スミが貰われて行きました。
夏の初めからから里親を探していた5匹の子ネコがまだ2匹残っていたのです。
頭のてっぺんにスミで履いたような黒い印の有るスミと、
真っ白で明るい青色の瞳を持ったアオです。
今日もらわれて行ったのはスミ。
だいぶ大きくなっていたので断られるかもしれないと、少し心配していました。
昨日と今日、私は仕事で朝から家を留守にしています。
今朝も出かける前に簡単に掃除して、
遠くから来てもらったお礼にケーキを焼いてから仕事に出かけました。
いつもより1時間も早く起きたのに、あれこれバタバタしているうちに出かける時間が迫って来て、
うっかりスミに別れの言葉もかけずに家を出てしまいました。
5分ほど車で走って、
その事を思い出し少し切なくなりました。
戻ろうか。
でもそうすればもっと遅れる事になります。
心を鬼にして、
声に出さずスミにさようならを云いました。
6月につれ合いの一番のお気に入りだったゾロがいなくなり、
最近はパンが大好きなパンちゃんも何日も姿を見せません。
我が家にはこんなにネコがいますが、
膝に乗って来たり甘えてすり寄って来たりするネコは数少ないのです。
ゾロは人間が大好きなネコでした。
パンちゃんもケッコウ人好き。
この2匹がいない今ではスミがその跡を継いでいましたが、
そのスミも今日でお別れです。
ゾロも、
パンも、
さよならも言わずにある日姿が見えなくなったのです。
それっきりお別れです。
スミにもさようならが云えませんでした。
そうしてそれっきりお別れ。
あれ程仲良く戯れた時間はもう二度と戻って来ないのです。
仕事場から戻ったらもうスミはいないのだと思うとまた少し淋しくなり、
やっぱり引き返そうかと迷いました。
なのでまた鬼の心を想像します。
こんな時鬼ならどうするのでしょう。
皆さんはどう思いますか。
鬼の心に浮かぶのはどんな気持ちなのでしょうか?
車を走らせながら鬼の心に想いを馳せて結局そのまま仕事場に直行したのです。
もし、彼等がスミを気に入って連れて帰れば、
私は二度とスミに会う事はないでしょう。
でもね。
里親希望の人もまるで成ネコの様なスミに驚いて、
破談になる可能性も有るから、
そうなればまたスミに会えるわけです。
なんだかそうなる事を半分期待していたかもしれない。
家に帰る時はスミがまだいるかもしれないと少し胸がときめきました。
でもスミはもういませんでした。
つれ合いの云うには、
子供達とも仲良くなりとっても気に入られて一緒に行ったそうです。
o(_ _*)o
スミちゃん、
さようならも云えなくてゴメン。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
どうぞ新しい猫のライフを新しい家族と楽しんで下さいね。
里親探しはあと1匹。
アオ、真っ白なのにその瞳の青さから名前はアオです。
誰かどうですか?
孤独が好きで人嫌いのアオ。
私はここに置いても好いと思ってるんだけど。
今はもう新しい家族を持ったスミです。
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