心理セラピストの 鳥居 ミコ です
まだ幼かった頃の
夕食どきの光景。
母「ミコ。夜ご飯できたから
手を洗ってきなさい。」
ミ「うん。わかった。もうちょっと。」
母「もうご飯冷めちゃうわよ。」
ミ「うん。でもあと少し。」
母「何度言ったらわかるの。
早く手を洗いなさい!」
ミ「でももうちょっとでお絵描き
完成しそうだからお願い。」
母「ダメよ!ご飯早く食べないと
また寝る時間が遅くなるでしょ!」
ミ「やだやだ。もうちょっと。」
…そのまま
絵が完成するまで
延々とやりとりが続きました
それが
よくある光景だったんです。
わたしは
一度何かを始めたら
最後までやり切ってからじゃないと
次のことをやりたくなかった。
しかも頑固だったから
どんなに呼ばれても
やり切るまで
ずっと目の前のことに
向き合っていました。
小学校に入ると
通知表の通信欄には
毎年
「何事も最後までやり遂げる」
っていうコメントが
書かれていました。
その向き合い方は
大人になっても
変わらなくて
ずっと
手をつけたことは
最後までやり遂げるのが
当たり前だと思っていました。
ところが
心屋塾マスターコースに
通い始めて
自分の内側と向き合って
いろんなことを
棚卸ししていくうちに
気づいたんです。
(もしもこれを最後まで
やり遂げなかったら
何か良くないことが起きそう)
という漠然とした不安が
心の中にあったことに。
なんか知らんけど
度々
最後を見届ける役割を
やっていたし。
もしも誰かが
怪我をしたら
保健室まで付き添って
手当が終わるまで
そこにいる、とか。
何かの集まりで
後輩が酔いつぶれたら
救急車を呼んで
病院まで付き添って
どうなるかわかるまで
そばにいる、とか。
「見届け役」を
度々買って出ていた。
通知表に
あんな風に
毎年書かれたのを見て
最後までやり遂げるって
大人から
褒められるようなことなんだなぁと
思い込んだのも
大きかった気がする。
“いい人”でいたかった
わたしには
大事なよりどころだったのかも。
でも
どこかで
いつも
(最後までやりとげないと
何が起きるかわからない)
という不安も持ってた。
いい人でいようとすることも
不安から何かをすることも
現実が詰まりまくっていた
わたしにとって
どちらも
わたしを幸せにすることとは
思えなかった。
だから
「最後までやらなくてもいい」
という真逆の許可を出して
それを
一度
辞めてみることにした。
人生の中で
40年以上やってきたことだから
呼吸するくらい簡単に
できてしまうほど
“やり遂げプロ”に
なっていただけに
敢えて
真逆にチャレンジ。
心屋で言うところの
“バンジージャンプ”だった。
まさに
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責任感が
超絶強かったわたしにとって
あれほど怖いチャレンジは
なかった。
でも
(だからやる!)
そう決めました。
わたしって
その頃(2014年)
本当に我慢強くて
ものすごい忍耐力が
あったから
実は
しんどいのに
我慢してやっていたことが
たくさん積み上がっていたのです。
その中でも
特にしんどかったことを
【途中で辞める】
ことに
ついに
手をつけたんです。
今思い返しても
それは
かなり恐ろしかった
(どんな非難を受けるか
わからない。)
(ダメ人間の烙印を
押されそうな気がする。)
そんな妄想が
じわじわと
押し寄せてくる。
でも
あれ以上
自分に負荷をかけ続けるわけには
いかなかった。
勇気を出して
「まだ途中ですが辞めたいのですが」
と申し入れてみた。
すると
先方は
びっくりするほど
すっと受け入れてくださった。
拍子抜けするほど
スムーズに
途中で辞めることを
許していただいた。
そうやって
妄想と緊張とともに
途中で辞めるという
申し入れをしたことが
これまでに
何度あったかわからない。
「何事も最後までやり遂げる」を
40年以上やった後
今度は
「どんどん途中で辞める」を
繰り返したわけです。
そうやって
極から極に振れるような
極端な真逆を繰り返し体験してみて
ようやく
中庸に落ち着いてきたと
感じています。
もっとフラットに
継続が正しいわけでもなく
中断が正しいわけでもなく
目の前のことに
まっすぐ向き合うことに注力できれば
どちらであっても構わないと
ニュートラルでいられる
そんな時期が
おとずれたんだと思います
何かを
途中で投げ出す人を見ても
腹が立つこともありません。
何かを
やり遂げる人だけが
すごいと思うこともなくなりました。
そうなってみたら
肩のチカラが抜けて
自分のエネルギーが
とても軽やかになっていました
(こうやって
内側にある色んなことが
統合されてゆくんだなぁ)
と思うような一例を
体感したので
今日は
ちょっぴり詳しく
書いてみました
あなたにとって
少しでも参考になれば
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今日もこのブログを読んでくださって
ありがとうございました
鳥居 ミコ