黒寺『この世界を破壊だって…!?』
シェイクスピア『そうよ。何か不満?』
黒寺『流石に過激過ぎねーか…?』
シェイクスピア『黒寺さん達…あなた達も、今は殺し屋ファミリーの一員なんでしょ?』
黒寺『そうだけど…。
リバーン兄ちゃんやXさんは、悪い奴だけを殺す、殺し屋だ。
無関係な一般人を無差別に巻き込んだりはしねぇ!』
シェイクスピア『ふーん…。
でも、ヘラクレスって奴に攻撃するのが、今回の依頼よ?』
黒寺『じゃあ、ヘラクレスって奴だけにすれば良いだろうがよ!』
ゼル『待て…これ以上、言い合っても埒があかん』
リゲータ『オズ、シェイクスピア。
悪いけど…この世界を攻撃する際、一般人は巻き込まない。
被害は最小限に抑える…これを守れるかな?』
ゼル『そうだな。一般人を殺すのが目的ではない。
ヘラクレスを誘き出せばそれでいいんだろ?』
シェイクスピア『仕方が無いわね…。
あなた達の言う通りにしてあげる』
黒寺『ああ…』
シェイクスピアと話し終えた後
黒寺は、陽奈 達4人に、深刻な顔をして話をした。
黒寺『陽奈、光流、リゲータ、ゼル。
俺達って…。
悪い事をしているのかな…?』
黒寺『それだけじゃない…。リバーン兄ちゃんや、Xさんも…。
Xファミリーが今やっている事は…いけない事なんだよな?』
陽奈『黒寺…』
ゼル『だが…。黒寺…お前の慕っているリバーンさんは、Xさんに協力している』
ゼル『俺は…マキュアさんの助けになりたい。
だから…Xファミリーの目的には賛同するつもりだ』
光流『私も…闇流は、友ですから』
リゲータ『この組織は、イベータさんの力を必要としている。
あの自警団のように…イベータさんに嫌がらせをするような連中も居ない。
俺も、ゼル、光流と同様だ』
黒寺『そうだよな…』
黒寺『陽奈も…陽華さんが居るもんな?』
陽奈『うん…。そうだね…』
陽奈(陽華さんは確かに大事だし…。
陽華さんが、リバーンさんやXさんに協力するなら…。
私も…光流、リゲータ、ゼルの言うように、この組織に協力するけど)
陽奈(私は…黒寺の事だって…)
リバーンファミリー幹部の中で
陽奈だけは、少し揺らぎ気味ではあった。
陽奈は、黒寺を心配していた。
黒寺に、旅で色々と助けて貰い
陽奈は、無意識に、黒寺に惚れているのだろう。
だから…黒寺が、Xファミリーの目的に賛同すれば
無関係な者も、巻き込むのでは無いかと
懸念についても、疑問は抱いていた。
しかし…この中で、最も純粋で
何色にも染まるのは、黒寺であり
黒寺が中心の5人であるのも確かである。
陽奈は、惑星ロワイヤルの生存競争を勝ち抜いて来た
光流は、魔族
リゲータも、惑星ピースマイルの治安維持の為に奮闘していた
ゼルは、リヴァイオンαの妖怪の種族
対する…黒寺は。
惑星ラーンの、正義の戦士ではあった。
Xファミリーに所属した段階で…
彼等は、正義ではなく、悪。
ただし…完全な悪ではなく、必要悪とも呼べるが。
しかし…邪神族である、オズやシェイクスピアは、住民を巻き込むのに躊躇いが無かったが
黒寺 達が、邪神族にストップはかけた為、被害は最小限に抑えるとの事。
シェイクスピア『黒寺さん。
デスロンド王国という国をまず、襲撃し…そこで街を破壊するわ』
シェイクスピア『デスロンド王国は…ヘラクレスと共に過ごした。
魔蓮という人物が、国王をしているらしいから』
黒寺『リバーン兄ちゃんから聞いた情報だな…?
分かったよ』
黒寺『無関係な人は、巻き込まないけど…。
街は、破壊するよ』
黒寺『ヘラクレスって奴を…誘き出す為にな』
シェイクスピア『ええ。では…ドロシー』
ドロシー『は〜い、キメラコアさん達…いくよー!』
ドロシーは、キメラコアを引き連れ。
オズ『シェイクスピアは、僕と行こうか』
シェイクスピア『ええ。ドロシー、黒寺さん達…ヘラクレスを見つけたら、連絡をするのよ?』
因みに…連絡手段は。
Xファミリーの通信機器。「サテライトモバイル」である。
Xやレギュラーも、コア系乱獲 等の際には、これを使用していた。
。。。
?『買い物も終えたし…そろそろ、教会に帰らないと、神父様も心配するだろうな』
デスロンド王国の教会のシスターである、少女。
ハネッポ。
買い物をしていた、帰りのようだ。
遅くならないように、教会に戻ろうとしていた頃。
キメラコア『「コアブラスト」!』
ボーンッ!!
