第166話【獣狩り】 | みこの冒険日記-リターン-

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リシンは刀を抜いた。




リシン『…獣狩りを始めるよ』




リシンの前に立ちはだかるのは、平行世界の創造主ユレイベルのみが呼び出せる観測獣の中の王…観測獣王。






観測獣王『グウォー!』





観測獣王の大きさとしては、シュティリード・ユーゴと同格のサイズは有った。





リシン『ま…デカイから強いって、単純なる話じゃ、無いっしょ……戦いってものは』





ズズズ!





リシンは、霊体に変化した。






土蜘蛛(リシンの奴、初めから「ソウルモード」か…)






リシン『「呪刀一閃」!』






ズバアッ!!






観測獣王『……!』






ブンッ!!






リシン『おっと…!』






シュッ!





リシンの呪刀一閃を物ともせず、反撃してくる観測獣王。






土蜘蛛(挨拶代わりとはいえ、リシンの斬撃がノーダメージとはな……)





土蜘蛛(まっ、リシンが本気を出せば多分大丈夫だろ)






土蜘蛛(俺たちは俺たちで、獣狩りを始めていくとしますか)






土蜘蛛『おい。あのデカイ獣はリシンに任せて、俺たちはちっこい獣を潰していくぞ』





シュティリード・ユーゴ『…俺様に指図をして良いのは、デルトストアだけだ!』





バシュッ!






土蜘蛛『…チッ!ムカつく野郎だぜ…』







シュティリード・ユーゴ『「番人の腕」!』






ドーンッ!!!





観測獣『………』






観測獣1体を一撃で叩き潰すシュティリード・ユーゴ。





観測獣『ガルウ!』






バシュッ!






更にもう1体の観測獣が襲い掛かるが…






シュティリード・ユーゴ『フン!』






バーンッ!!





観測獣『……………』





ドサッ。





シュティリード・ユーゴは両手を使って、またもや一撃で叩き潰した。






シュティリード・ユーゴ『へっ、チョロいぜ』





シュティリード・ユーゴ『…確かにリシンの力には一目を置いてはいるが、こいつらをさっさと片付けて、リシンと戦ってるあのデカイ奴も俺が片付ければ俺がエクセリオンで最強という証明にもなるからな!』







リシン(…。地獄の番人シュティリード・ユーゴ。
素の状態で俺や土蜘蛛の形態変化と同格の力を使うか…)






土蜘蛛『「破壊の災厄」!』






ゴゴゴッ!!!






土蜘蛛は、ソウルモード以上の力…エクセリオン最強の側近にだけ許された本気の形態変化を発動した。






土蜘蛛『「無数の張り手」!』






ドドドドドドッ!!!






観測獣『………』






土蜘蛛の無数の張り手が炸裂し、3体目の観測獣を撃破した。






シュティリード・ユーゴ『…デルトストアが認めた、エクセリオン最強の側近とやらを名乗るだけは有るようだな』






土蜘蛛『フン……抜かせ』





観測獣×30『ガルー!』





3体の観測獣が倒された後、残りの30体の観測獣が一斉に吠えた。






土蜘蛛『何だ!? いきなり…!?』






ドーン!





大観測獣『グウォー!』






土蜘蛛『な…!?』





シュティリード・ユーゴ『ちっこい奴等が合体して少しだけでかくなっただと…!?』






観測獣は5体合体することで、大観測獣へ進化を遂げる。




つまり大観測獣6体!






シュティリード・ユーゴ『…奴等、単体だとすぐに殺られると分かって、合体して戦闘力を強化する作戦に出たって訳か』





土蜘蛛『ただ吠えてるだけじゃなく、そこそこ知恵を持ってるって事だな』






シュティリード・ユーゴ『だが、合体した所で関係は無いわ!』





ブンッ!!






シュティリード・ユーゴは、8本の番人の腕を一斉に突き出した。






ドーンッ!!





ガシッ!!






大観測獣『ガルー!』






シュティリード・ユーゴ『俺の番人の腕を止めやがった…!?』






大観測獣『…!』





ビーィー!!






別の大観測獣がシュティリード・ユーゴに光線を放った。





土蜘蛛『おい!』





シュティリード・ユーゴ(…8本の腕全てを使っちまったから、鎧も張れねぇ)






土蜘蛛『しょうがねぇ野郎だぜ!』






バーンッ!!!






土蜘蛛『「妖大壊滅」!』





土蜘蛛が光線を相殺した。






シュティリード・ユーゴ『…余計な真似を。
助けを呼んだ覚えは無いが?』






土蜘蛛『ハッ!あれを受けてたら大ダメージだっただろうが…(笑)』






シュティリード・ユーゴ『チッ……。
こいつら、結構手こずりそうだぜ』






土蜘蛛『そうだな…。
俺も今の形態が本気だからちょっとキツそうだ』





土蜘蛛『おめーの力も借りねぇとキツいって訳だから、いつまでもいがみ合って無いでここはあいつらを倒すために協力して戦った方が良いんじゃねぇか?』






シュティリード・ユーゴ『…。本来なら俺一人で倒さなければならない相手だが…。
致し方無いか……』






土蜘蛛『てめぇの実力不足が招いてる癖に一々カッコつけやがるな、お前は(笑)』





シュティリード・ユーゴ『…エクセリオンにおける地獄の番人として、そして…創造主官ノスタルジアとして。
独立的な力を持っていたかったのだ』






土蜘蛛『創造主官ノスタルジア……?』






シュティリード・ユーゴ『…。その話は今は止しとくか』






シュティリード・ユーゴ『…分かったよ。
お前と手を組んで、あいつらを倒してやるよ!』





土蜘蛛『…へっ、じゃあさっさと反撃開始と行こうぜ!』







リシン『…「百鬼呪憑依」を発動!』






ゴゴゴッ!!!






リシンも本気の形態変化を発動する。






リシン『…それだけじゃない。
俺はLEGEND SOULのトップシークレット使いとなった事で、精霊である伝霊の力を借り、「ソウルモードSP」まで進化させることが出来る!』





ズズズ!!!






リシン『ソウルモードSPと百鬼呪憑依の併用だよ』






土蜘蛛(…お?リシンもぼちぼち本気を出してきたみたいだな)






リシン『百鬼呪憑依に形態変化したことで、発動可能になる技が2つ有る。
そのうちの1つ……』






リシン『「黒翼(ブラックウイング)」!』






ヒュンッ!ヒュンッ!






リシン『黒翼は高速飛翔を可能にする技で、これを使うことで今の俺の飛翔速度はデルトストア様の力を持ってしても捉える事は困難なレベルとなっている』





リシン『…と、言っても君に何かを言った所で理解は難しいかな?』





ブッシャーアッ!!!






観測獣王『ガルウッ……!』






リシン『「呪刀一閃」!』





リシンの更に強化された斬撃が決まり、今度は観測獣王の肉体が一刀両断された。











次回へ続く!
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