昨日
『すずめの戸締まり』を観たことが
きっかけとなり
久しぶりに
東日本大震災のことを
思い出していました。
あの年の夏
気仙沼や
大船渡を訪れた時
家の土台や
神社の階段を見て
感じたものが
ずっと
胸の奥にあります。
そこにあった
日々の暮らしや
家族の想いや
それぞれの命。
あの頃の写真を見ると
色々な想いが
交錯するのか
涙が出ることが多くて
今回も
そうでした。
涙が出た時は
あれ？
目が染みるのかな、とか
花粉症かな、とか
他の可能性を
探っていたけれど。
そっちじゃ
なかったことが
彼にその話をした時に
わかりました。
そして
父のお墓は
震災の
震源地の辺りにあって。
そろそろ
雪が降っている頃だと
思いますが。
父とは
もっとたくさん話したかったとか
もっと話を聞きたかったとか
たくさんの想い残しがあって
父が亡くなった後
２０年近い間
たくさん後悔して
自分を責めて生きていました。
でも
その
深い悲しみと後悔が
あったからこそ
私は
父が携わっていた世界を
少しでも知りたいと思っていて
それが私を
法律の道へと
後押ししてくれたのです。
その結果
父の見ていた世界が
どんな世界だったのかを
よりリアルに
想像できるようになったのです。
子供の私では
到底わからない
苦労や喜びを
味わっていたであろうことが
わかるようになりました。
本当に
人生というのは
不思議なもので
一見
ネガティブな
出来事を
体験していても
その裏で
ポジティブなことも
体験している。
陰もあれば陽もある。
そのことが
腑に落ちた時
私は
深い悲しみや後悔を
そして
自分を責める気持ちを
そっと
手放すことができた気が
しています。
日常の中にある幸せを
おろそかにしないで生きたい。
それが
私が
父の子として
生まれたおかげで
大切にするように
なったことであり
胸の奥に
いつもある想いなのです
そんなことを
振り返りつつ
鴨鍋を食べながら
『すずめの戸締まり』のことを
彼に話すうちに
またもや涙しました。
そんなわけで
私には珍しく
しっとりしめやかな一日に
なりました
＊＊＊＊＊
先週
「今年はまだ鴨鍋食べてないね♪
また食べに行きたいなぁ」
と私が言ったのを
彼が覚えていてくれて。
鎌倉にある松原庵の
絶品の鴨鍋を食べに
連れて行ってくれました
毎年この時期
すごく楽しみにしている
お料理のひとつなのです
今年も
最高の鴨鍋ナイトを
彼と迎えることができて
幸せでした
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