Kiramune Presents READING LIVE

「魔法の呪文はガン・マビ・レーテ」

 

2022年

10月15日・16日

オリックス劇場

10月22日・23日

立川ガーデンステージ

 

前回までは

AチームBチームの話を中心に書いたので。

 

 

最後に。

 

我が推しであり、大好きな吉野さんのお芝居

書き漏らせないので書いておきたい。

 

ビジュアルがすごすぎてwそこに目が行きがちだし

いやむしろそこしか印象に残らないかもだけどw

 

現地だったからこそ目に入ったアレやコレやがとても好きすぎて、おもしろかった!

 

なにせ

芸が細かいのよ!!!

 

そういうところ、配信ではほぼほぼ映っていなかったのがとても残念ではあるのだけど。

というよりもむしろ、配信のカメラが捉えないシーンだからこそ(?)吉野さん流の遊び心が発揮されていたのかもしれない、とも思う。

 

 

とりあえず

配信でも確認出来るシーンとしては

冒頭の夜道のシーンで「宇津木です」と名乗る時に懐中電灯で自分の顔を下から照らすところとか

 

「怪談といえば~」のシーンでも顔を照らすことがあって、まさに昭和の時代の「怪談」でやるやつ!って笑ってしまったw

 

東京ラスト公演の「怪談といえば~」が、懐中電灯で顔を照らしながらおどろおどろしくセリフを言っていて、その恐ろしげなお芝居がむしろ1周まわっておもしろくなっていて、さすが!と思ってしまった(チョロい)。

 

余談だけど

この怪談のシーンで顔を照らさなかった回もあって、そうしたアドリブを忘れちゃったのかな??と思っていたけど、配信で確認したら、懐中電灯には手をかけている様子がちゃんと映っていた。

 

ので

掛けていたフックから懐中電灯をうまく外せずに、諦めた感もにじみ出ていて、そこもちょっとクスッとしてしまったw

 

自分のエゴで?笑いを取るよりも話の流れを途切らせない配慮を感じて「好き」ってなった(チョロい)。

 

あとは

序盤の、スタジオに武器を持って乱入してくるシーン。

大阪初日はほんとびっくりしたー!w

 

「大立ち回り」というと大げさだけどwあんな大きい?長い?棒を振り回す姿、当たり前だけど見たことないから「えっ!?びっくり」ってなったし、もうよい歳なのでwww腕とか背中とか大丈夫ですか!?って心配になったw

 

それくらい振り回してたし

東京ラスト公演は振り回し方変えてたしw

ビジュアルと同じく、またはそれ以上の衝撃でしたw

 

(そして無表情で振り回すの、シュールでおもしろい反面、怖いよねwww)

(江口さんはまったく振り回してなかったのも衝撃w)

 

そしてこれはただの妄想なのだけど

すぐ後ろからプロデューサーさん役の川島さんが登場するから、武器を振り回すことを川島さんには事前に伝えて距離を取っておいてもらったのかな、と思った。単純に危ないし(笑)

 

無表情といえば

劇冒頭の、みんなで本を閉じたり開いたり動かしたりするミュージカルちっくなシーン。

その後に担当の黒子さんと肩を組んで踏むステップも、吉野さんは無表情にやってのけていて、おもしろかったw

 

他の方のはナチュラルに見ていられるのだけど

吉野さんは・・・

 

ガードマンの衣装をがっつり着込んだ上に、大ボリュームのロングヘアとティアドロップのサングラスという、異様な出で立ちで踏む、華麗なステップ・・・www

 

シュールすぎてずるい!おもしろい!www

と毎公演思っていたw

 

あとは

「ガードマン♪」でしょw

劇序盤の「私はガードマンだから」というセリフの後にいう「ガードマン・・・」のセリフ

 

大阪夜公演から

「(CMの)ワークマン♪」

と同じイントネーションで言っていて、笑いを得ていたのが楽しかった。

振り返ってみると、大阪夜公演からセリフでも笑いを起こそうとしていた試みがあったのだな、と今となれば思える。

 

 

配信では確認出来なかった部分については

例えば序盤の、サツエイさんが初登場した直後。

 

いろいろな小道具を蹴飛ばしてサツエイさんが登場したシーンの後、ストーリーはステージの中央で進行しているのだけれども、黒子役のアンサンブルさんたちがその後片付けをしているのです。

 

そこに加わっていたのが、吉野さんもといガードマン、の専属の黒子さん。

 

ガードマン専属さんは武器を持っていながらも片付けを手伝いつつ、「早く片付けろ~」的なパフォーマンスを見せていた。

 

そして

そのパフォーマンスを、自分の立ち位置から

黒子さんを操るような仕草で魅せ始めていた吉野さんw

 

ここは憶測になってしまうけど

大阪公演ではそこまでやっていなかった気がする。

 

でも東京公演では明らかに!明らかに!

