心理セラピストの 鳥居 ミコ です
時を超えて誰かを想う
そんな経験はありますか？
わたしはこのところ
そんなことが
続いています。
今日はとくに
映画 『君の名は』を観たので
その余韻とともに
いろいろな出会いを
想う時間になりました
今年
初夏のころ
一通の手紙が届きました。
家の壁紙が
太陽の光で不具合が生じると
判明したらしく
調査をしたいとのこと。
そんなことあるんだ？
と思いつつ
調査をしていただいたら
ほぼ
全面貼り替えになることが
決まり
この１０月
３日にわたって工事を
することになったのです。
ずっと
断捨離したいなぁと
思っていて
タイミングが見つからずに
時がすぎていた中
すごいチャンスがきたと
喜びました
しかも
壁紙が新品になると
部屋の雰囲気も真新しくなる
その初日が昨日でした
工事に来てくださった方が
想像以上にたくさんいて
家具を動かして
カバーをかけるのも
壁紙を剥がすのも
貼るのも
神業のよう
ひたすら感動していました。
でも
ちょっと待てよ…
よく考えたら…
ある日突然
家中の壁紙の貼り替えが
決まって
家の中を一気に綺麗に片付けて断捨離するチャンスがおとずれる
なんて
ある日突然
ジョージ・クルーニーと
食事をすることになるくらい
確率の低い出来事だと
思うのです
この幸運には 想像の及ばない
ギフトがあるんじゃないか？と
思いました。
おかげ様で
大量の断捨離ができた
だけでなく
約３年
訳あって
納戸の奥にしまわれていた
収納棚を
工事業者さんたちにお願いして
外に出して
元の場所に戻すことが
できたのです。
重たくて
すっかり諦めていたことが
このタイミングで
実現しました
その収納棚に
しまわれていたものの中には
両親の遺した日記やノートが
あって
とくに
母の３年４ヶ月にわたる
闘病日記は
わたしにとって
特別なものでした。
１８歳くらいから
母への反発がピークとなった
わたしにとって
ふと思い浮かべる母の顔は
たいがい
不機嫌そうな顔や
怒った顔や
呆れた顔でした。
母が亡くなった後に
その闘病日記を読んだ時
毎日朝昼晩に食べたものや
血圧、体調、飲んだ薬、
点滴の名前などが
こと細かく書いてあって
それ以外の
わたしについてのメモは
手短に
わたしへの不安や失望が
書かれている気がして
密かに落胆しました。
脳裏に浮かんだのは
怒った顔や呆れた顔ばかり。
以来、日記は読んでいませんでした。
でも
あれから８年近く経って
改めて読み返してみると
まったく違う箇所ばかりが
目に飛び込んできたんです。
昔は
わたしから
半年以上連絡しないことさえ
あったのに
「もう５日もミコからメールなし。
心配」
と書かれていたり。
あるいは
当時付き合っていた彼の話題を
わたしが滅多にしなかったのか
「やっとミコが○○くんの話を
してくれた。よかった」
なんて書かれていました。
それ以外にも
わたしの
独立や事務所披露の日時や
食べたものや帰った時間や
いろいろなことが
書かれていました。
それを読みながら
脳裏に浮かぶのは
優しい顔や
穏やかな顔ばかり。
昔 日記を読んだ時とは
まるで違うのです。。
クチでは優しいことは
言わなかったけど
母はやっぱり
ずっと
心配してたんだなぁと
胸の奥が熱くなりました。
実はわたしは
母の日記を読み返すまで
捨てようかと
思っていたんです。
読み返して
嫌な気持ちになるものを
残しておきたくなかったから。
でもなぜか夕べ
（やっぱりもう一度読もう）って
思ってしまって
ちゃんと読み返してみたら…
そこには母の愛と
毎日を丁寧に生きていた姿が
言葉として遺されていました。
あの頃の母の想いや
毎日を
リアルになぞりながら
なんともいえない暖かさに
包まれて…。
母が
何を言ったかとか
何をしたかとか
そういったことよりも
どんな風に生きて
どんなに深く愛してくれたか
そのことを
知るほどに
かけがえのない愛を
与えられていると
しみじみ想う夜です
このブログ に書いたように
墓前で
「わたしのことを これから
もっとたくさん助けてください」
とお願いしてきて一週間
こんな形で
こたえてくれたのかも
しれません
もしも
壁紙の不具合が判明することも
含めて
全てがシナリオだとしたら…
こうして
いまこのタイミングで
母の日記を読み返すことは
ずっと前から
決まっていたんだなぁ
今日もこのブログを読んでくださって
ありがとうございました
鳥居 ミコ