[原発] ブログ村キーワード
秋晴れの素敵な日曜の朝です。
近所の小学校で運動会が催されているらしく、
ザワザワとした熱気と、
風に乗って時おり届く音楽が、
いつもは静かな谷に下りて来ています。
先日まで2週間実家暮らしをしていました。
そこはテレビの世界です。
テレビの世界に浸って感じたのは、
テレビメディアの偏った報道と、方向性です。
今回の滞在期間中、
テレビの世界はその頃領土問題と政治家の行く末ばかりを報じていました。
フクシマの原発事故の現在の様子や、
危険性、問題点、
について触れるニュースは一切目にしませんでした。
滞在中唯一あったのは、
フクシマ第一原発でクレーンの操作ミスです。
大きな鉄骨を核燃料棒の入ったプールに落とす、
と云う事故が起きた時に、
小さなニュースで取り上げられていました。
それを聞いて、
一号機でそんな危険な仕事が続いている現実を初めて知らされたのです。
え、
そうなんだ。
危険なのは4号機だけじゃない、
一つの人為的ミスが大事に至る危険性の高い事故処理が、
1号機でも日々進行中。
そこで耳にした話、
この種の事故で、
万が一核燃料棒を損傷する危険性もあるらしいです。
恐ろしいのは、
落下の衝撃で燃料棒が無傷で有るか否か、
誰にも点検出来ない事なのだ。
こんな綱渡りのような状態が、
被災した現場では日々続いていたのです。
でもね。
私がそうだったように、
多くの国民が、
楽しい日々の裏側にある厳しい現実に眼を背けてはいないでしょうか。
領土問題が持ち上がった事は、
政治家にとって好気となりました。
今や国を守る事が一大事。
次に力を持つ人を選ぶ選挙に、
立候補する人たちはすべて原発推進者である事に、
気づかせてくれるマスコミは何処かににあったでしょうか。
私の耳には一つも届きませんでしたね。
いつも領土問題の事。
それがいつになるのであれ、
選挙は行われます。
民主党が負けるのは必至でしょう。
では誰が勝利するのか?
最も現実的な意見として云えば「自民党,』
その候補者全員が、が原発に関して云えば推進派なのです。
ところがテレビ・ラジオのニュースはその事をあまり声だかに伝えません。
領土の事、
嫌な隣人の話。
自民党新総裁が何を食ったか、
それが高いか安いか、
ニュースで云ってましたね。
ばかばかしい、ヽ( )`ε´( )ノ
若い頃にインドを旅しました。
インドにはサドゥという人々が大勢暮らしています。
私のあったサドゥの一人が云いました。
サドゥは地球の面倒を見る者。
正確には英語でテイクケアする者といいました。
その意味は、
色々有るでしょう。
が、
その言葉が私に引き起こした現象は、
次のようなものでした。
それ以来、
自分が此処にこうして居る同じこの瞬間に、
物を所有しない人びとが乾いたインドの空気の中を歩いているイメージが
強烈に浮かぶ様になりました。
何をしていても、
時々それを思い出すのです。
すると
フと気づきます。
地球は自分の為だけの物じゃない。
私がここに居る様に、
サドゥは今日も地球の為に生きている。
その向こうには飢餓に苦しむ人も在り、
はたまた食い過ぎて破裂しそうと泣く人も在る。
数多の現実の中で、
やっぱりこれだけは忘れて欲しくないのは、
被災しているフクシマ原発の事故の現状です。
私たちは忘れないでいる事を求められているような気がします。
それを自分たちに求めるのは社会です。
社会が平和である為に、
またそれを望む幾ばくかの人々の為にも、
存在が私たちに求めるのです。
まだ何も片付いていない、
原発事故の事を忘れてはだめ。
フクシマ原発の4号機が非常に危ない状態であることは、
今でも変わっていません。
忘れないで、
興味津々のドラマに酔いしれているその時に、
可愛いアイドルに見とれているその瞬間にも、
フクシマの原発事故現場では、
見えない結末に向けて、
日夜、
クレーンが重たい鉄骨(確か470キロとか)
ガガ、ガーっと、
核燃料棒の沈んでいるプールの上を一またぎしています。
おっと危ない、
バランス崩せば、
ジャボーンとお池にはまっちゃう。
あれ以来、
原発事故の現場で働いてくれる人たちに感謝しています。
もっと、
みんなで称賛の目を向けて、
皆で応援しているから、
鉄骨を運ぶ時には本当に気をつけてね。
と、
労をねぎらってあげましょうよ。
たった一基の原発が、
一瞬の想定外の出来事に見舞われた結果、
危険で厄介な後始末に苦しんでいる現実を
もっと多くの人に知らせましょう。
事故の対策も考えられない危険なものを、
作り続けるとは、
狂気の沙汰以外の何ものでもない。
リーダーが狂気に陥ったと思われた時に、
国民としてはどう行動したら良いのでしょうか。
思案に暮れる日々の中、
そよそよと秋風も吹いて、
空はキッパリ日本晴れ。
運動会日和とは今日のような日をさす言葉かな。
風向きが変わったのでしょうか、
それとも、
興奮した先生の声がひと際高まったのか、
マイクを通した声が大きく聞こえて来ます。
宴もたけなわ。
山の上では楽しい運動会が行われているようですよ。
ビュウティフルサンディを楽しみましょう。
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