日は
兄の命日。
時に
こんな風に
過去の記憶に触れて
今の自分なら
どうするかな?
なんて思いながら
振り返ると
心が癒されていくのを
感じます。
それは
過去を抱きしめる
ひとときなのかもしれません
そういう時間も
大切にしたいものです
一番好きな兄の写真
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