スズメバチの巣を取ってもらう。 | 星の輪ネットワーク

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山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

おはようございます。

久しぶりのまとまった雨が降っている山里です。

昨日スズメバチの巣を取ってくれた近所のおじさんが、雨がないと種まきが出来ない、とこぼしていたのでちょうど良いですね。

十日ほど前に軒下にスズメバチが巣をかけ始めているのに気が付きました。

縁側に立つと、パラパラ、カサカサ、と乾いた小さな音が聞こえるので、何かおかしいなと不思議に思っていました。

最初は雨が降ってきたものと勘違いしたくらいです。

雨の降り始めに葉っぱをたたく音にそっくりだったから。

でもある日、縁側に座ってふと上を見ると、スズメバチの巣はすでに赤ん坊の頭ほどになっていました。

お盆中に急に遠くの友が訪ねてくる事になっていたし、

なにしろこの場所は常に人の出入りがあるところなので、駆除しなければなりませんでした。

他の場所ならいざ知らず、ここは困ります。

で、シルバー人材センターに電話して駆除に来てもらう事にしたのです。

結局お盆の間は間に合わず、一昨日の夜8時頃、知り合いのおじさんがやってきました。

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この写真は駆除の前に撮ったものですが、

もうすでにたくさんの蜂が生まれています。

夜八時ごろ、たいていの蜂は巣に帰っているらしいです。

おじさんは蜂取り用の薫煙棒を持ってきて、はしごをしっかりと固定すると巣の近くまでいって薫煙棒に火をつけました。

もうもうと煙を出す棒をすばやく巣の下部にある蜂の出入り口に突っ込むと、中にいた蜂がぼろぼろと落ちてきます。

私たちは縁側のガラス戸を占めて中から高みの見物。

蜂さんには申し訳ない。

しかしこの場所はだめです。

大人の蜂が気絶したり死んだりで、おとなしくなったところで用意してきた袋を蜂の巣にかぶせるとそのまま巣をもぎ取ってしまいました。



仕事は10分ほどで終わり、中にあった子ども部屋を見せてくれました。

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こんなのがすでに3段になっていました。

信州ではこの蜂の子をご飯に入れて食べたりするんですよ。


このスズメバチは小型で、この辺りでは赤蜂と呼んでいますが、

赤蜂は食用にした場合、Bクラスなんだそうです。

要るなら置いていくが、要らなきゃ持っていくというので、もちろん持っていってもらいました。

だって家では食べないですから。

食用としてみんなが欲しがるのは、地蜂といって土の中に巣を作るワリと小柄な黒っぽい蜂、

それと恐ろしい大スズメバチの子らしいです。

県外者である私は、蜂の子なら何でも同じかと思っていましたが、そうではありませんでした。

巣を取ってくれたおじさんは、秋の終わり頃に行われる大スズメバチの巣取りの話を楽しそうに聞かせてくれました。

この辺のおじさん達にとっては、季節の楽しみになっているらしいです。

大スズメバチは成虫も焼酎付けなどにして売る事が出来るのでお小遣い稼ぎにもなると、嬉しそうでしたね。

大スズメバチは本当に大きくて、私は飛来する音を聞いただけで逃げます。

その大スズメバチを追いかけて、巣の在りかを突き止めると、特性のスモーク棒をこしらえて、いぶるのです。

これまでに5,6百匹の大スズメバチがいる巣を襲った事があるといっていました。

あの大きなスズメバチが5百匹なんて、そうぞうしただけでも恐ろしい。

蜂は殺さずにスモークで気絶させるだけ、もし途中で目が覚めたら大変な事になりますよね。

でも山の男たちは勇敢です。

一度気絶させた大スズメバチを袋に入れて持ち帰り、もう一度スモークして気絶している間にビンに入れます。

それからしばらくして、蜂が目を覚ました頃に焼酎を注ぎいれるようです。

蜂が眠ったままだと、焼酎を飲まないので狙った毒物が抽出できないと言います。

目を覚ました蜂は焼酎を飲んで溺死するのですが、そのときにお尻から白い液体が出ます、それが滋養強壮のくすりになるといいます。

大きな蜂がごろんと入った焼酎はこの辺りの日帰り温泉の売店などで売っています。

おじさんはうちの赤蜂の子も持って帰りました。

蒸してころっとした蜂の子を冷凍しておけば、いつでも欲しい人に分けて上げられると笑っていましたよ。

我が家でも、そうやって喜んでいただければ、ただ殺したのより心が楽になります。

それにしても田舎暮らしには殺生がつき物なんですね。

自然の中で暮らすと言うのはそういうことなのでしょうか。














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