2024/03/28(木)19:00~

下北沢 小劇場B1

タチヨミ - 第十一巻 - ~もういいかい まぁだだよ~

 

吉野さん初日で千穐楽、だったゆえに大活躍だった回について、未来の自分が振り返って楽しむために綴る、吉野さんのお芝居やふるまいのお話。

 

第三者目線のしっかりしたレポにしたかったけど、どうしても自分の感想がついてまわってしまったので読まない方がいいヤツです。

 

 

 

 

 

 

 

観劇していた私の状況は

1.すでに初日(吉野さん不在)を一度観ている

2.吉野さんが出演し始めてからのタチヨミは毎年観劇している

であることを先に提示しておく必要がある。

 

ちなみに

タチヨミでは毎回、開演15分くらい前から主催・松野さんによるトークが繰り広げられる。

 

今回は楽屋にマイクが置いてあるらしく、舞台でトークする松野さんが楽屋に問いかけると、みなさんマイクで回答してくれる、というやりとりが発生するエンタメを用意してくださっていた様子。

 

初日も、この日も、松野さんは来場者をいじりつつw楽屋とのやりとりを楽しまれていた。

 

松野さん「今日初めてタチヨミを観るという方いますか?」

お客さん「ハイ(挙手)」

松野さん「今日は誰を観に来たんですか?」

お客さん「吉野さんです」

松野さん「松野さん!?!?w」

お客さん「吉野さ・・・」

松野さん「松野!?『野』は同じに聞こえるんだけどw」

というやりとりが数回行われるといういじり発生www

 

そんな松野さん、楽屋に続くカーテン越しに吉野さんへ

「吉野さんを観に来たそうですよ~」

と声を掛ける。

「・・・」(無言)w

 

松野さん「え!?吉野さん、帰って来てますよね!?!?(松野さんには返事が聞こえた様子=私には聞こえなかった)あ、よかった。戻ってるそうです」

 

そして

「さっきは楽屋にいなかったんですよ。開演前はいつもいなくなるんですよ~きっと1人になる時間を作って集中しているんでしょうね」

というような説明がある。

 

はいw、ライブやイベント開演直前、いつも人払いをするためにトイレに行く話はよく聞いている(浪川さんには「もう始まるのに袖にいないのよ!!w」と文句すら言われているw)ので想定内ですw

 

開演1時間前くらいの話だけど、数年前 近くのローソンに向かう吉野さんとすれ違ったことあるのよね私wファンに見つかっちゃう~💦とかまったく気にしてないご様子でw

 

今回も吉野さんは開演前にふらふらと出歩いていたらしいw

 

その後、また松野さんにカーテン越しに話しかけられた(準備は出来ているか?系な問いかけだったかな??)楽屋の吉野さん

「はーい!(生声)」

(絶対にマイクを使わない姿勢w)

 

 

今回の演目は7作品、所要時間約2時間。

①「もういいかい」

②「取り調べ」

③「魔王の存在意義」

④「あたまの真上に・・・~松野家の達也と太紀の物語~」

⑤「うちの母ちゃん、ボケてます。」

⑥「お悩み相談所」

⑦「祈りの街」

 

 

①「もういいかい」

吉野さん、幸男役。

 

幸男くん、5歳。

(5年前?遠足の下見で訪れた)山で1人泣いていた赤ちゃん(幸男)を拾い、育てて来た園の大人たちが、今まさにその山に幸男を捨てるため、かくれんぼをしながら置き去りにしようと画策する物語。

 

純真無垢?な男児を、そこまであほな子にならないようにw慎重に、無邪気に演じる吉野さん。全力の幼稚園児役が相当かわいい。観ている側が天に召されそうw

全力で地団駄踏んでいる様子に胸を打ち抜かれるなどした私www

 

不審に思って先生たちの後をつけて来た園児・みなみちゃん(高乃さん)ひろきくん(神田さん)も乱入し、なぜ幸男が捨てられることになったかの理由が明らかになる・・・!そう、幸男は人間じゃなかった・・・!w

 

めいっぱいの芝居力で園児を演じる高乃さんが登場した途端、もうそれはそれは嬉しそうに高乃さんに向き合って

「みなみちゃん!???様子がおかしいぞ?w」

と全力ツッコミ体勢の吉野さんが、高乃さんを大いに慕う後輩くんのワンコ顔をしていて、開始数分で私が悶える案件発生w

 

みなみちゃんに続くひろきくんのセリフは、「幸男」役の演者さんに合わせたアドリブを言ってもいいシーンだったようなのは初日の観劇で理解していたので、とても注目していた。

 

神田さん

「実は潔癖(?)で公衆トイレを使えないとか、開演前にりんごと干し芋を買って帰って来たりとか」

というようなコトを暴露w

吉野さんから「(神田くんは)この中で唯一の良心なんだからwそんなこと言わんでいいよw」と諭されるw(→神田さんテレ笑い:かわいい!!!)

