いただきもののマンゴー。
インドを中心とした地域が原産だそう、
いただいたのはベトナム産。
甘い香りに誘われながらも、
最初は少し戸惑う。
桃のように剥けばよいのか、
包丁はどう入れるのか――けれど、
切り方を覚えると、その果実はぐっと身近になる。
ネットを見て理解できた。
マンゴーには中央に平たい大きな種がある。
まずは縦長に置き、
真ん中を避けるように三枚おろしの要領で左右を切る。
すると、黄金色の果肉が現れる。
そこへ格子状に浅く切れ目を入れ、
皮を押し返すと、花が咲くように果肉が立ち上がる。
小さな四角を指でつまみ、
そのまま口へ運ぶ瞬間は、少し贅沢な時間だ。
果実は濃いオレンジで、
濃厚な甘み。
一番美味しい食べ方は、
やはり冷やしてそのまま食べることだと思う。
濃厚なのに後味は軽く、果汁が舌に広がるたび、
夏の午後が静かにほどけていく。
ヨーグルトに添えて朝食にしてもいいし、
生ハムを合わせれば驚くほど大人の味になる。
果物は「旬をいただく」ものだとよく言うが、
マンゴーにはそれ以上に、
「遠い土地の陽射しを分けてもらう」ような感覚がある。
ちょと贅沢な気分になるフルーツだ。






