屋久島ストーリー 海ヘビ | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

屋久島での初めの一週間はずーっと良い天気でした。

朝は必ず一度栗生の海をチェックしましたが、波が高かったり、風が強かったり、潮の加減が良くなかったりとタイミングが合うのって意外と難しいものですね。

でもそれで島のいろんな海岸に行くことが出来たんです。

ところで、前回ウミヘビの話を書いたところ、ウミヘビってそんなに恐いんですか?と言う質問を頂きました。

はっきり言ってウミヘビは猛毒を持っています。

持っていますが、それを使うにはあまりに小さな口しか持っていないのです、だから海の中でウミヘビに会った時は、手で耳を覆いなさいと聞いています。

ウミヘビが噛み付くことの出来るのは、耳たぶ、手足の指の間の水かきのところだけなんですって。
だからそれを隠せばなんてことないらしいです。

私は、毎冬をタイの島で過しています。島の楽しみはなんと言ってもシュノーケリングで、結構いろんな島にも行きました。

でもなかなかウミヘビに出会うことがなかったから、屋久島でいきなりで会った時は、ラッキーって感じだったのです。

もう20年前から何度も行ってますけど、一回だけですウミヘビ見たのは。
はじめて見た時は、隣のバンガローのおじさんに「ウミヘビ見るなんて君はラッキーだね、今日から君をラッキーと呼ぼう」なんて言われてさ、ハロー、ラッキー、とか呼ばれていたのよ。

その思い出があったのでウミヘビの話をしたのです。

それはそうと、ウミヘビの方へ泳いでいった人にあとで聞いたの、「どうしてヘビがいるのにおよいでいったの?」と。

するとその人は答えました。
「いやあ、彼がウミヘビががいるって言ったから、ヘビは岩に中にいるんだと、思い込んでいたんだよ」

いやはや怖いのは思い込み、この世は思い込みで成り立っている、と思えばこそゲーテの言葉が身にしみます。