黒子さんを操るかのように手で指示を出し、片付け終わると「戻って来い!」とばかりに手だけで表現をしていて。

 

いや

おもしろすぎるだろ!!!

とそこに夢中になってしまった私w

 

まさに

「気づいた人だけがわかればいい」

みたいな仕草・・・気づいちゃった・・・w

 

別の人たちが本筋を進行している脇で

あなた何をしているのw

 

いやおもしろいけどw

マニアックすぎる(笑)

 

 

そして

「イーはあなたなのか?いや、そっちにいるあなたなのか?」というような、「イー」が誰なのかを探るシーンでも、手だけの表現をしていて。

 

黒子さんが持ってくれている武器を、手の振りだけで操っていた。

 

次の「イー」の候補者は老坂さん!

・・・と見せかけてアニメーターさんを指している場面では、諸手を挙げて降参ポーズをしている老坂さんに「おまえじゃない」と手の振りだけで伝えて、その後ろにいるアニメーターさんを指す。

 

その「違う、おまえじゃない」という手の表現

というか手の動き?

すごくきれいで・・・!

 

前述の、片付けを手伝う黒子さんへの指示も、同様に手の動きが本当にいちいちきれいだったから。

チョロいから「素敵!」ってなった(チョロい)。

 

 

というか。この「イーは誰だ?」シーン。

Bチームのガードマン江口さんは

黒子さんが持っている武器に一緒に手を添えてそれぞれの役者さんを指していて、「ほぉ~!びっくり」となった。

 

対する吉野ガードマンさんは

完全に黒子さんに武器の動作を任せていて、自分は指示のみしていた。

 

どっちもアリだし、どっちもおもしろい!

これがリーライの楽しさよね

と改めて思った。

 

 

黒子さんに任せる、という点については

絶対書いておきたい。

 

「イー」と闘った末、折れた武器の先がガードマンに突き刺さったあとのシーン。

 

リアルに苦しんで、それでもなお立ち上がり、「まだ武器はある!その呪文じゃー!」(←言い方が千葉繁さん的なの、とても好きだったw)と言うシーンで。

 

黒子さんに盛大に体重を預け(ているように見せて)、よろよろと立ち上がる。

実際どれくらい体重を預けているかは定かではないなぁと思いつつも、よりリアリティを追求しているその姿。

 

黒子さんの首に腕をまわして介助を求む様子

瀕死(?)なたたずまいを表現するために、腰をやられそうな体勢で(笑)挑んでいたこのシーン、その必死さが逆に3周くらいまわっておもしろくて忘れられないw

 

ご本人のお人柄から察するに

専属の黒子さんには終演後、めちゃくちゃ感謝の気持ちをお伝えしたんだろうなぁ。という想像しか出来ないラブ

 

とはいえ

めちゃくちゃシュールなシーンでしたw

おもしろかった!w

 

 

そしてアドリブ問題(笑)

 

東京初日のご挨拶で吉野さんが自ら「台本通りやっていない」と明かした話。

 

半信半疑でBチーム、江口さんのお芝居を見たら

吉野さんが本当に台本に書いていないことをやっているのではないか?説が濃厚となったw

 

江口さんと吉野さんとでは

セリフが少し違っている部分を何カ所か見つけた!w

 

 

現時点で観客側は台本が見られないので、想像の域を超えないけれども

 

和やかにアドリブしまくる楽しいBチームの中で、ものすごくマジメに役に徹しているように見えた江口さん。

あの様子を見て、江口さんが「アドリブをしている」なんて到底思えない。台本通りにしているのであろう、と予想される。

 

裏を返せば

ビジュアルからして仕掛けて来ている吉野さんが「台本通り」だなんて疑わしいわけでwww(ただの状況証拠)

 

2人を比べて見ると、やっぱり吉野さんの方がアドリブを入れていたのであろう、という判断になる。

 

たとえば

観客の話題にしかならないw序盤の夜道のシーン。

 

大阪の最初の公演からずっと

吉野ガードマンさんは、「老坂さん(おいさかさん)」を「ろうさかさん」と一度読み間違えていた。

でも江口さんは一発で「おいさかさん」と呼んだ。

 

このシーンの江口さんを観て

正直

うそだろ!?