 

👆りんごなど購入事案wについて、神田さんがどんな風に言っていたのか一言一句は定かでないけど、この小劇場脇の細い小道を挟んだ対面にある八百屋さんがすぐに脳内に浮かんだので、そういうようなコトも言っていたのかもしれない。

(私も過去、トマト買って帰ろうとしたことがあるからあの八百屋さんはいつも気になっているのよねw八百屋さんなのに夜遅くまでお店開いてるし・・・)

 

公衆トイレ・・・使えないのか・・・(潔癖なのはなんとなく存じていたが)

と新たな知見を得るの巻。

 

この演目、幸男が全員に対しツッコミする要素が含まれていて、幸男を演じる人によって全然テンポ感が異なるモノになっていたであろう。

 

個人的に吉野さんのコミカルなお芝居と、ツッコミする時の絶妙な間合いは天下一品だと思っているので、大満足でござった・・・!楽しい・・・!

 

そして初日を観劇していたからこそ気づく。

ほかの演者さんの邪魔をしないレベルで、吉野さんがアドリブを盛りに盛って来ていることに・・・!

 

(「岸尾さんはアドリブ大魔王wだけどちゃんと自分で回収出来るアドリブをしている」と前に吉野さんがお話されていたけど、吉野さんもきっとそれをいいなと思ってらっしゃるからこその、このアドリブなのかな、と察せられて尊い)

 

「最高か!」と感動した次第。

そしてラスト、「かくれんぼしよう」と提案し、その最中に自ら去るくだり、の吉野さんの少し寂しそうな表情と声色のセリフにほろり😢としてしまった・・・

 

 

②「取り調べ」

吉野さん、容疑者役。

 

おそらく出っ歯な青年wを演じるトリッキーさを発揮する吉野さんw

演じる時に下唇を若干噛み気味にしているお顔をちょっと久しぶりに見てしまって笑っちゃったし、往年のKiraカンでの所業を思い出してノスタルジーすら感じるなどしたw

 

①と同じく、完全なるツッコミ役。

刑事たちが散々ボケてくるのをひたすらツッコむ役なので、ものすごくお笑いのテクニックが必要な演目だと理解。

前述したとおり、吉野さんのツッコミの空気感が天才なので、これもめちゃくちゃ楽しみであったし結果、最高に楽しかった・・・!

 

刑事役のひとりが、吉野さんの同期でもある川島さんで。

川島さんは基本的に台本にめちゃくちゃ忠実な人のイメージがあるのだけど、吉野さんと絡む時はすごく積極的にトリッキーに動いてくるイメージが最近顕著のように思う。

 

ゆえに

「オレが髪伸ばし始めたら(吉野さん)切りやがって!」

とぶっこんで来たりwww

(久しぶりに見た川島さん、髪長いな~って思ってたので笑ってしまったw)

 

「人生で記憶に残るサッカーの思い出3位は!?」

「2位は?」

とたたみかけて来たり。

とにかく楽しい攻撃態勢だったw

 

唐突なブッコミだったから一瞬面食らったのか???吉野さん、「髪」のくだりは「知らねぇよ!」的な返ししか出来てなかったの、ちょっと珍しくて微笑ましかったしw

 

サッカーの思い出話で、STA☆MEN「エガヲ」でのフットサルに関連した話をかまして来ていたの、最高すぎて天を仰いだ私w

 

 

当時再生しまくったし、今でも時々思い返して観ちゃうくらいには大好きなあの試合関連の話をいまだに出してくるのずるいw好き。

 

ちなみに

たぶん3位は

吉野さんのシュートが思いがけずボテボテだったらしく、普通ならこんなの絶対止められるのに、あまりの真剣勝負だったためキーパーはシュートに反応して横っ飛び。そんなガラ空きのゴールにそのまま転がっていきゴールが決まった。

というような話をしていたw

(ごめん笑った🤣w)

 

2位は諏訪部さんの名キーパーぶりを話していた。

1位の発表はなかったw(そもそも話を振られなかったので)

 

そんな川島さん

吉野さんのことを一目置いてる感が伝わって来るインスタがとてもとても素敵でした・・・!