ハネッポ『きゃっ…!』
キメラコアが、家を攻撃し、ハネッポにも当たらない範囲で衝撃を与えた。
因みに、家に関しても、完全に破壊ではなく…
一部破壊である。
オズ『「火炎爆発」!』
シェイクスピア『「暴風爆発」!』
ドーンッ!!!
一般人『キャー…!』
一般人『だ、誰か…!』
一般人は、怯え、逃げている。
ハネッポ『な、何なの…!あの人たちは…!』
ハネッポも、驚き…更に恐怖で動けずにいた。
黒寺『果てろ…。「ヘルダイナマイト」!』
ボーンッ!!!
ハネッポ『…!キャー…!』
黒寺 達も、被害を抑えながら
街を攻撃していた。
一般人 達は、今のところ、怪我人も居ないが…
襲撃が続けば、どうなるかは、分からない…。
黒寺(こんな襲撃じゃ、ちょっと弱いか…?
けど…)
黒寺(ヘラクレス…さっさと来い)
ハネッポ『…ヘ…ヘラクレス様…』
ハネッポは、ヘラクレスの名前を思わず呟いてしまった。
ハネッポ(私とした事が…ヘラクレス様は、今はこの世界には居ないのに…。でも…)
ハネッポ(魔蓮様達も、今は出かけているという事だし…。ヘラクレス様しか…!)
魔蓮国王は、旅行という提で、留守にしている。
住民には、そう知らされている。
つまり…デスロンド王国の軍事力は、手薄な状態でもあった。
しかし…ヘラクレスは、この世界に丁度来ていた。
ドロシー『ねぇ、そこのお姉ちゃん…?』
ハネッポ『わ…私の事ですか…?』
ドロシー『うん、ヘラクレスってさっき言ったよね…?』
黒寺『何だって…?ヘラクレスの事を知っている奴か?』
シェイクスピア『フフフ、なら…そいつに吐かせれば良いかもね?』
シェイクスピア達、全員がハネッポに狙いを定めた。
ハネッポ(こ、この人達の目的は…ヘラクレス様…!?)
ドロシー『ねぇ、お姉ちゃん…私達、ヘラクレスって人を探してるの!』
シェイクスピア『あなた…ヘラクレスの居場所を言いなさい?』
シェイクスピア『じゃないと…街をもっと壊す事になるわね』
ハネッポ『…!』
ハネッポ『ヘラクレス様の場所…知らないんです…(汗)』
オズ『この状況で惚けるとは大した度胸だね』
ハネッポ(本当に知らないのに…(汗))
ハネッポ(でも…この人達、ヘラクレス様を狙っている、悪い人よね…?)
ハネッポ(この人達に、ヘラクレス様の事を話せば…ヘラクレス様は…)
ハネッポは、ヘラクレスの身の危険も一瞬心配し…
ハネッポ『…ヘラクレス様の場所は、本当に分からないです』
ハネッポ『それに…。仮に知っていたとしても…あなた達のような人達に、ヘラクレス様の場所は、絶対に話したく無いです!』
ハネッポは、戦闘力を持たない住民だが…
勇気を出して、シェイクスピア達に立ち向かった。
シェイクスピア『生意気な小娘ね…!
あなた…少し痛い目にあって貰おうかしら?』
黒寺『おい、シェイクスピア、住民は殺さない約束だろ?』
シェイクスピア『殺しはしないわ。
ヘラクレスの関係者なら、こいつを人質にでも使おうかな…と思ってね』
ハネッポ(ヘラクレス様……!た……助けて……!)
弱い一般人である、ハネッポには、願う事しか出来なかった。
シェイクスピア『さて…』
シェイクスピアが、ハネッポに迫ろうとした時。
ヘラクレス『あなた方が、この国に攻撃をしたのですね』
ハネッポ『ヘラクレス様……!どうして……!』
ヘラクレス『偶々、俺も居たのですよ…ちょっと用事でね』
ヘラクレス『ハネッポ殿、離れていて下さい…』
ヘラクレス『そして…。
お前達も…。ハネッポ殿には、何人足りとも近付けさせない!』
次回へ続く!
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