第14話【死の時間観測】 | みこの冒険日記-リターン-

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更新頻度は、低めになります。

国宝ミライがタマシイの力を引き出すために記憶を呼び戻した。







これはその回想シーンの続き。









女子『書道パフォーマンス、あんまりウケなかったね…』








ミライ『うん…』








女子『大丈夫だよ!新入部員獲得はまた別の機会に宣伝しよ』








ミライ『そうだね…』








ミライ(違う…私は怖いんだ。私の書道を批判されるのが…)








ミライ(筆を持つのが怖い…もう作品を生み出したくない…)








ミライは、歩いていると。









ルナ『ハッ!』









ヒュン、ヒュン。








ミライ『弓道部のエース…ルナ先輩、格好いいな』








ミライ『それに比べて私は格好悪い…』









作品のアイデアも全然浮かばず…小説家アキヒコさんの誘いでこのリゾートに来た。










(現在に戻る)










ミライ(でも、違った…アキヒコさん、そして巫女ちゃん)









ミライ(私の書道を応援してくれてる人ならちゃんと居た!)









ミライ(私は…国宝!
私の渾身の筆の道を貫く!)









ゴゴゴッ!!!









まこ『あいつの気が上がってる…』








マミ『タマシイの力だよ。大規模進行でも見たかもしれないけど』








みこ『そういえば、大規模進行を仕掛けてきた異世界の連中にマーキュリーロストも混じってたっけ…』








マミ『その通り。君たちが仲間って呼んでる怪盗団はほんの一部…マーキュリーロストにはヤバイ奴がいっぱいいるからね』









マミ『国宝ミライも、強いという意味ではヤバイかもしれない』








ミライ『「画竜点睛を書く」!』








ドーン。









マイ『さらにパワーアップした!?』








ヨシアキ『つまりタマシイの力の解放フォースより上…?』









マイ『ヨシアキ君!ルイ!』









マミ『あれ、ツバサ君とスミレちゃんは…?』










ルイ『もうじき来ると思うぜー』









マミ『何をやってるんだか…』









ルイ『そんなことよりマミ。国宝ミライはフォースより上を発動したっていうのか!? そんなことが有り得んのか?』








マミ『いや…あれは正確にはフォースより上じゃない。タマシイの力の解放状態を受け継いだまま変化能力に切り替える…「タマシイの平行」と呼ばれている力だ』








ルイ『何だそりゃ…』








リョウスケ『確かに…ミライさんに大きな変化は無いようにも見える。タマシイの力の解放を使えば、ファーストからセカンド、セカンドからサードというようにとんでもない変動を見せてもおかしくない筈だからね』









みこ『俺には全然分からん…』








ツバサ『平行世界の資源に当たる波動性物質を使った能力だからな。専門家ですらまだまだ分からない未知の力だ』









マミ『ツバサ君にスミレちゃん!どこ行ってたんだよ~?』








スミレ『ちょっと脱走犯を始末しにね』









みこ『脱走犯…?』








スミレ『オユスエよ』









ツバサ『スミレが見付けたんだ。何かよく分からんことをして、くたばったが…』








みこ『よく分からんこと…?』








スミレ『どうでもいいんじゃない?私が強くなって、謎の組織に対抗し得る力を身に付けられるなら』









バチバチ…!!









ツバサ(やはりスミレに変化があると見ていいだろう)










ー…ー…ー。









オユスエ『はあっ…はあっ…。まさか俺とセルパラシリアが返り討ちに合うとは…』








オユスエ『ユレイベル様にはどのように言われることやら…』









スミレ『どこに行くのかしら?』








オユスエ『…!?』









ルイ『すげえ…ほんとにここにいた』








ツバサ『奴(ゲームマスター)は、怖いくらいに何でも見通してるようだな』









オユスエ『何で俺の場所を…』









スミレ『…』









ヒュンッ、ドーンッ!









オユスエ『がっ…』









スミレ『拷問なら得意よ。団長…どうしますか?こいつ』








ツバサ『知ってることを全部喋らせるか…少々気になることも色々あるからな』









オユスエ(俺も終わりか…)









ズイーンッ!








スミレは、チェーンソーを向けた。









スミレ『質問にはちゃんと答えてね。でないと切り刻むから…』








オユスエ『殺せよ…。俺は何にも喋らんぞ』









ツバサ『ならば、ゲームマスターが言っていた通りにするか』









オユスエ『ゲームマスターだと!?』









ツバサ『やはりお前はゲームマスターの知り合いだったか』









オユスエ『…知り合いというわけでは』









ツバサ『中々口が固い奴だ。ルイ、ヨシアキ。お前らはみこ達の所へ先に行け』









ルイ『了解』








ヨシアキ『分かったよ』









ツバサ(ゲームマスターからテレパシーで問い掛けがあった…オユスエの場所を奴は把握していた)









ツバサ(そもそもの話…どうしてこの場に居ない奴が俺たちの状況を全て把握しているのかが少々疑問に思うが)









ゲームマスター「私が直接問い掛けようか」










オユスエ『…!?』









ゲームマスター「久し振りだね。オユスエ君」









オユスエ『ゲームマスター……』








ゲームマスター「ユレイベルがこちら側に来ているようだね」








オユスエ『全部知ってるのか…なら、お前は俺をどうしたい?』








ゲームマスター「君はこれからセルパラシリアと同じ末路を辿ることとなる。これは決定事項だ」








ゲームマスター「そこにいるツバサ、スミレの二人は君を逃がしはしないだろう」








ゲームマスター「私ならユレイベルの件は把握済みだが、あくまでも私個人の情報故…他の奴等には渡らない」








ツバサ(つまり俺たちには教えないってことか)








ゲームマスター「だが、君が命乞いをしてそこの二人に教えれば…」









オユスエ『馬鹿馬鹿しい…そんなことをしても後でユレイベル様に殺されるだけだ』








ゲームマスター「その通り。君はつまり死ぬしかない…すなわちデスゲームの敗北を意味する」









オユスエ『お前のゲームじゃねえよ…』








ゲームマスター「いや、これはゲームだ。この混沌に存在する全ての理が私にとってはゲームなのだよ」









オユスエ『くそっ…!』









ピー!









オユスエは、突然スミレに向かって光を放った。









スミレ『うっ!』









ツバサ『スミレ!』









スミレ『…何ともない…?』








スミレ『何をしたの…?』









オユスエ『何れ分かるさ……お前は力を手に入れた』









オユスエ『お前を選んだ理由か…?そうだな…五界に渡すくらいなら、マシだと思ったんだ』








オユスエ『今来ているマーキュリーロストの奴で一番強い奴はお前だろ…?フッ…』









ばたっ。








オユスエは倒れた。









スミレ『死んでる』









ツバサ(ゲームマスターは、ここまでを予測して俺とスミレにオユスエを追い詰めさせたっていうのか…)










ー…ー…ー。









ドシン!ドシン!









マミ『ミライちゃん!』








ミライ『くっ…』








プールマン『お前ら、数が多くてめんどくせえなーあー!全員殺すかー!』









みしゅ『「サタンデーモンゴッド・スライサー」!!』








ドーオオオーンッ!!!









プールマン『ぐっ…』









まこ『「暗黒の裁き」!』








バーンッ!!!









スミレ『…』









グサグサッ!!!









プールマン『ごっ……』









マミ『スミレちゃん…!』








スミレは、無数の時空間から斬撃を繰り出した。









スミレ『オユスエが言ってたのはこれか…。そうね』









スミレ『「死の時間観測(デッド・オブ・タイムパラドックス)」』
















次回へ続く!
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