 

 

 

普通に考えても、あんなお芝居おばけな人(吉野さん)が同期だったら、思うところないわけないと思ってしまうけど、こういうこと言えるの、ほんとに素敵だと思う😊

 

 

③は出演なし。

欲を言えば、この中に出て来る魔王とか勇者の役どころは観てみたかったなぁ(ただのないものねだり)

 

 

④「あたまの真上に・・・~松野家の達也と太紀の物語~」

松野さんが生まれてから小学校低学年くらいまでの自叙伝的なストーリー。

松野さんの実年齢を考えるとあと5回分くらい続くのでは(こら)と思われるくらいのんびりしたスピードで語られる物語。

 

ここでも吉野さん、赤ちゃん(ほぎゃっほぎゃっ)から小学生までを演じる。

こんなの、実際のアニメやドラマCDなどなどの作品ではほとんど(絶対?)ありえないキャスティング。そんなのが叶うのがタチヨミのすごさ👏。

 

そしてこの演目で

唐突な古畑任三郎語りwとか、スポットライトが消されている中で「ガリレオ」(福山雅治さん主演ドラマ)的ポーズをしてみせる、吉野さんの遊び心の豊富さよ!?!?!サポーターにしかわからないけど最高に楽しい瞬間であったw

 

余談だけど吉野さんの古畑任三郎さんモノマネはめちゃくちゃ出来がよい!!!ふだんめったにモノマネとかしないお方だけど(モノマネしにくい声質なのはあると思う)、中居くん(←あえて「くん」と呼ばせてほしい)と古畑任三郎のクオリティは絶大なる信頼感があると言いたい。あとシャア。

 

吉野さんしか生み出せない感性で物語を彩るアドリブが楽しい演目だった・・・!

 

この演目の中で「この歌のタイトルを教えてください」というセリフの前に1フレーズ?歌を歌うんだけど、初日と全然違うメロディすぎてwまったく覚えられなかった、ことと。

「みっちゃん道々~」という懐かしすぎる昭和下ネタ?ソングwがあったからなのかw吉野さんがセリフにあった「赤チン」からの「赤チンキ」の歌をアドリブで歌い出した衝撃が強すぎて、どんな歌か思い出せない弊害発生www

 

そして

「ピンポンパン」の歌に合わせて倶楽部生さんたちがノリノリでダンスするのを見て、一瞬振りマネしようとしたけど全然テンポについていけずすぐに諦めていたのがとても愛らしかったことは残しておきたい🤣w

 

 

タイトルの「あたまの真上に」がどんな意味を持つのか、今回のストーリーではわからなかったので、きっと第十二巻でわかるのであろう(と信じてる)。

 

 

⑤「うちの母ちゃん、ボケてます。」

吉野さん、貴広役。ボケた母ちゃんの息子。

 

母親という 距離感が一番近い家族が、年齢ゆえに記憶が退化していく様子を見るに堪えない感情を、ちょっとした悪態?をつくことで心の内を見せないように振る舞う息子

をめちゃくちゃリアルに演じられていて、思わず釘付けになりながらいろいろなコトに思いを馳せてしまった。

 

私の位置からは確認出来なかったけど、ガチで泣いてらしたのかな・・・???

 

直後の暗転した時だったか、後ろを向いていたタイミングだったか、次の演目に駆け込み(ステージから捌けて楽屋に戻り、上からタチヨミTシャツを着る時間分ギリ遅刻)ですべり込んで来られた時だったか。

がっつり涙と鼻水を拭うような仕草を目の当たりにしてしまって、胸が震えた。

 

本当に憑依型なのだなぁ吉野さんは、と思うn回め。

 

 

⑥「お悩み相談所」

くだんの、鬼ヶ島おおかわらさん作。

 

吉野さんは昼休みの喫煙所で繰り広げられる相談会に参加する部下の1人佐々木役でもあり、とある女子高生の友達役も兼ねていて、めちゃくちゃ笑ったw女子高生役でのセリフはほんの一言くらいだったけど、予想通りwな声で女子高生風にセリフを放っていて笑った。

 

この演目は「喫煙所のシーン」を演じるアフレコ現場、が描かれた作品だったので

 

登場していた全員がイスに(または床に直接)座って自分の出番を待つ演出だったようだけど、吉野さん(と川島さん)は一度マイク前に立ったあとは席に戻らず、みなさんの後ろに出来た空きスペースに行き、立ったまま自分の出番に待機していて。

 

「もしかして現実のアフレコ現場もこうだったりするの・・・!?」

という妄想を掻き立てられて非常に興味深かった。

(普通にマイクとイスの距離が近すぎてみんなの移動の邪魔になると思ったのもあるのであろうけどね)

 

