みなさん、こんにちは。
みこです。
今日は墓守のことを話したいと思います。
ひとり娘さんしかいない父親が亡くなり(母親は先に亡くなっていた)、その娘さんが墓守をすることを頑なに拒否するため理由を聞くと、他家に嫁いで苗字が変わった者が墓守をするのはよくないと菩提寺に言われたそうなのです。
その方はその言葉をとても重く受け止め、他家に嫁いだ娘が墓守をすると、子供などに祟りがあるのではととても心配しておられました。
戦前は、家父長制度(一家の家長(殆ど長男)がその家の全ての財産を受け継ぎ家族の面倒はみるものの、絶対的な支配権があった)だったし、代々住むところは変わりませんでしたので、慣習によりその家の長男が代々墓守をするのが普通でした。
ですが、戦後は個人の自由と男女平等をうたった憲法とともに民法も改正されました。
それにより、家を継ぐ、守るという考えはあまりなくなり、家を出て都会で生活したりして移住する人が増え、今では墓守する人のいないお墓も増えて来ましたね。
墓じまいする家も多くなりました。
戦後77年過ぎ、世の中はとても変わりました。
確かに家長がいるのに、違う苗字の人が墓守をするのは戦前では殆どといっていいほどなかったのではないでしょうか。
ですから、お坊さんは昔からの慣習によりそのように言われたのだと思います。
ご先祖さまは、基本的に子孫を祟るなんてことはないと私は思います。
亡くなっても人なので(体がないだけ)、孫子(まごこ)は可愛いものだと思いますよと伝えました。
(これはカウンセリングのご相談ではありません。ブログに載せることの許可とっています)
墓守は上に書いたように、
1.慣習で決められる場合。
2.被相続人(亡くなった人)が遺言などで指定する場合。
3.家庭裁判所で決める場合。
と三通りあります。
墓じまいや永代供養なども増えてきています。
お墓の形もこれから変わっていくでしょう。
「そこ(お墓)に私はいません、眠ってなんかいません」と歌った歌がありますが、本当にいつもお墓にはいません。
普通に生活していても、その人のことを話したりすると、ひゅんとやってきてくれます。
一体どこにいるのでしょうかね。
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