コロナに罹り発熱してから早十二日。未だコロナ以前の健康体に戻っておりません。
高い熱に苦しんだのは十六、十七日の二日間でした。
熱を出して寝込んだ記憶がないくらい、普段熱とは無縁の人だったので今回の発熱の経験はとても興味深く、
貴重な経験でした。
身体中の関節や筋肉が固まった様な感覚でした。
お腹も固まってガスが充満している様でした。
でもまったく動かない状態で苦しいのです。
今日は少し、
熱が私になにをしたかと言うことを話してみたいと思います。
発熱中、非常に馬鹿げた妄想に苦しめられていました。
熱にうなされた私の頭の中にはある一つの歌謡曲が浮かんでいたのです。
それは22才の別れ、と言う歌で私が若い頃ヒットした歌でした。
どうしてこの曲が浮かんできて頭か離れないのか?
自分でもわかりませんでした。
なぜかうなされる頭の中に浮かぶのはこの歌。
ところが私はこの歌の歌詞をうろ覚えで覚えていて、
何度も何度も繰り返して曲が流れるのにどうしても
歌詞の辻褄が合わないのです。
断片的に覚えている歌を歌ってみてもその辻褄の合わなさにその歌のことばかり考えるのです。
信じられないかも知れませんが、
そうでした。
その歌が好きだったとか、思い入れがあるとか、
そんなんじゃなく、たまたま思い出したその歌に引っかかって
体は眠りたいのに頭が同じことを考えてそれを繰り返すばかりでした。
頭がおかしくなりそうでしたよ。
そんな時にホメオパシーのレメディには助けられました。
実は熱が下がってからネットでその歌の本当の歌詞を読んで見たんです。
そしたら驚くべき事実が判明して\びっくり仰天です。
その歌はスト=リーになっていて、歌詞の中の女性が黙って他の人に嫁いでいく、と言う話だったのです。
知らなかったわ😵
そんな歌だったんですね。
千九百七十年代の歌ですからその頃の世相をうつしていることに間違いはないでしょう。
それにしても、なんだか腑に落ちない歌詞でした。
当時何を思ってその歌を口ずさんだのか、わかりませんが、
記憶に残っていたのはただ失恋の歌だと言う事だけでした。
二十二歳といえば大学卒業の年。
学生時代の恋は終わりにして
あなたもそろそろ結婚しないとね、と親に言われて
好きな人に別れを告げ知らない男に嫁ぐ私、って。
そう言う話なんですよ。
親には逆らえないしね、彼氏ははっきりとしてくれないし、そろそろ二十五歳も目前よ。
そんな結婚観を持っている人が当時は多かったのかも知れません。
だから受けたのか、この歌は。
それにつけても面白いのは
誕生日の主語をあなただと記憶していた事。
だから意味不明になって頭の中でグルグルしてたんです。
ろうそくを立てたのは私の誕生日だったとは、つゆ知らず。
半世紀近く記憶違いをしていたことが図らずもコロナの熱で判明したわけですからね。
なぜこんな馬鹿げた考えが浮かんできて、それから逃れられなくなったのでしょう。
熱の仕業としか言いようがありませんね。
熱で
まともなことが考えられないのかも知れません。
たかが歌謡曲の歌詞のことなんて私の日常になんの関係もないのに
どうしてそればかり考え続けるのか。
頭が狂うってこう言うことですか?
そんなことまで心配しましたよね。
しかしそれも睡眠と共に少しずつ改善されている気がします。
今日は今までで一番頭がスッキリしていると思っていたのですが、
晴れていた空に雲が広がると同時に私の頭も霧の中に入りかけています。
額の奥、鼻腔の奥あたりに微妙な熱を感じるので多分これがだるさの原因でしょう。
十二日経ちますが、まだ全部終わっていない感じです☆