日大の事件も思い込みから始まった | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。



家の黄色の花が杜若だと思い込んでいた話を書きましたが、

その後何気なく皆様のブログを読んで歩いていた折に

「カキツバタが咲きました」と言うタイトルを目にしました。

早速開けてみましたら

なんと我が家と同じ黄色の菖蒲系の花が載っています。

あら、この人も思い込んでいるわ。

そうは思ったものの

もしかしたらやっぱり黄色の杜若はあるのかもしれない、

そんな気がしてまた調べてみたのです。

だけどやっぱりあれは黄菖蒲で、

黄色のカキツバタって無いようです。


それで気がついたのですが、

表の庭にある花しょうぶ。

裏に移したほうがいいかもしれませんね。

長い間育てていますがあまり元気がないのです。

同じ菖蒲だとしたら

生育条件は裏の方がずっと良さそう。

だって黄菖蒲はとても元気ですもの。

どこかに移してやりたいと常々思っていたのです。

どうしてもっと早く気がつかなかったのでしょう。

多分それは

カキツバタだと思い込んでいたからじゃないかな。

早くから黄菖蒲という名前がわかっていたら

菖蒲つながりでピンときていたかもしれません。

話は変わりますが

今、日大のアメフト部の問題が世間を賑わしていますね。


会見した学生さんは、

監督の言葉を自分なりに解釈して

そう思い込んで行動に移したってことですよね。

その言葉の意味を

確かめていませんよね。

確かめることなんかできなかったんです。

強い監督ですからね。

普段からあまり話したこともない目上の人に

言葉の意味を確かめるって、非常識と考える人もいるかもしれません。


が、確かめない方が失礼という見方もできるのではないでしょうか?

実際は監督やコーチが怖かったのかな。

監督は絶対で逆らうことはできないと

クラブの皆が思っているとしたら

それはもう軍隊です。

それにしても、

かりそめにも教育の一環としてのスポーツを振興する立場にあるものが

本気で

どんな酷いことをしても勝つことを優先せよ、なんて

教えるのでしょうか。

そんな卑劣なことを考えるのでしょうか。

それは無いでしょう。

と私は思いたい。

いつだって性善説を信じたい者ですから。

監督たちをかばうとかそんな気持ちではありませんが、

潰せってなんだよ、

?怪我してたらこっちに有利?

ってことは負傷させろってこと?

どうやって?

タックル?

そうか潰せってそういうことか・・・

と、
こんな風に彼は一人で思い込んで行ったわけですわ。

私の想像ですけどね。

言われた言葉を彼なりに解釈して、

実行するしかないだろうって、決断してしまったのでしょう。

そうしなければあの怖い監督に軽蔑されてもう試合に使ってもらえなくなるって

自分をどんどん追い込んで行ったのでしょう。

絶対にそうだ、って自分で思い込んでしまった結果じゃないでしょうか。

思い込みは本当に厄介です。

特にそれが真実だと思い込んでしまうのは非常に危険です。

反則後に涙を流している学生さんに向かって

そんな弱気だからダメなんだ、みたいな叱咤を受けた。
というニュースを見ましたが、

コーチにすれば、

自分たちがかけた言葉を誤解して

まさかあのような行為に出るとは想像もしていなかったからこそ、

彼の涙の訳を他のことと思い込んでしまったのです。

コーチがこの時にどうして泣いているのか?

とたずねていたら、

そして学生が正直に会見で話してようなことを話せたら自体はもっと変わっていたのでしょう。

けれども彼らは

話ができない間柄でした。

監督は絶対でコーチはその直下、

目上の者に口答え、質問など許されないような旧弊な体質が生んだ

大いなる悲劇が今回の出来事ではないでしょうか。

監督やコーチと選手とのコミュニケーションの欠落が

色々なところで問題を起こしています。

選手とのコミュニケーションを取ろうとせず上から目線で

命令することでパワハラが生まれてしまう体制。

不満をストレートに伝えるコミュ能力に欠ける選手と監督の

不仲。

自分も含めて

日本人て本当にコミュニケーション能力が低いと思います。

今回の事件で

あと酷いなって思ったのは

「じゃ、学生の方が嘘をついているってことですか?」

と質問している人がいるけど、

どっちが嘘をついているかって決める必要ないでしょ、

嘘つきは誰だって犯人探しはやめた方がいいですよ。

嘘じゃない、

監督やコーチの言葉を聞いて総合的に判断した結果、

彼は言葉の意味を彼なりに理解して行動したのです。

そしてそれは誤解だった、それが事実です。

会見で彼はそう話したはずです。
それは嘘ではありません。

監督側だって、まさかの出来事にびっくりしているのです。

確かに強い言葉を使ったのでしょう。

でも私は監督が学生が理解したような命令を

するわけがないと思いたいです。

だって人々の目がどんなことでも見逃すはずのない世の中なんですよ。

あんな反則をさせればすぐにバレてしまうはずです。

それぐらいのことは誰にでもわかるでしょう。

たかが今年の大学日本一のために

ばれれば犠牲になる社会的ポジションや家族のことを考えたら

そんなことやるわけないだろ〜って

私は思うのです。

言ったのか言わなかったのかではなく、

言葉がどういうつもりで使われ、それがどう理解されたかってことではないでしょうか。

責任のなすり合いでどんどん傷口を広げているように見えます。

私としては監督やコーチが気の毒になってきました。

全てのことが悪い方に結び付けられているような気がします。

世間が、悪いのはあの者たちと決めつけて、

一斉に

リンチを始めたような感じです。

全ては誤解の元に起こったことなのです。

激しい言葉を浴びせたのは事実です。

それは「潰せ」であったり、

「やるかやらないか?」というものでした。

学生の中には自分もその言葉を聞いたという者もいて

それは監督の指示だったと言い始めているそうですが。

監督は言葉の中で

「反則をしてでも相手に怪我をさせろ」とは

一言も言っていないのではないでしょうか。

精神的に追い込んだ、と非難する人もいます。

もちろんそれもあったでしょう。

でも先輩や、先生や、監督や、コーチや

自分よりも偉いと思わされている者に対して物が言えない、

それがこの国の体質なのです。

それこそが問題なのです。

日大の問題だけじゃないのです。

そこに気がつかなければこの悲惨な事件から学ぶことはできないでしょう。

自分はどんな思い込みの世界に生きているのか、

皆さんはそれが思い込みであることを意識できていますか?


なんだかとても気になる事件だったので

つい長い文章を書いてしまいました。

最後まで読んでくださった人にはありがとう。