って思ったw

吉野さんは全公演まったく同じアドリブ入れていたから、私たちそれが「台本通り」と思わされていたのね?!?!?

ってなったよねw

 

おもしろすぎるでしょ・・・?w

 

ほかにも

劇中劇1幕終了後、楽屋でひとしきりみんなで会話した後に再び劇中劇に戻る直前のシーン

 

ガードマンがキャクホンカさんに向けて言うのは

江口さん「老坂さん」

吉野さん「老坂先生↗?」(劇中劇の役の声音で)

 

吉野さんに限ってはおそらく全公演「老坂先生↗?」だったと思う。

 

なので

江口さんのセリフ聞いた時びっくりした。

吉野さん、ほんとに台本通りじゃないー!?とw

 

細かいこと言えば

ほかにもいくらでもあるのだけど

主にこんなところだったかな。

 

そういえば

AチームとBチームでは劇中劇の中で立ち位置が違う人がいた。

 

Bチームを観ていた時

プロデューサーさん役の浪川さんが変な位置に座っていた瞬間があって、「え?」って思った。

 

あと

吉野さんと江口さんの動きや立ち位置もだいぶ違っていて「アレ?」と思うことが何度かあったw

 

(あれ・・・?あんぼむ・・・?w)

 

でも今思えば

この2人だけが、立ち位置が他のチームと「違う」と思ったような・・・?w

あれはアドリブなのかな・・・???

 

今回は結構ステージ上を歩きまわるキャラクターもいて、キャラ同士の絡みもたくさんあるから、誰かの立ち位置が違うとそれだけで動線も変わって、なんだか全然違うものを観ている気分になれたりもしたw

 

 

それから

Aチーム最終公演だけやった

吉野さんのアドリブについても書いておかねば。

 

マリコさんが

「シュペルちゃんを演じる声優、を演じるシュペルちゃんよ」という真相!?を告白したシーンで

ガードマンさん、その衝撃のw告白に驚いて台本を取り落とした・・・!(笑)

 

私はたまたまこのシーンの吉野さんを双眼鏡で(席が遠かったのでw)ガン見していたからその「驚いて台本を落とす」瞬間を見られたのだけど。

 

配信で確認したら

吉野さんが台本を拾うところが引きの映像に映っているのみになっていた・・・w(そりゃそうだ)

 

あれだと

事故で台本落としたと思われてもおかしくないw

そして

その瞬間吉野さんを見ていなかった人には、何が起こったかわからなかったであろうw

 

皆口さんのあのセリフの直後

というタイミングだから

わざと落としたのかな、と着想出来た人もいただろうけれども、たとえ吉野さん推しの人だったとしてもあの瞬間を見ていなかった人は絶対いただろう。

 

もったいなかったな~

とも思ったし

 

急にアドリブやったらカメラで追いきれないよねwともフツーに思ったw

 

そんなわけで

現地で観られるって本当に貴重だな、と改めて思った。

 

ここまで書いたように

吉野さん、本筋とは違う場所だからこそ自分の思い描くままに動いてみるというアドリブをやっていたりして。

 

そういう姿、本当にお芝居を楽しんでいるように見えた。

 

漫画家さんや脚本家を生業とされる方がよくおっしゃっている「頭の中でキャラクターが勝手に動き出す」(それを描くのみ、というエピソード)

 

それとまったく同じ

演者バージョンをやっているのが吉野さんだなぁ、ととても思う。

 

例えば

自分が目立ちたいとか

おもしろいと思われたいとか

そういう意識がびっくりするくらい何もなくて

 

キャラクターに寄り添った結果、そういうものが生まれちゃった、という雰囲気がいつも伝わって来ていて

自由に振る舞っているように見えて、ちゃんと周りを見極めた上でやっている様子も含めて

 

これまで何百回?思ったかわからないけど

 

吉野さんのお芝居

その遊び心までもが楽しいなぁ

 

を再び認識する場になりました。

 

楽しかったー!!!

