春の天の川 ~戸井・日浦~ | Have Fun!

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函館在住。
愛車はロドスタくん、愛カメラはペンタちゃん。
ドライブ・写真中心のブログです\(^o^)/

皆さん、こんばんは。

 

先日、初の春の天の川撮影に行ってまいりました。先日って結構前だけど。

春の天の川は夜明け前に地平線・水平線に横たわるように現れます。なので時間帯によっては紺藍の空に浮かぶ天の川なんてのも撮れるんじゃないかと思ったのです。

 

 

というわけで、1時起きです。

もちろん、当日もお仕事です。しかし、しったこちゃありません。夜中くらい人生を取り戻すのです。

 

なんで、そんなに早く起きたかと言うと、ちょっと寄りたいところがあったのです。

PENTAX K-1Ⅱ  +  HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

 

それが、こちら「戸井線のアーチ橋」です。戸井線は戦時中になんだかかんだかの目的で作られるも、なんやかんやあって使われなかった幻の路線。建造美あふれるこのアーチ橋に星を重ねたかった。

以前、ご紹介した函館の劇団「虎」さん公演の「銀河鉄道の夜」に合わせたかったんすよね。気に入ってもらえたようで嬉しかったです(*^^*)

 

 

ではでは本番の天の川撮影です。場所は昨年夏も天の川撮影した道南金剛・日浦海岸付近。条件の良さは折り紙付きの場所です。

知内では調査不足で痛い目にあったけど、今回は必ず・・・!

 

PENTAX K-1Ⅱ  +  HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

 

完全勝利。

 

思ったよりも天の川が立っていました。やはりベストは2月なのかなぁ。でも文句なしです。肉眼での光景も本当に美しかった。

函館近郊では日浦海岸はぶっちぎりのスポットですね。アクセスのしやすさと方角の良さを考えると北海道屈指かもしれません。

 

なかなか成功しなかった、K-1Ⅱのアストロトレーサー(GPSを利用して星を追いかけ、点像にする機能)ですが、今回はうまくいきました。てか、GPSをONにしていなかっただけ。

 

ISO感度は800。K-1Ⅱの高感度耐性は驚異的なので、ぽんっと撮っても良く撮れるけど、それでもアストロトレーサーを使っての撮影結果は別格。

 

PENTAX K-1Ⅱ  +  HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

 

こちらはISO3200の写真を7枚だかスタックして合成した写真。スターなんちゃらってソフトでスタック写真の星の位置を合わせてノイズ低減の合成をしている。って書くと凄そうだけど、要はいっぱい撮って、あとは機械にボーン!ってやってもらうだけ。

 

アストロトレーサーと比較すると流れてる星とか地上景とか余計なものは写らないので、良いかな?

ノイズ量も少ないし、天の川の鮮明さもこっちの方が良いかも。

ただ、たくさん撮るのもレタッチも面倒。

 

PENTAX K-1Ⅱ + HD PENTAX-D FA150-450mmF4.5-5.6ED DC AW

 

アストロトレーサーを使って、望遠で天の川の濃い部分を追っかけ撮影してみた。

一見、きれいだけど、さすがにブレブレ。160mmとしては頑張ったほうかな?

K-S2にアストロトレーサーつけて、望遠で撮ったときはもっと良かったんだけどなぁ・・・。

 

 

 

 

そして、今回、最高の1枚がこれ。

PENTAX K-1Ⅱ  +  HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

 

これはまさに一瞬の出来事だった。時間は4時。まだ周囲は真っ暗。

ただ夜目が効くようになってきていたので、天の川が薄くなっているのに気づいた。水平線の向こうもほんわりと明るくなっているような気がする。

 

やばい!と思って急いで、超広角にレンズを戻し、撮影。この1枚だけだった。その後は視認が困難なほどの薄明に天の川は消えていた。

 

背筋がゾクッとするほど、嬉しい1枚だった。拡大すればノイズはのってるし、構図は夜中のと一緒だし、ピントも甘い。

でも相反するものを1枚の写真に収められた。夜と朝と天の川。今回は誰かの真似っ子じゃないぞっ

 

というわけで、とても楽しい夜中行軍でした。

 

 

おまけ。

 

この日は夜明けも綺麗だった。

青藍の空、というんでしょうね。

 

虹のようなグラデーション。

 

 

日浦漁港の方でも巨大な柱状節理を発見しました。道南金剛よりも間近で見られるので、迫力大。

 

戸井、日浦らへんは世間に知られているよりも遥かに絶景ポテンシャルがあると思いました。