出番を待つ間、後ろのスペースに立って台本を見つめる吉野さん。

ほどよい緊張感は忘れず、でもわりとリラックスした様子で髪をかきあげたり、さりげなくほかの演者さんを抜け目なくチェックしている雰囲気が見て取れて「めちゃくちゃリアル」とか思いながらそんなお姿を思わず目で追ってしまったファンのサガw😂

 

 

⑦祈りの街

吉野さん、「男」役

香盤表にはそう記載されているけど、医師ムロハシさん役。(下の名前ど忘れしちゃった・・・😢そして「ムロハタ」さんだったっけ???と急に不安になるの巻w)

 

ささやかな幸せ感漂う生活を日本で送っていた医師が、海外で巻き起こる紛争の様子をテレビで見て、何かに突き動かされるように戦地へ赴いたところから始まる悲しく重い物語。

 

どちらかというと「女」(←役名です)が主役のストーリーなので、あまり出番は多くないけど。

 

心の奥底に渦巻く悲壮感を出さないように、でも誰かから課されたわけでもなく自分の意思で、医師としての存在意義を全うしようとする強さと優しさを持つ男性役、を演じる吉野さんの繊細なニュアンスに心奪われた・・・!

 

もうこれは言葉では表現出来ない、「ニュアンス」としか表せない。

 

過去、竹内順子さんが吉野さんのお芝居を「上品」「王子様」と評していらしたけど、それを思い起こすお芝居に感じて・・・

 

コレを体感したくて毎年観に来ているよ

と改めて実感する。

 

ちなみに

ラストシーン(セリフなし)の演出が初日と変わっていることにも気づいた。

「男」の影を探して同じ戦地に向かい、彼と同じく医師として懸命に生きた「女」、に「男」が寄り添いその肩にそっと手を置く演出。

 

大きな役割を果たした末の2人が幸せであって欲しいという象徴のようなシーン、素敵だったなぁ。

 

よりよい作品にするべく、こうやって途中で練り直されて新たに演出が増えることも多いのがタチヨミ、と感動するところでもあった。

 

初日は「女」役を高乃さんが演じられていて、その渾身さパワフルさと力量に圧倒されまくったのはよき思い出。あわよくば吉野さんとこの演目での共演を観たかった・・・!

 

歌語りは初日が麻生さん、この日は高乃さん。と2種類の歌唱を聴けたのもとてつもなくラッキー。麻生さんの美しい歌声に心洗われ、情感たっぷりに涙を流しながら歌唱する高乃さんに泣いた~😢

 

 

そして終演後のご挨拶、ダブルカーテンコール。

初日で千穐楽であった吉野さんのご挨拶は大トリ。

 

だいたいこのようなことをお話していた👇

 

「例年、毎日出演出来るようにしていたけど、今年は1回のみということになった。でも1回しかないと新鮮で」

「毎日出てる人達はそうだと思うけど、今日みたいにもうそろそろ公演も折り返しみたいになってくると、そろそろネタ切れになってくる。毎日どうしようかなってなる」

「そういう意味では今日だけだったからやるしかない(?)と」


「あと、今日は岸尾さんの誕生日で」
「今日(岸尾さんが)いたら絶対”かましてやろう”と思っていたのに、なんでいないんだよ~!?」
「みなさん、『#タチヨミ』つけてSNSで岸尾さん誕生日おめでとう!って言っといて」
 

松野さん「明日(岸尾さん登場で)やるかもしれないのにw今その話しちゃう?w」
「あ!🫢明日以降によろしく!」

 

 

・・・このご挨拶の「かましてやろう」

この時はアドリブでいじり倒してやるのに、っていう意味なのだと思っていたけど。実際はお誕生日サプライズのことを指していたのかな??と翌日知ることとなった。

 

 

ケーキが出て来たそうな🎂

吉野さんもこの場にいたかったねぇぇぇ?😂

 

 

後から思い出したのだけど

最初の「今回は1日しか出ない」お話の時はそのままの立ち位置だったはずなのに、岸尾さんの話になった瞬間から、みんなよりもずいっと一歩前に出て、声のトーンも上がっていたの、記憶違いじゃない気がしている(笑)

 

そしてこの後、ステージから捌けていく吉野さん

またしても一歩客席側に踏み寄って

 

「(お祝いの言葉は)明日ね!明日!」

 

って大声で指さし付きで念押ししていく熱の入れようwww

いつもしれっとさらっと立ち去るのみなのに、そんなことあるのー!?ってびっくりしたよ?🤣w

 

 

私の今年の心残り

「岸×吉コンビが観たかった!」

来年は叶いますようにー🙏🏻!!!

 

 

楽しそうなお姿を観られて幸せでした!

 

 

そして

楽屋でのお写真、感謝しかない👇