 

 

・・・忘れてた!最後にもうひとつ。

何度も話題にした、冒頭の夜道のシーン。

 

老坂さんが落とした封筒とカバン

ガードマンさんが拾い上げて渡してあげるのだけど

 

ガードマンさん、ただでさえ片手に台本、片手に懐中電灯を持っているので

封筒を拾って、そこに書かれている「老坂」の名前を読み上げるのも難儀していてw

 

吉野さん、1公演たりとも

同じ動作になっていなかったw

 

封筒を拾ったものの

それを懐中電灯で照らすのも大変だったり

カバンとともに封筒を渡してあげる場面後、台本のページを見失いそうになりかけた大阪公演初回を踏まえて

しっかりページを指で押さえながら渡したり

 

そもそも封筒を拾い上げずに名前を読み上げてみたり

 

カバンと封筒の持ち方をいろいろアレンジして、すんなりとお芝居に溶け込ませるように、とにかくいろいろなパターンを試している様子を私はじっと見守っていた・・・w

 

試行錯誤。

おもしろいシーンの中で

その言葉を何度も思い浮かべた。

 

そんな私には衝撃的だったのです。

Bチーム江口さんが、封筒だけ拾い上げてキャクホンカさんに渡していたことが・・・!w

キャクホンカ役の木村さんがみずからカバンを拾い上げているのを見て、あの吉野さんの創意工夫はなんだったのか・・・?とびっくりした(笑)

 

たぶん台本では

落とした封筒を渡す

的な指示だったのであろう??

 

でも

確かに封筒を拾うのであれば、カバンも拾うのが自然であろう?

そのように考えた末に、台本&懐中電灯を持った状態で、封筒とカバンを拾い上げた吉野さん、という流れを勝手に(あくまでも勝手に!)想像して楽しかった私。。。w

 

しかも最終公演では

封筒に「老坂」と書かれた部分が

ちゃんとカメラに映るように見せていた吉野さんの工夫に、思わず感動してしまった・・・!

 

めちゃくちゃささいなシーン

熱く語ってすみません・・・w

 

 

最後のキャスト陣のご挨拶で

座長の神谷さんが

まず若手に話を振って

ゲストさんをご紹介して

 

からの

 

久々の参加となる

「Kiramuneメンバー」の吉野裕行!

(Aチーム千秋楽)

 

という紹介の仕方もそうだったし

 

紹介の順番からして

神谷さん的に、吉野さんの参加が嬉しくて頼もしくて大事に思っている、ように見えたのは私だけじゃなかったであろう。

 

そもそも

今回吉野さんがAチームだったのは

神谷さんの意思だったのでは?とすら思ってしまう・・・(実際はどうなのかは一生わからない)

 

4月のBe-Leave再演の大千秋楽でも

吉野さんの久々の出演を、何より喜んでいたように見えたのが神谷さんだった・・・!(ありがたい!)

 

なんか・・・こちらまで嬉しいよ・・・お願い

 

 

 

2022年のリーライ

全公演配信してくれて

個人的には本当にありがたかった!!!

 

今後も全公演配信をしてくれるのか、やっぱり東京公演のみになるのかまったくわからないけれども・・・

(残念ながら?収益などなど関係するからね)

 

とても楽しかったです!感謝!

 

 

※追記※

お芝居の話ばかり書いてしまったけど。

 

ストーリーは

70年台に実際に起きた事件などを下敷きに、虚実入り交じった内容でありつつも

声優さんという職業に寄り添った部分もあって

 

「オーディションは勝ち負けじゃない」

というセリフや

「自分たちの存在は忘れられてもキャラクターは残る」というようなくだりは、胸にグッと来るモノがありました。

 

みんなそれぞれの「正義」を持っていて、他者との葛藤を経て「それでも自分はこうしたい」を貫いていく熱いストーリー

と私個人は受け取ったので

自分の中でも考えさせられる部分があるお話、とても興味深かったです。

 

 

劇中に出てくるキャラクターやアニメーションに懐かしさを感じてしまった昭和の人間です・・・w

(でもテレビがおかしい時はチャンネルを10と8の間に~っていうくだり、知らなかったwww)