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六月の風が吹き抜ける今の時期になると、

決まって思い出す光景がある。

 

かつて農家が肩を並べていた私の故郷で、

田植えが終わった直後に行われていた「百万遍」という行事だ。

 

村では当番制で、当たった家の広い座敷に大人も子どもも集まった。

 

部屋いっぱいに広げられた大きない数珠を全員で回し、

無事に田植えを終えられた感謝と、

秋の豊作を祈って念仏を唱える。

 

その厳かで温かな時間は、

幼心にも村全体が一つになっているような安心感を与えてくれた。

 

行事のもう一つの楽しみは、

当番の家の婦人たちが用意してくれるおむすびだった。

 

一人に二つずつ振る舞われるそれは、大きな丸い、

真っ白な塩むすびと、小豆の入った赤飯のおむすび。

 

 

炊きたてのお米の甘みと小豆の香りがたまらなく、

あんなにおいしいおむすびは後にも先にもない。

 

今、同じ季節を迎え、ふとあの味を思い出す。

 

それは単なる食べ物ではなく、

家族や隣人と共に労い合いしていた一体感。

 

あの頃の村の幸福な記憶そのもの。

 

 

 

 

 

 

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夏の訪れを告げる涼やかな和菓子といえば、

真っ先に思い浮かぶのが「わらび餅」だ。

 

透き通るような琥珀色の肌に、

たっぷりと纏ったきな粉。

 

 

 

箸で持ち上げようとすれば、

まるで生き物のようにとろんと揺れ、

口へ運べばひんやりと溶けていく。

 

子供の頃、氷水に浮かべられたわらび餅を

すくって食べた記憶がある。

 

あのひんやりとした喉越しは、

ただ暑さのための手段ではなく、

季節の情緒そのものだった。

 

もちもちとした食感と、

大豆の香ばしい風味。

 

その素朴でありながら洗練された味わいに、

蒸し暑い午後の空気も少しだけ和らぐような気がする。

 

最近は、カフェ風にアレンジされたものも多いが、

やはり氷水で冷やしただけのシンプルなものが一番いい。

 

一口頬張るたびに、夏の陽射しや風の匂いが、

懐かしい風景とともによみがえる。

 

わらび餅は、

私にとって夏という季節を愛でるための、

1つの甘美な儀式なのである。

 

 

 

 

 

 

 

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梅雨の庭を彩るアジサイ。

 

その鮮やかな色彩を部屋にも飾りたいと

切り花にするのですが、

少し油断するとすぐにぐったりと項垂れてしまうのが悩みの種。

 

そんな時、テレビで耳にした「アジサイ復活の裏技」を試してみた。

 

 

やり方は驚くほど単純。

 

しおれてしまった花を逆さまにし、

冷たい水に3時間から4時間ほど浸すだけ。

 

半信半疑でコップに水を張り、

花を浸して待つこと数時間。

 

まるで魔法のようにシャキッとした瑞々しさを取り戻していた。

 

 

吸水の手助けをしてあげるだけで、

花は再び生命力を宿すようだ。

 

この時期ならではの儚い美しさ。

 

少し手をかけることで、

雨の日の憂鬱な気分も、

部屋に咲くアジサイが明るく照らしてくれるはず。

 

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梅雨型熱中症に気を付けて

梅雨の時期になると、

「まだ真夏ではないから熱中症は大丈夫」

と思ってしまいがちです。

しかし、最近は梅雨の時期にも熱中症になる人が増えており、

「梅雨型熱中症」と呼ばれています。

 

梅雨型熱中症の特徴は、

気温がそれほど高くなくても発症することです。

 

雨の日や曇りの日は暑さを感じにくいため、

水分補給がおろそかになりがちです。

 

また、湿度が高いことで汗が蒸発しにくくなり、

体内に熱がこもりやすくなります。

 

その結果、知らないうちに体温調節機能が追いつかなくなり、

熱中症を引き起こしてしまうのです。

 

特に注意したいのは、

高齢者や小さな子ども、持病のある方です。

 

室内で過ごしていても安心はできません。

 

湿度が高い部屋では体への負担が大きくなるため、

エアコンの除湿機能や除湿器を活用し、

快適な環境を整えることが大切です。

 

予防のポイントは、

こまめな水分補給と適切な室温・湿度管理です。

 

喉が渇く前に少しずつ水分を摂る習慣をつけ、

十分な睡眠とバランスの良い食事も、

体調管理には欠かせません。

 

 

もし、めまい、立ちくらみ、頭痛、だるさなどの症状が現れた場合は、

無理をせず涼しい場所で休み、

水分や塩分を補給して、症状が改善しない場合は、

早めにお医者さんに受診してもらうことです。

 

梅雨は暑さへの体の慣れが十分でない時期でもあります。

 

「まだ大丈夫」と油断せず、

日頃から熱中症対策を心がけることです。

 

湿度の高いこの季節を元気に乗り切るためにも、

梅雨型熱中症への意識を高め、

早めの予防を心掛けたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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