1.最初のつまづき? | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

 ある秋の日、親しい友人が、山ぶどうを届けてくれました。私は以前に、山ぶどうから作った酵母でパンを焼いた事があり、それ以来、もう一度山ぶどうの酵母を作ってみたい、と常々願っていたのを、友人が覚えていてくれたのです。


 今年は、またちょうど、その頃に良い日和りが続いていて、毎日とても暖かかったので、私はさっそく、山ぶどうを常温で発酵させ、酵母をつくってみることにしました。始めは、順調にすすんでいるように見えました。

それが、ある日今までの好天が一転して、気温が一気に下がった日がありました。どうもその日を境に、発酵がうまく進まなくなってしまったような気がするのですが・・・。昨日までの、日向にいるだけで汗ばむような陽気から、真冬の寒気へと変わった、この急激な温度差が、微妙に響いているのかもしれません。


それからも、様子があまり変わらないので、一度我が家の「いつものパン」を焼いて見る事にしました。酵母の分量も、どれくらいにしたら良いのか解らなかったし、まず100グラムくらい、入れて様子を見よう、と いった具合でした。


 材料を合わせて、捏ねているときにも、あまり酵母の力を感じられず、一晩発酵させた後でも、ほとんど膨らみませんでした。酵母自体も、弱々しくべったりとしていて、うまくパンが出来るかどうか、ちょっと心配になりました。それでも、か弱くも生きている酵母を見ると、どうにかして回復の道 を探してあげたいと、思うのでした。