悲しいニュースが目に入りました。
あのね。
カワウソって懐かない動物なんですよ。
カワウソと何時間か過ごしたことがあるんです。
とてもじゃないけどペットには出来ません。
思い出してみるとその時も日本人が持ち込んだ事でした。
タイのパンガン島へ初めて行った時だから一九八八だったかな。
行った先のバンガローオーナーが飼っていた、と言うよりこの前来た日本人が
バンコクのペットマーケットで買ったカワウソをペットにしようと思って連れて来たんだそうです。
ところがとても手に負えず、ここへ置いて行ったと言うのです。
つれ合いは生き物大好きなひとですから
カワウソとの対面に大喜び。
オーナーの許しを得て自分のバンガローに連れて来たものの、
悪戯者のカワウソくんが手に負えるわけもありません。
聞いた話ですがカワウソはとても好奇心旺盛な生き物なんだそうです。
確かに怖がりもせず人間のそばに寄って来て付いてくる様子は人懐っこい様に見えますし、
実際一緒に散歩するのはとても楽しいのです。
落ち着きが無く、バンガローの中でも動き回って果てはトイレの中にまで入り込み水をぶちまけ
遂にはその濡れた体のまま私たちのベッドの上で転げ回る始末です。
だからと言って棒で叩こうとは思いませんでした。
この動画制作者は動物が好きで動物を愛しているから一緒に暮らしたんじゃない、
道具の小道具として
コツメカワウソは可愛いし絵面も良いから自分の勝手で飼ったのに
言うこと聞かないから棒で追いかけ回すって
まるで奴隷商人みたいじゃないかい。
人間としての心は無いのですかね?
自分とそれ以外の生き物を愛する気持ち、生物に備えられた優れた性質の一つなんですよ。
最近知ったYouTubeでエミューと暮らす女性の動画があって凄い人気なんですね。
多分この二番煎じを狙ったのでしょうね。
再生回数のためにカワウソを思いのままにしようと目論んだけど
アカンかったから、
しつけ
の為にやったらしいね。
この言葉最近児童虐待のたびに出てくるよね。
しつけの為にって、
自分もやっぱり殴られて育ったのでしょうか。
我が家には猫が数匹おりますがただの一匹だって思いのままになるのは居ないのです。
それがペットを飼う面白さ何ですよ。
言うことを聞かないペットに心底腹を立てる時だって有りますが、
それを赦す心が有るから共に暮らせるわけです。
犬はね、支配者に首を垂れる性質なので
支配したければ犬がいいと思います☆
エミューもね、どうなんでしょう。
オーストラリアの野生のエミューはずっと走る生き物だそうです。
目が良くてずっと遠くのものを見ることが出来るので
いつも遠くの雲の行方を追いかけ、雨雲が発生しているのが見えるとそこへ向かって一直線に走るのです。
大陸ですよ。
邪魔するビルなどないのです。
鉄塔もなければハイウェイもない山の起伏さえないだだっ広い大地を
雨雲めがけて走っていく映像を以前見たことがあります。
エミューが走って走ってそこに着いた頃には
雨雲が落とした雨の恵みで辺り一面花が咲いているのです。
エミューはね、その花が大好物なんですって。
だからエミューは雨雲を追いかけて、追いかけて追いかけるので
その一生を走り続けることで終えると言ってました。
一度この世に生を受け、一たび走り出したらもう一度も生まれたその地に戻らないって
どんな人生や?
そんなエミューが日本のせせこましい住宅で
遠くを見る目の視線を変えて花の代わりにキャベツを突き
仲良さそうに彼女と過ごすのを見ると
エミューにも「鳥の刷り込み」の法則が働いているのかもしれません。
ある種の鳥は卵から孵った時に最初に目にしたものに追従する、と言う性質を持っているからです。
ですからこのエミューは自分の本来属する生き物の存在を知らないので
彼女を母と慕っているのです。
残念ながらカワウソにこの性質はない様ですね☆