頭から離れない曲、あります。
我が家の車はつれ合いが好きなアルバムを幾つか、
USB に録音して音楽を聴いています。
テクニカル上それが一番手っ取り早いのだそうです。
私には分からないので彼の言うままにしていますが、それには欠点がありました。
エンジンを始動する度に録音の最初から始まるので、
エンジンを切って停車し、再び始動すると音楽は最初から始まります。
つまり短距離で何度も停車すればその度に同じ曲を聴くハメになるのです。
最近何度も聞く羽目に陥った曲は美空ひばりでした。
つれ合いは美空ひばりの昔の歌が大好きです。
そのヒバリの昔の歌を何度も何度も聞くうちに、頭から離れなくなった歌があります。
越後獅子、という歌でヒバリが十五歳蔵の時に歌っていたようです。
何度も聴いたせいでその越後獅子の歌が頭から離れず、
ついには真似して一人密かに歌うようになりました。
若い頃のひばりの声はとても高い声を出していますが、私は昔から声が低く高い声の歌は歌えなかったのです。
それが、頭の中に何度も何度も聞こえてくるヒバリの声に
調子を合わせるように歌っていると、
それも誰もいない時にですよ、
そうすると段々と、ヒバリのキーで歌えるようになってきたんです。
高い声を出すコツみたいなものが見えてきて
ヒバリの声の出し方とかを熱心に研究すればするほど歌が面白くなってきました。
繰り返し、繰り返しオリジナルを聴いて聴いて、また聴いて
頭から離れなくなるほど聴き込むと、なんとなくヒバリみたいに歌える気がしてきます。
そして気がつけば他の歌を歌う時に以前より高音が出しやすくなっているのに気づきました。
頭から離れなく成程聴き込むと、
楽しい事が起こります☆